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「27歳と55歳」で子が誕生した男性に起きた変化 30年前の第一子と9歳娘の子育てはどう違うか

東洋経済オンライン / 2025年2月9日 8時5分

20代は『結婚したら子どもはできるもん』くらいにしか思ってなかったけど、50代のときはこれから育てていくことへの覚悟が違いました。若いときは子育てよりも『仕事を頑張らなあかん』と思っていましたけど、今は、仕事は『頑張るというより、細く長く(いければ良い)』と思っています。離婚を経験して、自分中心の考えから家庭中心の考えに変わったかもしれませんね」。

反面教師だという最初の子育て。再婚したとき、子どもをつくることに抵抗はなかったのだろうか。

「それが、別れた子どもたちは全然ひねくれてもいないし、素直ないい子たちなんです。別に僕がいなくてもこんだけしっかり育つんだ、というのがあったから多分踏み切れたと思います。そうじゃなかったら、怖かったかもしれない」

しかし、朝倉さんは高齢で子どもをもつことのリスクについても考える。

「だから、単純に『年齢が高くても大丈夫』と人に勧めるものではないとも思う。でも、挑戦するならしてもいいんじゃないかな。自分の場合は、いま『こんな楽しいことあるんだ』っていう人生になってるので」

「そのまんまでいい」と言われる娘

それぞれの子どもたちに、共通して伝えてきたことがあるか聞いてみた。

「『人と比べない』とか、『できる範囲のことを精一杯やる』とか。『絶対正しいことなんてないんだから、自分が正しいと思ったら正しいんだよ』とか。背伸びしてもしょうがないし、かと言って卑下してもしょうがない。自分で決めて、自分でやれたら、人生幸せじゃないかなと思います」

それをそのまま体現しているような朝倉さんに育てられている娘さんは、幼いころから先生など、周りの大人たちから「この子はもう、そのまんまでいいです。そのまんま育ててください」と言われるという。

それはつまり、朝倉さん夫妻の育て方が「そのまんまでいい」と言われているとも解釈できる。

「でも、そのまんまって言われても親は逆に考えますよね。だから僕たちも勝手にレールを敷くようなやり方はせず、元気で好きなことしてくれたらいいな、と思ってます」

朝倉さんが娘さんに「お父さんとお母さんが歳いってるの、どう思う?」と聞いたとき、娘さんは「関係ないし興味もない」とさらりと答えたという。やはり子どもにとっては、親の年齢どうこうよりも自分との関わり方のほうが、よほど重要なのかもしれない。

50代からは「2回目の人生」

娘の友達は必ず朝倉さんのことを「おじいちゃん」と呼ぶため、保育園のころは「おじいちゃんじゃないよ、パパだよ」と言っていたが最近はもうスルーしている、と笑った。

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