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田村淳「キャンピングカー歴10年」たどり着いた夢 日本独自気風のキャンピングカー業界に新風を

東洋経済オンライン / 2025年2月9日 10時30分

第13キャンピングカーアワードを受賞した田村淳さんにインタビューを行った(筆者撮影)

タレントの田村淳さんが参加した、第13回「キャンピングカーアワード」の授賞式が、1月31日にアジア最大級のキャンピングカー展示会「ジャパンキャンピングカーショー2025」で行われた。

【写真】エブリイから始まった田村淳さんのキャンピングカーは、このZEGNIA(フィアット・デュカトベース)で6台目

このアワードは、キャンピングカーで楽しむ「クルマ旅」の啓蒙と普及を目的として、キャンピングカーを愛好する著名人に贈られるもの。田村さんは10年のキャンピングカー歴を持ち、そこで培った体験をもとにテレビやSNSなど、幅広い分野で情報発信をした功績が認められた。

RVingへの突破口としての田村淳さん

今年、ジャパンキャンピングカーショーの主催者で、登録社数158社の日本RV協会が掲げたテーマは、「GO RVing (ゴーアールビーイング)~キャンピングカーで人生に彩を~」。

キャンピングカー業界は今、コロナ禍での需要拡大を受け、レジャーや防災など幅広い分野の観点で「次のステージ」へと向かおうとしているところだ。

キャンピングカーという表現は、欧米では使われていない日本での造語。次のステージとして、RVingへと進化しようと模索している。その突破口として、田村さんが抜擢されたというわけだ。

アワード授賞式と、その後の単独取材から、田村さんのキャンピングカーに対する思いを紹介しよう。なお、筆者は、田村さんが番組MCを務める、東京MXテレビ『田村淳の訊きたい放題』(毎週土曜日午後5~6時・生放送)のコメンテーターとして出演している。

今回は、取材者の立場で田村さんからお話を聞いたが、その前に直近のキャンピングカー市場動向を確認しておきたい。

レジャーから災害時の支援活動まで

日本RV協会によれば、現在の市場規模は、累計で16万5000台。2005年の調査開始時点では5万台に過ぎなかったが、右肩上がりを続け3倍以上となった。

背景としては、軽自動車ベースから大型の輸入車まで、車両タイプが徐々に豊富となったこと。また、東日本大震災や各地での豪雨災害、そしてコロナ禍などの有事への対応や、テレワークなどの新しいライフスタイルが社会に浸透したことなどが挙げられる。

それでも、海外と比べると日本の市場はかなり小さい。アメリカは1000万台、またヨーロッパでも600万台という規模だ。

こうした違いは、「クルマ文化」というそもそも論まで遡るし、日本ではまだキャンピングカーが気軽に利用できる場所が少ないという現実的な課題もあろう。

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