1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「三つ子で1人だけ浪人した」彼が2浪で掴んだ道 次男は早稲田、三男は米国の大学に進学したが

東洋経済オンライン / 2025年2月9日 9時0分

後期入試が2〜3月にあった埼玉医科大学と杏林大学の医学部は、あわてて過去問をやったこともありどちらも1次試験は突破したものの、それ以外はすべて1次試験で不合格に終わります。

1次試験を突破した2校も2次試験で落ち、結局1浪目の受験はすべて不合格で終わりを告げました。

1浪で全落ちしたことで、過去問の重要性に気づかされた陸さんは、再び駿台市谷校に通い、2浪することを決めます。

「現役のときに勉強をしていない自分が2浪するのは普通のことだと思っていた」とさらなる浪人を受け入れていた陸さんは、また新たに1年間の時間ができたことで、それまでにやっていなかったこともいろいろと試してみました。

「自分にとって無理せず続けられることを試していました。たとえば、1浪目までより少し早く起きて勉強するようにした時期がありました。それは続かなかったのですが、頑張って続けようとしても続かないのであれば、自分には合っていないと気づけました。勉強方法も、毎日たくさんの量を解くのではなく、少なくても解き切れる量を毎日続けることのほうが大事だとわかりました」

医学部6校から合格をもらう

生活面や勉強面で自身に向いているやり方を試行錯誤したかいもあり、この年はようやく駿台の全国模試で偏差値60に到達し、東京慈恵会医科大学でB判定が出ました。

2浪のときのセンター試験は80%程度で、この年も国公立には少し足りませんでしたが、前年同様に私立大学の医学部を10校受験し、聖マリアンナ医科大学、帝京大学、杏林大学、東邦大学、埼玉医科大学、獨協医科大学の6校に合格しました。

「正規合格をもらった聖マリアンナ医科大学以外は、補欠合格の繰り上がり待ちでした。埼玉医科大学が補欠で4番目だったので、『まぁ受かっただろう、今年でとりあえず受験は終わる』とは思えたのですが、まだ受験が控えていたのでそちらの対策に集中していましたね。試験が終わっても、3月中はずっと補欠合格の電話を待っていたので、(浪人生活が終わった)実感はあまりなかったですが、受かってよかったなとは思いました」

こうして、合格した6校の中から1校に進学を決め、陸さんの2浪の生活は終わりました。

2年間、真面目に勉強を続けて医学部に合格した陸さん。これで、三つ子全員が難関大学に合格することができました。三兄弟の母親の留美さんは、陸さんたち三兄弟の子育てについてまとめた『子どもに伝わる魔法の「ほめ方」「叱り方」 モンスター三つ子男子の母ちゃんが見つけた』を上梓しました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください