「つまらない夫」40代妻が離婚を決めて掴んだ人生 シェアハウスでリスタート、そして再婚へ
東洋経済オンライン / 2025年2月9日 12時0分
49歳のときに離婚して59歳で再婚した、という女性と会うために神奈川県内の繁華街に来ている。指定された老舗ホテル内のレストランで待っていると、グレイヘアのショートカットがよく似合う小柄の女性が現れた。アパレルの販売員としての経験が長い和田早苗さん(仮名、64歳)だ。
再婚してからは同い年の夫の趣味である写真撮影に凝っているらしい。目がキラキラと輝き、溢れるような勢いで話してくれる。
元夫といる私は「女じゃなくなっている」
最初の結婚は24歳のときで、姑と同居しながら2人の娘を育て終える頃には「笑えないし、眠れない」日々が続くほど精神的に滅入っていたという。快活な雰囲気の現在からは想像もできない。
北海道から短大進学のために上京し、アパレルメーカーに就職した経歴がある早苗さん。5歳年上の背が高くてカッコいい営業担当者と恋に落ちて、そのまま結婚。しかし、社交的に見えた元夫は「家ではソファにずっと寝転んでスポーツ番組を観ている。ほとんどしゃべらないし、家事もまったくしない」という男性だった。
「姑はチクチク言う人でしたが、長く同居していたので愛着もありました。年老いてからはうつっぽくなったこともあり、普段は何もしない夫に『私が外出中はおばあちゃんに話しかけてあげてね』とお願いしたことがあったんです。夫の答えは『何も話すことはない』でした。なんてつまらない人なんだろう、と改めて思いました」
なんてつまらない人。早苗さんの元夫に対する軽蔑と絶望が一言で伝わってくるような表現である。当時、40代半ば。2人の娘が外で恋をし始めたことも早苗さんにはいい意味でショックだった。
「次女がアルバイトからの帰りが遅いので、理由を聞いたら、『アルバイト先で好きな先輩がいる。片付けながら話していたら時間がすぐに経っちゃう』と嬉しそうに教えてくれました。恋をしている娘と比較して、今の私は女じゃなくなっていると感じたことを今でも覚えています」
シェアハウスで25年ぶりの一人暮らし
決死の思いで離婚を切り出した早苗さん。元夫は相変わらず何も言わず、義母と義姉が懸命に引き留めようとした。早苗さんがいなくなったら世間体も悪いし義母の世話をする人がいなくなってしまうからだ。
「資産のある一族だったので、別居用の家も借りてあげるし、お金もあげるからと言われました。でも、私はとにかく自由になりたかったんです。離婚しなければ恋愛もできないでしょう。弁護士からも『いま離婚するのは損しかないよ』と言われたのですが、お金の損得は関係ありません」
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