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管理費込で「2万7千円」西成ハウスの"壊れた日々" 排水、トイレ、揚げ句の果てには鍵まで…

東洋経済オンライン / 2025年2月10日 8時35分

よろしくお願いしますと言うと、マカセテオイテと言って2階に登っていった。

30分ほど経って、やっと天井からの漏水は止まった。管理人がまたやってきて、

「私ガ直シテアゲタヨ。ヨカッタネ!! アリガトウゴザイマシタ!!」

と、とても元気よく言われた。

保証だとか、そういうのは“ない”世界だと確信したので、僕も、

「ありがとうございました」

と小さめの声で伝えた。

まあ、トイレの水じゃなくて、よかったか~と思っていたら次はトイレが壊れた。

トイレはウォシュレットが使えなくなっているくらいで、それほどひどくはなかった。ある日、トイレに入ると便器になみなみと水がたまっていた。

「きゃー!!」

となって、再び不動産屋にLINEする。ベトナム人の管理人から電話がかかってくる。

「トイレ壊レテゴメンネ。他ノトイレ使ッテネ」

相変わらずフランクである。

ちなみにシェアハウス内には3つトイレがあった。まず共用のリビングにあったトイレ。ここはなぜか潰してしまっていた。

そして2階にある和式トイレにいくと、外にアンモニアの臭いが漂っていた。なぜか水が流れなくなっていて、そこに何人かがおしっこをしたらしい。

つまり、シェアハウスのトイレがまったく使えなくなってしまった!! 他のトイレなんてないのだ。

しばらくは直らないようで、近くのドン・キホーテに行かないと用が足せないという、非常に面倒くさい状態になってしまった。

締め切りが逼迫していたので、シェアハウスで漫画を描いていたのだが、尿意が増してくると手遅れになる前にドン・キホーテまでスタスタと歩いていって尿をする。

なんか申し訳ないので、食べ物とかを買って帰る。

非常に面倒くさいのだが、なんとか我慢していた。ただ、ドン・キホーテは朝5時~朝9時まで休業するのだ。

中年ど真ん中のペットボトルチャレンジ

目が覚めてトイレに行けないのはつらすぎる。ある日、どうしても耐えられなくて、ペットボトルにジョボジョボとオシッコをした。中年ど真ん中のオッサンのペットボトルチャレンジはさすがに悲しいものがあった。

そして、そのオシッコをどうしようか迷ったが、さすがにゴミ捨て場に捨てるのも躊躇してしまい、結局カバンに入れて東京まで持ち帰った。

そして2024年年末。かなり最悪の事態になってしまった。

いつも通り、家に戻ると鍵を入れても回らなくなってしまったのだ。どれだけ力を入れてねじっても回らない。鍵を変えられてしまったのか? と思ったがそんな様子はない。

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