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「花のように飾れるおひな様」伝統と革新のかたち 少子化の時代 "自分用"のインテリアにも活路

東洋経済オンライン / 2025年2月12日 14時0分

家業に入った当初は、「自ら希望して家業に入ったぶん、新規販路の開拓など、結果を出せるのかプレッシャーもあった」と話す祐希奈さん。伝統を守り、後世につなぐ仕事のどんなところにやりがいを感じているのだろうか。

「『このお人形は孫と顔が似ているから』『子どもの名前の漢字が入っているから』など、ひな人形の選び方は人それぞれ違うんです。お客さま一人ひとりの家族への想いに寄り添えるときに、やりがいを感じます」

かつて、「ひな人形はいらない」と考えていた4歳の子を持つ夫婦が、「春蔵のひな人形を見て、はじめて自宅に飾りたいと思えた」と購入してくれたときのうれしさは、「今でも忘れられない」と笑みがこぼれる。

「お客さまに春蔵の想いやこだわりが伝わる瞬間は、やはり何ものにも代えがたい喜びです」

少子化、物価高騰など、ひな人形を広めていくうえで厳しい状況は続く。

だが祐希奈さんは、「ひな人形を囲んで、ご家族で過ごす時間のなかで、家族の絆を強めてもらえたら。これからもひな人形の魅力を伝え続けて、ひな人形、そしてひな祭りの文化を次世代に引き継いでいきたい」と前を向いていた。

【関連記事】理系出身の彼女が「ひな人形」の家業を継いだ理由

笠井 ゆかり:フリーライター

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