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手作り「ドバイチョコ」大ブームで高額転売の狂騒 サクサクとした食感、濃厚なピスタチオ風味が特徴

東洋経済オンライン / 2025年2月12日 13時30分

フードインフルエンサーの動画投稿をきっかけに人気に火がついた(写真提供:ドバイ経済観光庁)

ティラミス、生キャラメル、タピオカ、マリトッツォ――。これまでたくさんのスイーツが話題となり、新しいブームを生み出してきた。2025年、その本命と目されるのが、「ドバイチョコレート」だ。

【写真を見る】ドバイチョコレートの祖となったFIXチョコレートを手掛けるサラ・ハムーダさん

昨年12月くらいから、日本でもドバイチョコレートと銘打たれた商品が登場するようになり、カルディやドラッグストアなどで購入したという人もいるのではないだろうか。サクサクとした食感、濃厚なピスタチオ風味が特徴のドバイチョコレートだが、それらは本場ドバイで売られているドバイチョコレートを模倣して作られたもの――ということはあまり知られていないかもしれない。

副業で始めた手作りチョコレート

では、本場のドバイチョコレートとは何か?という話だが、始まりはドバイ在住のイギリス系エジプト人、サラ・ハムーダさんが副業として始めた「FIXチョコレート」を祖とする。

今回、ドバイ経済観光庁を通してサラさんに取材を申し込むと、「自宅での小規模な作業から始まったことが、これほどまでに大きな話題になるとは夢にも思わなかった」という回答が返ってきた。当の本人も、ここまで世界的なトレンドになるとは想定外だったというのである。

FIXチョコレートは、カリッとしたクナーフェ(小麦粉から作られた細麺状の生地)にピスタチオとタヒニ(生の白ゴマをすり潰し練ったもの)ペーストを組み合わせた「Can't Get Knafeh of It」など、いくつかのラインナップからなるチョコレートブランドだ。

食用ペイントによって彩られたデザインに象徴されるように、すべてが手作業で作られるため大量生産はできず、当初はオンラインショップのみで買うことができるチョコレートだった。

だが、「1週間に1本ほどしか売れないときもあった」とサラさんが振り返るように、スタートダッシュに成功したわけではない。

きっかけは、2023年12月にフードインフルエンサーのマリア・ヴェヘラさんが投稿したTikTokの動画だ。FIXチョコレートをザクザクと食べるASMR(聴覚や視覚への刺激によって感じる、心地よいとされる脳の感覚)動画を投稿したところ3万件近い注文が殺到。たちまち世界的な注目を集めるようになった。

実際に食べてみた感想は?

実は筆者も、FIXチョコレートを食べる機会があったのだが、ガリッザクッとした食感に驚いた。ペーストも粗く設計されているため、なめらかだけどジャリっとした独特の食べ応えがあり、たしかにASMRとの相性が良いと感じた。世界的にブレイクするとあって味も美味しい。

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