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手作り「ドバイチョコ」大ブームで高額転売の狂騒 サクサクとした食感、濃厚なピスタチオ風味が特徴

東洋経済オンライン / 2025年2月12日 13時30分

ただ、中東菓子は基本的に甘く、このFIXチョコレートも例に漏れずかなりの糖度を誇る。一回で食べ切るのは、よほどの甘党でない限り厳しいとも付言しておく。

マリアさんの投稿を機に、似たような動画を投稿する人が世界各地で続出したのは想像に難しくないだろう。例えば、食事系動画「モッパン」が人気の韓国では、FIXチョコレートの咀嚼動画がひんぱんに投稿されるや、爆発的な人気を獲得。地元の菓子店やコンビニでも、このトレンドを取り入れる動きが見られ、類似商品が多数存在するようになる。

その後、日本を含む他のアジア諸国にも流行が広がっていくことになるのだが、いち早く、日本に構える韓国風カフェでドバイチョコが展開されたのは、こうした背景を汲むからだ。

実際、ドバイチョコレートの世界的な人気は目を見張るものがある。2024年11月14日付のイギリスの新聞「The Independent」内では、「The viral Dubai chocolate craze has reached Europe – what makes the bar so special?」(話題となったドバイ発のチョコレートブームがヨーロッパに到来—そのチョコレートが特別な理由とは?)と題され、「ドイツ西部のアーヘンで、雨の木曜日に何百人もの人々がこのチョコレートを入手するために、数時間並んだ」といった記述があるほど。

また、2024年6月18日のCNNの記事「Meet the woman behind Dubai’s viral super-chunky chocolate bar」(ドバイで話題の超クランキーなチョコレートバーを作った女性)という記事の中では、「南アフリカではチョコレートの闇市で高額で売られている」というギョッとするような情報まで紹介されている。

販売サイトにアクセスが殺到

こうした“FIXチョコレート狂騒曲”とも言える熱気は、ドバイ本土にも連鎖し、定価68.25ディルハム(約2700円)でオンラインサイト「Deliveroo」のみで売られていた同商品は、1万円を超える高値で転売されるケースにまで発展。

FIXチョコレートは、ドバイのショッピングモールで売られたり、国際交流の一環で国外のイベントで販売されたりすることもあるが、基本的にはオンラインサイトでしか販売していない。「その味を一度食べてみたい」「高値で国内外に転売したい」といった動機を持つ人々が、発売と同時にアクセスするという社会現象になっているという。

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