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長野―新東名ー“豊橋直結”も!? 「三遠南信道」部分開通へ大詰め “日本海ー太平洋横断”も実現なるか

乗りものニュース / 2024年4月9日 8時12分

建設中の青崩峠トンネル(画像:飯田国道事務所)。

「土木の完全勝利」もう目前!?

三遠南信道 2025年度に一部開通

 中央道と新東名をつなぐ直結する「三遠南信道」の建設が進んでいます。2024年度は一部区間の工事も大詰めを迎え、さらに動きがありそうです。

 三遠南信道のルートは、中央道の飯田山本ICから東進したのち、中央構造線に沿う国道152号沿いから南へ進路を変え、静岡・愛知にまたがる山間部を南進し、新東名の浜松いなさJCTへと通じる計画です。総延長は約100km、日本有数の山岳区間を貫いていく大プロジェクトです。

 現在は細切れに開通していますが、未開通部も全線で事業が進んでいます。

 このうち、愛知県内のJR飯田線に沿う未開通部の東栄IC-鳳来峡IC間7.1kmについて、2025年度の開通へ向け工事が大詰めを迎えています。ここが開通すれば新東名から佐久間ダム付近まで一気に移動可能となります。

 それ以北で事業中の区間について、開通見込みは未だ示されていませんが、2023年には、最大の難所である静岡―長野県境の「青崩峠トンネル」(4998m)が貫通するという大きな進展がありました。

 長野・静岡県境に位置する青崩峠は、現道の国道152号も「車両通行不能区間」、つまり地図上で途切れた状態となっている箇所です(並行する林道でつながる)。1980年代よりトンネルを通すことが計画されたものの、地形の厳しさや中央構造帯が通ることによる地盤の脆弱さから断念され、地図の注釈で「日本のトンネル技術が敗退」などとも書かれてきたほどです。

 そこへ新たに貫通した青崩峠トンネルは、今年2月末時点で内部の覆工工事も90%完了しており、完成間近という状況になっています。

●太平洋側さらに「延伸」も!?

 この三遠南信道に直結する形で、太平洋側をさらに延伸させる事業の開始も間近となっています。中部地方整備局は2024年度、「浜松湖西豊橋道路」について、「都市計画・環境アセスメントを進めるための調査」を進めるとしています。

 浜松湖西豊橋道路は、新東名高速(引佐連絡路)・東名高速が交わる浜松市の三ヶ日JCTから、愛知県豊橋市の三河港をむすぶ高規格道路です。引佐連絡路は三遠南信道から直結しています。

“道路版のJR飯田線”となるばかりか、大きく見れば、日本海側から上信越道・長野道・中央道・三遠南信道経由で太平洋までを結ぶルートが形成されることになります。この浜松湖西豊橋道路、2023年11月には概略ルートが決定済みで、2024年度は事業化に向けた動きがさらに加速する見込みです。

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