侵攻阻止の切り札か「大砲&ミサイル集中装備の巨大部隊」大分県に誕生! さらなる拡充の予定も
乗りものニュース / 2024年4月13日 12時2分
湯布院駐屯地で行われた第2特科団の改編行事において、訓練場にズラリと並んだ装備品。右手前は多連装ロケットシステム(MLRS)で、その奥には12式地対艦誘導弾や19式装輪自走155mmりゅう弾砲なども見える(りんたろう撮影)。
近い将来、陸上自衛隊最大の特科専門部隊になる予定。
1年後にはさらに部隊が増える予定
大分県由布市にある陸上自衛隊湯布院駐屯地において2024年4月13日(土)、第2特科団の改編行事が実施されました。
第2特科団は、九州・沖縄地域を警備担任区域として受け持つ西部方面隊に属する遠距離火力の専門部隊です。
洋上の艦船を攻撃するための12式地対艦誘導弾や、遠距離目標を攻撃することが可能な多連装ロケットシステム(MLRS)、大口径火砲である155mm榴弾砲FH70、トラック同様に高速道路を走って移動することができる19式装輪自走155mmりゅう弾砲などを集中運用しているのが特徴で、対地と対艦、ピンポイントでの攻撃集中から面制圧まで、さまざまな火力支援を行える性格の部隊です。
かつては1等陸佐を長とする「西部方面特科隊」として編成されていましたが、昨今の南西諸島エリアの防衛能力強化に伴い、地対艦ミサイル連隊の増強などによって今年(2024)年3月21日に「第2特科団」へと拡充・改編を受けました。そして、このたび三宅伸吾防衛大臣政務官が臨席するなか、改めて記念行事が挙行された次第です。
部隊は、第2特科団本部のほか、本部中隊、西部方面特科連隊、第5地対艦ミサイル連隊、第7地対艦ミサイル連隊、第301多連装ロケット中隊の3個連隊・2個中隊からなります。
なお、このたびの発足時点での定員は約2200名ですが、来年(2025年)3月にもう1個地対艦ミサイル連隊(仮称:第8地対艦ミサイル連隊)が新編されると200名増え、約2400名規模にまで拡大する予定です。
ちなみに、北海道に配置されている第1特科団は、3個連隊・1個群・2個中隊のため、来年度以降は、第2特科団が陸上自衛隊最大の特科専門部隊になる模様です。
式典には、前出の三宅防衛大臣政務官のほかに、相馬尊重由布市長らも参列。隊旗授与の後には駐屯地の一角で関係者限定で動作展示も行われていました。
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