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須賀健太、30歳を目前に新たな挑戦「40代、50代に向けて、自分を耕していきたい」【インタビュー】

エンタメOVO / 2024年8月21日 8時0分

 今年、僕は30歳になるのですが、立ち位置も大きく変わる年齢でもあると思うので、そうした中でスキルアップを図っていかないといけないなとも思っていました。向き合いがいのあるものにどんどんチャレンジしていきたいと考えていたタイミングだったので、それも大きかったかもしれません。

-木ノ下歌舞伎では、「完コピ稽古」という、歌舞伎の全シーンを完全にコピーするお稽古をするそうですね。

 初めてのことなので、正直、今もまだどうなるのか分からないでいます(笑)。創作作業において、役者は自分から出すものが絶対的に多いんですよ。今は再演なども増えてきていますが、先代がいるということはそこまで多くないですし、もし、先代がいたとしても、その人の芝居をコピーするわけではない。歌舞伎は歴史がつないできているものなので、先代がいて当たり前ですが、そうした違いも僕には勉強です。多分、まだ見えていないものも多いと思うので、今が一番、不安を感じているのだと思いますし、この作品に出演させていただくことで歌舞伎と仲良くなれるかもしれないと思っています。

-須賀さんは、漫画原作の2.5次元舞台にもご出演されているので、ある意味ではコピーすることには慣れているのかなとも思いました。もちろん、2.5次元舞台はコピーでもモノマネでもないですが。

 今、言われてそうかもしれないと思いました。確かに2.5次元舞台は教科書として原作がありますね。ただ、おっしゃるように、2.5次元舞台であっても、アニメや漫画をモノマネするという感覚では捉えていなくて、あくまでも僕のフィルターを通して作っていくのだと僕は考えています。一瞬でもいいから原作以上のものが出せるようにという感覚があるんです。もしかしたら、そうした考えも今回の稽古を通して変わってくるのかもしれないなと思います。

-今回、演じるお坊吉三という役柄については、今、どのように考えていますか。

 作品として、与えられている役割が大きいと思うので、本当に頑張らないといけないと感じています。お坊は、武家上がりの盗賊です。自分の意図しない形で境遇が変わってしまい、それに対するフラストレーションを抱えていますが、同時に武家の人間だったという気持ちも持っています。盗賊なので荒々しい部分も随所にありますが、その中にも品があるんです。現代の僕たちからすると100パーセント理解することは難しい感情かもしれないですが、そうしたところもうまく表現できたらなと思いますし、育ってきた環境が透けて見えるように作れたらいいなと思います。それから、邦生さんが少年性が欲しいとおっしゃっていたので、そうしたところも邦生さんと一緒に作っていけたらと思います。

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