9割の人が知らなかった! 石油ストーブより電気ストーブが危ない!?

ウェザーニュース / 2018年12月17日 7時0分

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石油ストーブと電気ストーブ、どちらが危ないと思いますか?
東京消防庁の調べによると、2016年中のストーブ火災(112件)のうち、電気ストーブが76%で、石油ストーブと石油ファンヒータを合わせた17%の4倍以上でした。なぜ電気ストーブ火災はこんなに多いのでしょうか。

電気ストーブは危険でない?

東京都生活文化局が「火災の危険が高いと思うストーブは?」という質問を東京都民2万人に行ったアンケート調査の結果、石油ストーブが80%、ガスストーブが8%、石油ファンヒータが6%、電気ストーブが4%でした。多くの人は石油ストーブが1番危険で、電気ストーブはさほど危険ではないと思っているのです。

電気ストーブは炎が出ないので火災になりにくいと思われているようですが、ストーブ火災の8割が電気ストーブによるものでした。

東京都生活文化局が行ったアンケートでは、「ストーブを使用する際に、燃えやすい物とどの程度離していますか?」という質問も行っています。燃えやすい物との距離1m以内で使用している人は、石油ストーブで約30%でしたが、電気ストーブは60%を超えていました。しかし、東京消防庁が行った実験では、電気ストーブの前面10cm以内では、ストーブに接していなくても燃えやすい物から発火する可能性が確認されました。

電気ストーブ火災で死者も

東京消防庁は、こんな電気ストーブ火災の事例を紹介しています。

【事例1】
2017年2月、一人暮らしの男性(86歳)の自宅で火災が発生して全焼し、男性は焼死しました。火災原因を調査した結果、1階寝室の電気ストーブが火元と確認されました。男性が電気ストーブをつけっぱなしにしたまま就寝し、掛け布団が電気ストーブに接触して出火したものと推測されました。

【事例2】
同じく2017年2月、自宅で火災が発生して半焼し、女性(82歳)が焼死しました。火災原因調査で、住宅2階の風呂場に隣接した脱衣所内で突っ張り棒にかけていた洗濯物が点火中の電気ストーブ上に落下して出火したものと思われます。

電気ストーブ火災によって亡くなった人の特徴を東京消防庁は次のようにあげています。

・死者の70%は75歳以上のお年寄り
・一人暮らしで就寝中に亡くなっている
・ぼやでも、着衣着火や一酸化炭素中毒で亡くなる方が多い

電気ストーブから身を守る6ヵ条

東京消防庁は電気ストーブ火災を防ぐために、必ず守ってほしい6項目をあげて注意を呼びかけています。

もちろん石油ストーブも火災の危険性はありますが、電気ストーブは炎が出ないから安全という考えは間違いです。ストーブ火災の8割を占める電気ストーブは、思っているより危険なストーブなのです。

これから寒さが本格化する時期です。自宅で過ごす時間が増える年末年始はストーブ使用の増加が予想されるのに加え、何かと忙しいため、火に対する注意がおろそかになりがちです。くれぐれも防火を心掛け、火災を起こさないように注意しましょう。

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