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【お風呂の日】みかんの皮も!? 冬におすすめの薬草風呂3選

ウェザーニュース / 2020年2月6日 5時50分

ウェザーニュース

立春が過ぎたとはいえ、まだまだ寒さが厳しい時期です。また、「2月は体が少しずつ春に向かっているため、体の毛穴が開き始め、12月や1月よりも寒さを感じやすい時期です」と、源保堂鍼灸院の瀬戸佳子先生(国際中医薬膳師)は言います。

さらに、身体が冷えたことで免疫が落ち、感染症にかかりやすくなるとも。「冷え予防は風邪の予防や花粉症の予防にも関係しますので、冷え性でなくても、できるだけ身体を冷やさないような養生をしてほしいものです」(瀬戸先生)

そこで、この時期におすすめの身体を温めてくれる3つの薬草風呂を紹介します。

(1)みかんの皮

柑橘類の皮のことを生薬では「陳皮(ちんぴ)」といい、市販の薬草風呂にも含まれていることが多いもののひとつです。

「生薬の効果としては、気の巡りを良くして胃の調子を整えたり、香りの成分のアロマ効果からストレスを発散してくれたりします。また、精油の成分が肌に潤いをもたらし、湯冷めを防いでくれます。

日常で入浴に使う場合は、中身を食べて残った皮をそのまま、あるいは乾燥させて使うことができるので、食べた後の皮を利用してみてはいかがでしょうか。体に触れるものなので、無農薬のものや良く洗ったものを使いましょう。他の柑橘類の皮も似たような効能があります」(瀬戸先生)

ちなみに、「陳皮」と表記すると医薬品になります。「みかんの皮」であれば食品扱いになります。

(2)たんぽぽ

春に咲くたんぽぽも生薬の一つで、薬草風呂に使うことができます。

「生薬名では『蒲公英(ほこうえい)』といい、根を含めた全体を用います。生薬の効果としては、解毒作用と利尿作用に優れ、母乳の出を良くする効果もあります。入浴剤の効果は、新陳代謝を良くし、発汗させる作用があります。また、老廃物や炎症をとる作用から、美肌効果も期待できます。

入浴剤として使う場合は、根も葉も茎も花も全て使うことができます。もちろんハーブティ(たんぽぽ茶)を使ってもかまいません。ネットや妊産婦のものを取り扱うお店、健康茶を取り扱うお店などで手に入れることができます」(瀬戸先生)

そろそろ花粉症が気になり始める時期ですが、花粉症対策につながる効果もあるそうです。

「この頃から花粉症の人は少しずつ汗をかけるようにしておくと炎症が体内にこもらずにすみます。たんぽぽは発汗作用があるので、特に花粉症の方におすすめ。さらにカフェインが含まれていない『たんぽぽコーヒー』を代替コーヒー(お茶)として飲んでおけば、花粉症を軽減してくれます」(瀬戸先生)

たんぽぽはキク科なので、菊アレルギーの人は使用を控えてください。

(3)よもぎ

ヨモギは漢方で艾葉(がいよう)といい、お灸の原料になります。冷え性や女性の不調に効くとして韓国の「ヨモギ蒸し」が大流行したことがあります。

「気血の通りを良くし、体を温めてくれるので、冷え性の人におススメです。きめ細やかな皮膚になるともいわれ、抗菌作用があることから皮膚炎や肌荒れを防いでくれるので、美肌にも良いでしょう。生の葉が手に入れば、香りの効果も期待できます。

よもぎを食べたり、お茶として飲んだ場合の効能は、体を温める、胃腸の湿気をとり、働きを高める、血液を補う、といった作用があり、生理痛や月経不順などに良いとされます」(瀬戸先生)

たんぽぽ同様、菊アレルギーの人は使用を控えてください。

お風呂に入る時間がないときは、薬湯で足湯、手浴、蒸しタオルで身体を拭くだけでも気持ちを和らげてくれるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。寒い時期は、浴室と脱衣場との温度差が、ヒートショックなどの原因となります。浴室を暖かくするなどの対策も忘れずに。

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