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人気の「水出し緑茶」をおいしくするのは軟水? 硬水?

ウェザーニュース / 2021年5月31日 8時30分

ウェザーニュース

蒸し暑い時季になってきました。気温が上がると、温かい緑茶はどうも…、という方が少なくありません。自宅でいれる緑茶といえば、温かいものと思われていることが一因かもしれません。しかし実は、冷たい水からでも簡単においしいお茶をいれることができるのです。

おいしい「水出し緑茶」のいれ方など、詳しい話を株式会社宇治田原製茶場の日本茶インストラクター、杉村典治さんに伺いました。

実は水出しの方がすっきり飲みやすい

お茶は熱いお湯を注がないと旨みが出ないと思われる方も少なくないと思いますが、もともと日本茶は「低温でじっくりいれる」方がお茶の旨みを存分に引き出すことができると言われているのです。

「水出しだと時間はかかりますが、お茶特有の渋みや苦みが抑えられ、甘みのある優しいすっきりした味わいになります。これはお茶の旨みや甘みの成分『テアニン』は水でも抽出されるのに対し、渋みや苦みの素となる『カフェイン』や『カテキン』が低温では抽出されにくいためです」(杉村さん)

おいしい「水出し緑茶」のいれ方

「水出し緑茶」のおいしいいれ方を教えてください。

「茶葉と水選びが重要です。茶葉は旨みの濃い深蒸し茶、水は軟水を選びましょう。一般的に日本の水道水は軟水ですが、ミネラルウォーターを使用するときはご注意ください。硬水だと苦みや渋みが強くなり、クセのあるお茶になることがあるためです。水道水のカルキ臭が気になる場合は水を2~3分沸騰させてから冷ましてお使いください。その後の手順は次の通りです。

(1)水300ml(2~3人分ぐらい)に対して15gの茶葉、ポットと大きめのお茶パック(もしくは茶漉しのついたポット)を用意します。
(2)お茶パックに茶葉を入れて、水を注いでから15分ほど抽出します。
(3)その後味を見て、薄いようならしばらく時間を置くか、ポットを少しゆらしてさらに抽出していきます。
※水出しは色が薄くてもしっかり味が出ていることがあるので、必ず味見をするようにしてください。
※水出しのお茶はゆっくり味が出てきます。味見をしながらお好みの味わいを見つけてください。
※茶葉の開き具合により2煎、3煎と飲むことができます。
※衛生上、1日で飲みきるようにしてください。


多めに作る場合は、水1Lに対して15〜20g程度の茶葉で3〜6時間じっくり抽出しましょう」(杉村さん)

水出し緑茶は、お茶に含まれるカフェインの量が抑えられるため、カフェインが苦手な方でも飲みやすいそうです。また、熱に弱いビタミンCも豊富に含まれているため、夏の紫外線対策にも向いています。

これから熱中症のリスクが高まる季節になり、水分摂取も重要になってきます。家庭で簡単に「水出し緑茶」を作って、深くてすっきりした味わいを楽しみましょう。

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