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2021年の桜は「早い・短い」 寒冬と早い春の影響で

ウェザーニュース / 2021年6月2日 11時20分

ウェザーニュース

ウェザーニュースは「2021年桜の振り返り調査」の結果を発表しました。

今年はほぼ全国的に、桜の開花や満開が平年より大幅に早く、見頃の期間も短かったことがわかりました。

早い開花 28地点「観測史上最早」

ソメイヨシノの開花を観測している全国48地点のうち、今年はその半数以上にあたる28地点で、開花日が観測史上最早(タイ記録を含む)となりました。

平年よりも開花の遅かった地点はなく、平年よりも10日以上開花が早かった地点は20地点にのぼりました。

開花から満開に至る日数も短く、平均約7.5日

開花から満開までの日数

開花だけでなく満開の時期も早く、咲き始めてから一気に満開になりました。開花発表から満開発表に至るまでの日数を全国平均で見ると、一昨年の2019年は7.9日、昨年2020年は8.1日でしたが、今年は7.5日と過去3年で最も短くなりました。

新潟では3月29日に開花してからわずか2日後の3月31日に満開になりました。新潟3月中にソメイヨシノが満開になったのは、1953年の統計開始以来初めてでした。

見頃の長さも短く 見栄えは良好

見頃期間の長さ(ウェザーニュース独自データ)

気象庁では桜の花が落ちる時期の観測は行っていませんが、ウェザーニュースではユーザーからの10万通を超える投稿を元に見頃期間の統計を独自に行っています。

この見頃期間の長さを全国平均で比較すると、一昨年の2019年は7.7日、昨年2020年は8.9日でしたが、今年2021年は5.9日と過去3年で最も短くなりました。

アンケート調査結果

ウェザーニュースのユーザーに対して行ったアンケート調査でも、54%の方が「短かった」と感じていたことがわかりました。

見頃の期間が長いと花見のチャンスが増える一方、つぼみの開花時期にムラがでて「まだら咲き」状態となることもあります。今年はその傾向があまり見られず、ほとんどのつぼみが一斉に咲いて、ボリューミーな見栄えになったところが多いとも言えそうです。

原因は「寒冬」と「早い春の訪れ」

昨冬からの気温推移(平年差)

昨冬は12月中旬から1月上旬頃にかけて、寒気の影響を受けやすい日が多く寒冬傾向となりました。

この寒さの影響で、桜の花芽の「休眠打破」が早い段階で行われたのではないかと考えられます。休眠打破とは、桜の花芽が一定期間の3~10℃前後の低温に晒されることで起こる「目覚め」のことです。

1月下旬からは一転して、3月中旬にかけて全国的に平年よりも気温が高く経過しました。3月はの平均気温は、1946年の統計開始以来最も高い記録でした。

この記録的な暖かさの影響で、桜の花芽の生長も早く、そして一斉に開花が進んだものと考えられます。

今夏は平年より暑い予想

今年の夏(7月~9月)の気温は、広範囲で平年並か平年よりやや高く、全国的に暑い夏になりそうです。特に関東など東日本と近畿は平年よりやや高くなる傾向です。

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