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身近なアイテムが大活躍? 畳のカビ対策テクニック

ウェザーニュース / 2022年6月22日 5時0分

ウェザーニュース

梅雨入りして、じめじめとした日々が続くようになりました。この時季、ふと気が付くと自宅の畳にカビが生えていて、驚いた経験はないでしょうか。

家の畳にカビが生えた経験について、ウェザーニュースでアンケート調査を実施したところ、畳の部屋がある人に限ってみると、「経験あり」が34%、「経験なし」は66%という結果で、3割以上の人が畳のカビに悩まされたことがあるようです。

梅雨どきに起こりがちな畳のカビを落とすには、身近にあるアイテムが有効なのだそうです。畳のカビ対処法について、全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんに、詳しく伺いました。

新しい畳ほどカビのリスク増!?

どうしてこの時季、畳にカビが生えやすいのでしょうか。

「カビが生える条件はいろいろありますが、大きく影響するのが湿度です。予防のためには部屋の換気が有効ですが、もともと梅雨どきは屋内外とも湿度が高くなっています。さらに洗濯物を部屋干しする機会も増えますので、どうしても室内の湿度が高くなりやすい傾向にあります。

この時季に畳の上を裸足で歩いたとき、べたつくような感覚になることがあると思います。これは畳が湿気を帯びていて、カビができやすい環境になっているサインです。

しかも、畳は古いものよりも新しいものの方がカビが繁殖しやすいとも言われています。むしろ『ウチの畳は新しくしたばかりだから大丈夫』と思わないほうが賢明です」(鈴木さん)

なぜ新しい畳のほうがカビが生えやすいのでしょうか。

「一般的に畳は天然イグサという素材で作られています。イグサは空気中のほこりを吸着したり、湿気を調節する特性をもつことから、畳に用いられるようになった植物素材です。

しかし、この特性について逆の見方をすると、イグサ、すなわち畳は『必然的に湿気を帯びやすい状態にあるもの』と言えるでしょう。

この特性は素材の天然イグサ、つまり畳が新しいものであればあるほど高まりますので、新しい畳ほど慎重に扱わなくてはならないと言えるのです」(鈴木さん)

水で10倍に薄めた酢が効果的!?

畳にカビが生えてしまったら、どのように対処すればいいでしょうか。

「まず、カビが生えたからといって、あわてて畳を水拭きするのは絶対NGです。畳の湿気を増やしてしまうことになりますので、カビの繁殖を抑えるどころかむしろ助長してしまう可能性が高いのです。

水拭きは、一番してはいけない掃除方法だということを覚えておきましょう。

カビの状態・程度によって使うアイテムを決めます。うっすらカビが生えているぐらいの状態や、青カビと呼ばれるものであれば、酢を使った方法が手軽でおすすめです」(鈴木さん)

酢はどのように使うのでしょうか。

「酢を水で10倍程度に薄めたものを用意し、そこに雑巾をつけて固く絞ります。この際、水分をなるべく雑巾に残さないのがポイントです。

コツは雑巾を畳の目に沿わせて拭いていくことです。拭いた後は必ず乾拭きをします。乾拭きをしないと湿気の原因になってしまいますので、しっかり拭きましょう」(鈴木さん)

酢のにおいの心配は?

酢はにおいが残ってしまわないか、気になります。

「酢のにおいは時間の経過とともに減少していきますので、安心してください。酢には除菌効果があり、カビ菌の繁殖を抑えてくれます。畳以外にも壁紙などでも活用してみてください。

また、『酢のにおいがどうしても苦手』という人におすすめなのが、エタノールを使う方法です。エタノールはドラッグストアなどで手に入れることができます。ほかの素材の掃除にも使え、自宅に1本用意しておくことをおすすめします。

エタノールを畳に直接スプレーし、使い古した歯ブラシなどで畳の目に沿ってこすっていきます。強くこすらないことがポイントです。

カビの汚れが落ちたら、掃除機で軽く吸い取っておきましょう。その後再びエタノールスプレーをして、乾拭きをすればOKです。

もし、酢やエタノールを使っても落ちなかった場合は、酸素系漂白剤と重曹を混ぜたペーストを作り、カビを拭き取ります。このときも、最後は乾拭きを忘れないことが大切です」(鈴木さん)

畳の部屋のドアは開けておく

畳のカビを予防する方法も教えてもらいました。

「カビは温度が高く湿気の多い場所を好む傾向がありますので、大切なのは日ごろから部屋の通気性をよくしておくことです。風通しをよくすることで湿度をより低い状態することを意識してください。また、畳の下に除湿シートを入れるのも効果的です。

洗濯物を部屋干しするときは畳敷きでない部屋にしましょう」(鈴木さん)

いったん畳にカビが生えてしまうと、気付かないうちにどんどん大きく広がってしまいます。日頃から上手に湿気をコントロールしながらカビを予防し、梅雨どきを少しでも快適に過ごしていきましょう。

参考資料など

取材協力:アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)

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