新たに3つめの台風発生予想 次は“台風12号” 日本に近づく進路か
ウェザーニュース / 2023年8月29日 22時45分
8月29日(火)21時にマーシャル諸島で発生した熱帯低気圧について、気象庁は「24時間以内に台風に発達する見込み」と発表しました。次に台風が発生すると台風12号と呼ばれることになります。
日本列島に近づく可能性も考えられるため、今後の進路に注意が必要です。
▼熱帯低気圧 8月29日(火)21時
中心位置 マーシャル諸島
移動 西北西 ゆっくり
中心気圧 1006 hPa
最大風速 15 m/s
最大瞬間風速 23 m/s
進路や勢力の予報には誤差も
現在太平洋には台風9号(サオラー)、台風11号(ハイクイ)の二つの台風があり、台風11号の南東側で発生したのが今回の熱帯低気圧です。
マーシャル諸島からマリアナ諸島の付近では、西からのモンスーンと東からの貿易風が合流している「モンスーントラフ」と呼ばれる、広く見ると低気圧に相当する気象環境となっています。モンスーントラフには反時計回りの風の循環があり、この中で台風が生まれることが少なくありません。
現時点でこの海域は海面水温が30℃以上と水蒸気を供給するためには十分な暖かさで、台風9号・台風11号とも離れていて相互作用もほとんどなく、発達を阻害するような上空の風の流れもないため、熱帯低気圧が発達するのに適した環境が整っているといえます。このため、この熱帯低気圧は台風に発達する可能性が高いといえます。
この熱帯低気圧は台風になったあと太平洋高気圧の周囲をまわるようにして北西に進み、次第に日本列島に近づいてくる予想となっています。気象庁の熱帯低気圧情報では、9月3日(日)21時には中心は日本の南にあって、中心気圧は998 hPa、中心付近の最大風速は18m/sと暴風域は伴わない程度の勢力と予想されています。
その後の進路次第では日本国内に影響を及ぼすことも考えられますが、まだ進路や勢力の予測に誤差がある状況です。日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。
8月6つ目の台風発生か
平年の台風発生数
今年の8月は台風7号、9号、10号、11号が発生したほか、西経域から入ってきたハリケーンが台風8号になっています。次に台風が発生すると、台風12号と呼ばれ、今月6つ目の台風発生(北西太平洋での発生は5つ目)となります。
8月の台風発生数の平年値は5.7個で、一年の中でも一番台風の発生が多くなる時期です。
今年は平年よりも台風の発生数がやや少ないペースとなっていますが、ウェザーニュースの予想では年内にあと10個以上の台風が発生するとみています。
秋が近づくと本州付近へ影響する台風が増えることが想定されるため、これからの時期に備えて台風対策・大雨対策を整えるようにしてください。
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