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台風12号(キロギー)発生 日本の南へ北上 強雨に注意

ウェザーニュース / 2023年8月30日 22時30分

ウェザーニュース

8月30日(水)21時、トラック諸島近海で発達中の熱帯低気圧が台風12号(キロギー)になりました。台風9号・台風11号とあわせて3つの台風が存在することになります。

日本の南で勢力を落とす予想ですが、湿った空気を運び込んで強雨をもたらす可能性があり注意が必要です。

▼台風12号 8月30日(水)21時
 中心位置   トラック諸島近海
 大きさ階級  //
 強さ階級   //
 移動     北北西 10 km/h
 中心気圧   1000 hPa
 最大風速   18 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 25 m/s


日本の南で勢力を落とし熱帯低気圧に

現在、台風9号(サオラー)と台風11号(ハイクイ)の二つの台風があり、台風11号の南東側で発生したのが今回の台風12号です。

台風12号は太平洋高気圧の周囲をまわるようにして北西に進み、9月2日(土)頃に小笠原諸島に最接近したあと、本州の南海上に近づいてくる予想となっています。一時暴風域を伴う勢力になることが予想されていますが、その後衰弱して勢力を落とし3日(日)21時には日本の南で熱帯低気圧に変わる見通しです。

ただ、この進路だと湿った空気を日本列島に運び込むことになるため、熱帯低気圧になったとしても強い雨を降らせるおそれがあります。今後の情報に注意してください。

この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路には幅があるということをイメージするために掲載しています。

北西に進んで9月3日(日)頃に本州の南に到達するシミュレーション結果は概ね揃っていますので、その頃までの予測は比較的信頼度が高いといえそうです。ただ、勢力を落として熱帯低気圧になったあとの進路は予測にばらつきがあることがわかります。

日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。

今年8月 6つ目の台風発生

平年の台風発生数

今年の8月は台風7号、9号、10号、11号が発生したほか、西経域から入ってきたハリケーンが台風8号になっています。台風12号は今月6つ目の台風(北西太平洋での発生は5つ目)です。

8月の台風発生数の平年値は5.7個で、一年の中でも一番台風の発生が多くなる時期です。今年は平年よりも台風の発生数がやや少ないペースとなっていますが、ウェザーニュースの予想では年内にあと10個以上の台風が発生するとみています。

秋が近づくにつれ本州付近へ影響する台風が増えることが想定されるため、これからの時期に備えて台風対策・大雨対策を整えるようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風12号の名前「キロギー(Kirogi/기러기)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、「がん(雁)」のことを意味する朝鮮語からとられています。

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