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ウェザーニュースのマイ桜 さくらプロジェクト記念樹の開花まで

ウェザーニュース / 2024年3月26日 13時10分

ウェザーニュース

ウェザーニュースの桜担当も、全国の皆さんと一緒にさくらプロジェクトの一環としてさくらプロジェクト記念樹のつぼみをマイ桜として接写・観察しています。

マイ桜リポートを見ていると、開花の目安に合わないとの声があったり、また目安通りに咲かない桜があることに気づきました。

そこで、ウェザーニュースのマイ桜であるさくらプロジェクト記念樹のつぼみの写真と天気の関係を見てみたところ、2月1日からの積算気温が700℃前後になると開花する傾向が見えてきました。

さくらプロジェクト記念樹とは
海浜幕張のビル敷地内にある比較的日当たりの良い街路樹(ソメイヨシノ)、2004年植樹

積算気温が700℃前後で開花?

さくらプロジェクト記念樹の2019〜2023年の5年間について、開花日と気温(アメダス:千葉)の変化を見てみました。

2019年〜2023年のさくらプロジェクト記念樹の平均開花日は3/23で、それぞれの年の2月1日から開花日までの最高気温を積算した結果、700℃前後で開花に至っていたことがわかりました。

桜の開花の目安に「600℃の法則」があるといわれています。これは、2月1日以降の日最高気温の合計が600℃に達すると開花するという法則です。2月1日を「休眠打破の日」と仮定して開花予想の起算点に設定し、そこから毎日の最高気温を足し算していくだけで桜の開花予想ができるものです。東京・靖国神社の標本木も600℃の法則が当てはまり、その誤差はかなり小さいことがわかっています。


さくらプロジェクト記念樹は、靖国神社のソメイヨシノとは生育環境や樹齢が異なることもあり、積算気温が700℃前後で開花するようです。

つぼみの生長初期の様子に違い

つぼみの生長速度と天気の関係を調べるために、2023年のさくらプロジェクト記念樹の開花までの様子に注目します。

2023年は開花日までの気温が高い日が多く、最高気温が20℃を超える日が複数ありました。このため平均開花日より1日早い3/22に開花しました。

さくらプロジェクト記念樹と靖国神社それぞれの、「先が黄色」から「開花」までの次のランクへ進むまでの合計気温を比較したところ、さくらプロジェクト記念樹では特に生長初期の「先が黄色」から「先が緑に」「半分以上緑」までに気温が多く必要なことがわかりました。

雨や日差しの有無も生長に影響

また、開花直前のさくらプロジェクト記念樹の様子にも注目しました。

「先がピンクに」になった3/16は晴れて最高気温が17℃まで上がったのに対し、2日後の3/18は雨が降りました。3/18の雨でつぼみの生長は停滞し、3/19は日差しが届き気温も20℃近くまで上がっていたにも関わらずつぼみの生長速度は遅いままでした。その後、3/19から3/20にかけては一気に生長しています。

このようにつぼみの観察を毎日行うことで、つぼみの生長は気温だけではなく、日差しや雨の影響も受けていることが分かりました。また、雨の後や日差しの届かなかった日の翌日は、日差しの有無や気温に関係なくつぼみが動き出すのが遅れる可能性が見えてきました。

桜の生長を一緒に見守りましょう

桜の生長の仕方はさまざな気象要因や環境要因で変わっていきます。特に、開花直前のつぼみの様子を日々観察することで、その特徴を把握しやすくなります。

ウェザーニュースでは、みなさんから寄せられたマイ桜報告を桜開花予想に役立てています。一本一本の桜の開花予想の精度を上げていくために、マイ桜を見守る皆さんと一緒に挑戦しつづけたいと思います。

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