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東京 桜の開花が昨年よりも10日以上遅く 平年は24日

ウェザーニュース / 2024年3月25日 16時0分

ウェザーニュース

今年の春はまだ高知・宮崎・広島以外の気象台からソメイヨシノの開花の便りが届いていません。

全国的に記録的な早さでの開花となった昨年は、同日までに福島を含む全国38の気象台でソメイヨシノが開花、9の気象台で満開の観測がありました。

東京の桜の標本木 靖国神社のソメイヨシノも、開花まではあと数日かかりそうです。昨年と比べて既に10日以上遅く、平年の開花日(3月24日)よりも遅くなっています。気温や日照の経過が影響しているとみられます。

2月下旬以降は昨年と比べて低温傾向

昨年と比べて開花が遅くなっているのは、主に気温の経過によるものと考えられます。

東京の桜の開花日が過去最早タイ記録(3月14日)となった2023年は、2月上旬以降の平均気温が平年より高い状況が続き、特に3月に入ってからは平年を下回ることがほぼなく、かなり高い状況が続きました。この影響でつぼみの生長が記録的な早さで進んだものとみられます。

一方で2024年は、2月中旬に記録的な暖かさになったものの、2月下旬以降は一転して平年よりも平均気温が低い日が多くなりました。3月に入ってもこの傾向が変わらず、つぼみの生長が昨年よりも遅くなっていると考えられます。

休眠打破や日照の影響も?

また桜の開花には気温の上昇だけでなく、冬の厳しい冷え込みも必要であるといわれます。

桜の花芽は、開花前年の夏にはできています。それが秋から冬にかけて、生長しないように休眠状態に入って年を越します。そして充分に低温刺激を受けた後に気温がぐっと高まった段階で休眠から目覚めます。これを「休眠打破(きゅうみんだは)」といいます。

気象情報会社などが行う開花予想では、この休眠打破を考慮して、積算気温をもとに開花日と予想しています。

2023年は1月下旬に平均気温が平年よりも低くなり、十分に休眠打破が行われたと考えられ、順調なつぼみの生長につながった可能性があります。2024年も東京では休眠打破が問題なかったとみられますが、2023年と比べると明瞭ではなかったため、精査が必要といえそうです。

また、日照時間の記録をみると、2月上旬〜3月中旬にかけての日照時間は昨年比で約93%となっていて、開花の遅さに関与してる可能性が考えられます。

今週からは各地で続々開花か

東京の桜は概ね、2月1日からの積算気温が、日平均気温を積算して400℃に達した頃、もしくは日最高気温を積算して600℃に到達した頃に開花するといわれています。年によって多少のずれはあるものの、3日程度の誤差におさまることが多くなっています。

今年の場合は既に400℃/600℃の基準には達していますので、もうそろそろ開花しても良い頃といえそうです。

本日、ウェザーニュースのスタッフが現地取材を行ったところ、花びらの見えかけているつぼみが数輪、確認出来ました。今後さらに花びらが飛び出して、軸の部分(花柄)が伸びてくると開花目前といえます。

いよいよ今週からは続々と桜前線が進むこととなりそうです。

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