日本付近のCO2濃度 2023年も観測史上最高を更新
ウェザーニュース / 2024年3月29日 17時40分
気象庁は29日(金)、2023年の日本付近の大気中の二酸化炭素濃度が観測史上最高を記録したと発表しました。二酸化炭素の増加は地球温暖化の主要因と考えられています。
岩手県の観測点では1987年以来、毎年増加
気象庁は岩手県大船渡市・綾里、南鳥島、与那国島の陸上3地点、海洋気象観測船で北西太平洋域、航空機で北西太平洋上空6km付近の二酸化炭素濃度を観測しています。2023年の年平均濃度は全てにおいて観測史上最高を更新しています。
最も早い1987年から観測を行っている綾里の年平均濃度は425.0ppmで、去年に比べて3.1ppm増加しました。観測を始めてから36年連続で前年の数字を上回り、増加基調が続いていることを示しています。
近年は二酸化炭素の増加が主要因と考えられる地球温暖化が進行していて、エルニーニョ現象などの影響が加わった2023年の気温は日本、世界で過去最も高くなりました。
今年も年明け以降、高温傾向が継続している状況です。海面水温が高い状態も続いているため、これから夏にかけて、どの程度の高温になるか注意が必要となります。
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