沖縄は前線停滞し曇りや雨の日が続く 過去には4月に梅雨入りの記録

ウェザーニュース

ここ数日、晴れて暑さが続いている沖縄は明日23日(火)以降、停滞する前線の影響で曇りや雨の日が続く予想となっています。過去には4月に梅雨入りした記録もあり、本格的な雨のシーズンは目前です。

南シナ海で南風が卓越し前線活動が活発に

今日22日(月)は前線がゆっくりと南下していて、沖縄本島や奄美では雲が多くなっています。明日23日(火)にかけて前線の活動が活発になる予想で、雨が降りやすくなる見込みです。その後も前線は南北に移動しながら少なくとも1週間程度は沖縄付近に停滞するとみられます。

南シナ海では例年よりも早いタイミングで南西モンスーンによる南寄りの風が卓越し、前線の西端に湿った空気を送り込んでいる状況です。この影響で中国・華南では大雨となりました。


南シナ海における南風が卓越すると前線が中国大陸南部から東シナ海方面に停滞し、沖縄の梅雨入りにつながることが多くなります。

最近では2011年に4月の梅雨入り

沖縄の梅雨入りの最も早い記録は1980年の4月20日です。近年では2011年に4月30日、1998年に4月25日と、多くはないものの4月に梅雨入りした例はあります。

奄美、沖縄はこの先1週間、雨や曇りが続く予報となっています。来週以降もこうした天気が継続すれば梅雨入りしてもおかしくない状況です。

梅雨入りのするしないに関わらず、前線の活動が活発になって雨が強まる可能性があります。本格的な雨のシーズンに入りつつありますので、災害への備えをしっかりと進めるようにしてください。