インドネシア・ルアング火山で大規模な噴火 噴煙は高度約19000mに
ウェザーニュース / 2024年4月30日 6時0分
日本時間の今日4月30日(火)4時頃、インドネシア・北スラウェシ州にあるルアング火山で大規模な噴火が発生しました。
オーストラリア・ダーウィンにある航空路火山灰情報センター(VAAC)によると、気象衛星ひまわり9号からの観測で噴煙が高度約19000mに到達していると推定されます。
インドネシアには多数の活火山があり、たびたび規模の大きな噴火を起こしています。
気象庁は5時00分に「遠地地震に関する情報」を発表し、2022年1月のトンガの火山噴火時のような津波が発生しないか監視するとしました。
(追記)気象庁によると、海外及び国内の検潮所では有意な潮位変化は観測されておらず、11時30分に日本への津波の影響はないと発表がありました。
気象衛星で噴煙を観測
ルアング火山(Ruang /標高725m)は、インドネシアのサンギヘ諸島にある火山島です。2002年9月には約2万mにまで噴煙を上げる大規模な噴火が起こっていました。
近年は落ち着いていたものの、4月17日にも同規模の噴火が発生しており警戒されています。今回の噴火でも、噴煙を対流圏の最上部付近まで噴き上げたとみられ、気象衛星ひまわり9号からも噴煙を確認しました。
噴煙の状況次第では航空機に影響も
噴火により多量の火山灰が大気中に放出されると、それを吸い込んだ飛行機のエンジンが停止したり、操縦席の窓ガラスに傷が付いて見通しがきかなくなるなど、航空機の運航へ重大な影響を及ぼすおそれがあります。
今後の火山活動の状況次第では、ユーラシアとオセアニアを結ぶ国際線の航空便の経路変更などで、遅延等の影響が生じる可能性があります。
噴火による潮位変化の可能性を気象庁が調査
2022年1月にトンガの火山フンガトンガ=フンガハアパイで大規模な噴火が発生した際には、通常とは異なる津波が発生して、日本にも津波が到達しました。
今回のルアング火山の噴火も噴煙の高さが気象庁の設けた基準に達したため、気象庁は潮位変化を監視する旨の発表を行いました。
同様の発表は、2022年3月のマナム火山、2022年5月のベズィミアニィ火山、2022年12月のセメール火山、2023年4月のシベルチ火山、2023年11月のウラウン火山、2023年12月のマラピ火山、今年4月17日のルアング火山の噴火に続いて、今回が8事例目です。
この記事に関連するニュース
-
ルアン山噴火で300世帯に移住促す=続く避難生活―日本の気象庁情報に困惑も・インドネシア
時事通信 / 2024年5月16日 15時5分
-
大規模な太陽フレアが連続して発生 世界各地で低緯度オーロラを観測
sorae.jp / 2024年5月14日 21時7分
-
インドネシアで大規模噴火 気象庁、日本に津波なし
共同通信 / 2024年4月30日 11時49分
-
インドネシアの噴火、津波の影響なし
共同通信 / 2024年4月30日 11時35分
-
インドネシアで大規模噴火
共同通信 / 2024年4月30日 7時10分
ランキング
-
1宝島さん夫婦殺害、元俳優「車庫に入ってない」と容疑否定…韓国籍の男は「怖くて引き受けた」
読売新聞 / 2024年5月21日 21時24分
-
2「県連をなめているのか」=自民車座で怒りの声
時事通信 / 2024年5月21日 20時22分
-
3【速報】民家で死亡の94歳女性 死因は「多発外傷」警察は何者かによる暴行受け死亡とみて捜査『くも膜下出血や脳挫傷』複数の骨折や打撲痕も 大阪府警
MBSニュース / 2024年5月21日 19時50分
-
4出産費用、自己負担なしを検討 政府、正常分娩に保険適用案
共同通信 / 2024年5月21日 21時5分
-
5イラン大統領の事故死が中東情勢にもたらすもの 事故陰謀説、中東の武装勢力への支援、国内経済…
東洋経済オンライン / 2024年5月21日 17時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください