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【2022-23プレミアリーグ前半戦総括】怪物ハーランドがプレミアを席巻! 躍進アーセナルはインビンシブルズを超える?!

超ワールドサッカー / 2023年1月24日 19時35分

写真:Getty Images

◆アーセナルが優勝へ邁進! ビッグサプライズのニューカッスル躍進はどこまで続くか
リバプールやマンチェスター・シティが覇権を争ったここ数年の傾向からは異なる様相を呈したのが今季のプレミアリーグ。前半戦の王者はリバプールでもシティでもなく、ミケル・アルテタ体制4年目を迎えるアーセナルだった。

ここしばらくは基盤作りのための我慢の3年間だったアーセナルがようやく本領を発揮。開幕直後から新加入のガブリエウ・ジェズスが攻撃を牽引し、14試合で5ゴール6アシストをマークする活躍を見せた。だが、カタール・ワールドカップで右膝を負傷し長期離脱へ。ここから勢いが衰えるかに思われたが、サカ、マルティネッリ、エンケティアら前線のアタッカー陣がもれなく躍動する形で好調をキープ。シーズン半分の19試合を消化した時点でわずか1敗という好成績を収めた。

そのアーセナルに続いたシティでは、新戦力のハーランドが大暴れ。プレミアリーグ初挑戦ながら開幕のウェストハム戦から2ゴールを挙げると、第3節から第10節にかけては7試合連続ゴールで、おまけに3度のハットトリックを記録。前半戦に積み重ねたゴールは25点に達し、16得点のケインを大きく突き放して得点ランクを独走している。ただ、チームとしてはアストン・ビラやエバートンなど下位相手に勝ち点を取りこぼしており、すでにアーセナルとはかなりのポイント差をつけられている。

そんなアーセナルやシティに続く上位に食い込んだのは意外にもニューカッスルだ。名将エディ・ハウに率いられるマグパイズは、サウジアラビアファンドをバックに持ちながらも、ポープやボトマンら現実的な補強でチーム力を底上げ。その二人が見事にフィットし、それぞれ前半戦におけるキーマンに。また、前線ではアルミロンが9ゴールの活躍で攻撃を牽引。加入2年目のギマランイスはハウ監督の下で大きく化けた一人で、攻守において欠かせない選手に成長した。全体的に上手くバランスの取れたチームは、第12節から第17節にかけてトッテナムやチェルシーを破りながら6連勝を達成。今季のプレミアに旋風を巻き起こしている。

4位のマンチェスター・ユナイテッドは開幕当初こそ連敗スタートとなったが、以降は大崩れすることなくコンスタントに勝ち点を重ねた。プレシーズンはカゼミロをはじめ、エリクセンやアントニー、リサンドロ・マルティネスなど大枚を叩いて大物を獲得したが、どの選手も一定のパフォーマンスを披露。その中で大きな輝きを放ったのは生え抜きの25歳、ラッシュフォードだった。前半戦はチーム最多の9ゴールをマークしたが、特筆すべきはW杯後の成績で、カップ戦を含めると公式戦7試合連続ゴール。次期キャプテンに推す声も多く、今後の活躍にも期待がかかる。

ここにトッテナムや三笘薫のブライトンらを含めたトップ4争い、ひいては優勝争いがシーズンが進むにつれて加熱していくだろうが、一方でここまで残念なシーズンを送るビッグクラブが。上述のように、ここ数年はシティと熾烈な優勝争いを繰り広げてきたリバプールだが、今季は思わぬ不調に陥っている。

その不調は開幕から見てとられ、9-0と歴史的な勝利を収めた第4節のボーンマス戦まで白星を待つことに。この大勝から勢いをつけたいところだったが、その後も低空飛行が続き、第11節でシティに勝利も、その後はノッティンガム・フォレストやリーズなど下位相手に黒星を並べ、早くも首位のアーセナルとは20ポイント以上の差。すでに目標は優勝からトップ4入りに切り替えられている。

チェルシーもまた大苦戦。新オーナーの下でスタートした今季だったが、早々にトーマス・トゥヘル監督を成績不振で解任し、ブライトンからポッター監督を引き抜く大胆な手を敢行。夏の移籍市場ではスターリングにクリバリ、ククレジャにオーバメヤンなど錚々たる実力者を獲得したが、これが秩序の乱れに繋がり、統制の取れないチームとなってしまった。挽回を期す後半戦に向けては、ジョアン・フェリックスやムドリク、バディアシルが加入。果たして功を奏すだろうか。

また、今季のプレミアリーグにおいて、我らが誇る三笘薫の活躍を見過ごすわけにはいかない。ベルギーでの武者修行を経て、ブライトンで本格デビューとなった今シーズン、序盤戦は途中出場がメインながら随所で光るプレーを見せていたが、カタールW杯後はさらに一皮剥けて大活躍。アーセナル戦とエバートン戦で連続ゴールを決めると、極めつきはレスター戦。左サイドからカットインし、ボックス手前から右足でゴール右上に突き刺したシュートは世界を驚かせる一発だった。

【最優秀選手&監督】
★最優秀選手
◆アーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)

Getty Images

堂々の首位で折り返したアーセナルの選手たちも見事だったが、前半戦に限ればハーランドがMVPだろう。昨季王者に鳴り物入りした22歳は、開幕のウェストハム戦でいきなり2ゴールを挙げると、第3節から7試合連続ゴールという離れ業をやってのけ、そのうち3試合でハットトリック。第4節のクリスタル・パレス戦と第5節のノッティンガム・フォレスト戦で3得点を記録した8月は、ノルウェー人選手として初めて月間最優秀選手賞を受賞した。

★最優秀監督
◆ミケル・アルテタ(アーセナル)
Getty Images
アーセナルが18試合を消化した時点で15勝2分け1敗の成績を収め、早くも優勝を視界に捉えるほどの大躍進に導いたアルテタ監督が前半戦の最優秀監督だ。積み上げた勝ち点47は、あのインビンシブルを凌ぐペース。なお、11・12月度の月間MVPは、同監督とウーデゴールが受賞しており、アーセナルではヴェンゲル&ジルー以来7年ぶりのW受賞となった。

【期待以上】
★チーム
◆ニューカッスル
Getty Images

群雄割拠のプレミアリーグにおいて、ここ数年ボトムハーフに甘んじていたニューカッスルが前半戦を3位で折り返したのは驚異的なことだ。ハウ監督の就任以降はその兆しを見せたはいたが、この順位を予想するものは極めて少なかっただろう。チームによって消化試合数は多少のばらつきがあるが、マグパイズは19試合で10勝8分け1敗。序盤戦は引き分けが多かったが、第6節以降は無敗を続けており、その中でトッテナムやチェルシーを下し、首位のアーセナルとは引き分けを演じるなど堂々たる戦績を収めている。

★選手
◆ガブリエウ・ジェズス(アーセナル)
Getty Images

ニューカッスルのアルミロンやボトマン、ギマランイスの活躍も見事だが、シーズン前半におけるアーセナル躍進の立役者を忘れてはならない。プレシーズンにシティから4500万ポンドの移籍金で加入したブラジル代表FWは、前線であらゆる攻撃を組み立て、14試合で5ゴール6アシストを記録。カタールW杯で無念の負傷となったが、重要なシーズン終盤に向けて追い風を吹かせるに違いない。

【期待外れ】
★チーム
◆リバプール
Getty Images

リバプールより下の順位に位置するチェルシーも大きく期待を下回ったが、リバプールの近年の成功と、チェルシーの内部改変を加味すると、より予想外だったのはレッズの不振だろう。戦力としてはマネの退団を除けば昨季から大きな違いはないが、中盤の高齢化、選手層の薄さ、何より全体的な選手個々の不調が現在の低迷たらしめる所以だ。ただ、シティ戦やスパーズ戦、ひいてはチャンピオンズリーグのナポリ戦など、強豪との戦いでは本来の姿を見せており、クロップ監督も指摘する通り「基本に立ち返らなければならない」のかもしれない。

★選手
◆ラヒーム・スターリング(チェルシー)
Getty Images

シーズン前に同じくシティからアーセナルに移籍したジェズスとは明暗がはっきり分かれる格好となったスターリング。シティでの実績も踏まえて攻撃を牽引する働きを期待していたが、蓋を開けると周囲との息が合わず、スターリングの所で攻撃が止まってしまうシーンが散見された。移籍金はジェズスより若干高い5000万ポンドだったが、ここまでのコスパは相当の大差がついてしまっている。

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