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低迷の名門対決は消化不良のゴールレス…ブルーノ体制初陣のチェルシーが優勢もターンオーバーのリバプールに勝ち切れず《プレミアリーグ》

超ワールドサッカー / 2023年4月5日 6時1分

写真:Getty Images

プレミアリーグ第8節延期分、チェルシーvsリバプールが4日にスタンフォード・ブリッジで行われ、0-0のドローに終わった。

現在、トップ4圏内と12ポイント差の11位に低迷するチェルシー(勝ち点38)は、0-2の敗戦を喫した前節アストン・ビラ戦の翌日にポッター監督を電撃解任。新指揮官招へいの動きもある中、ひとまずはポッターの副官を担っていたブルーノ・サルトールを暫定指揮官に据え残りのリーグ戦、チャンピオンズリーグの戦いに臨む。難敵をホームで迎え撃った新体制初陣では前節から先発2人を変更。ロフタス=チークとムドリクに代えて負傷明けのヴェスレイ・フォファナ、カンテを起用。ハヴァーツとフェリックスを2トップに配した[3-5-2]に並びを変えてきた。

一方、今季の無冠が決定的な上に8位に低迷するリバプール(勝ち点42)。インターナショナルマッチウィーク明け初戦ではマンチェスター・シティとのアウェイゲームで1-4の惨敗。今季ワーストの公式戦3連敗となった。その屈辱の大敗からのバウンスバックを図った中2日のビッグマッチでは先発6人を変更。体調不良のファン・ダイクやエリオットが招集外となったほか、サラーとガクポ、ロバートソン、アレクサンダー=アーノルドがベンチスタート。代わってジョー・ゴメスやマティプ、ツィミカス、カーティス・ジョーンズがスタメンに抜擢され、前線はジョタ、フィルミノ、ヌニェスの3トップとなった。

シーズン終盤に入っても苦境が続く両雄による、ミッドウィーク開催のビッグマッチは、立ち上がりからハイテンションの攻防が繰り広げられる。その中でホームのチェルシーが鋭いカウンターから続けて決定機を作り出す。

まずは4分、右サイドでのボール奪取からリース・ジェームズのスルーパスに抜け出したフェリックスが巧みなステップワークでボックス内に切り込むが、ひとつボールタッチが余計となってしまいDFマティプにリカバーされる。さらに、直後の5分には再びショートカウンターからボックス内に抜け出したコバチッチが冷静にGKアリソンを右にかわすが、肝心のシュートはDFコナテの見事なゴールカバーに阻まれた。

電光石火の先制点はならずも、強度の高い守備で相手の不安定なビルドアップにうまく制限をかけて攻勢を続けるチェルシー。中盤の3選手がポジティブトランジションから幾度もボックス内へ飛び出す場面を作りつつ、両ウイングバックも背後への飛び出しで厚みを加える。12分にはボックス左に抜け出したチルウェルの折り返しにハヴァーツが飛び込むが、ここはGKアリソンの好守に遭う。

リバプールも散発的に相手のミスを突いたカウンターで引っくり返す場面を作り出すものの、以降もチェルシーペースで試合は進んでいく。24分にはチルウェルの左CKの二次攻撃からリース・ジェームズのミドルシュートでゴールネットを揺らしたが、これは直前のエンソ・フェルナンデスの微妙なオフサイドを取られる。

前半半ばを過ぎてリバプールがボール支配率で押し返すが、ボールを動かす位置が低く、決定機はおろか前線の選手がなかなかボックス内でボールを触ることができない。それでも、前節に続きアタッキングサードでの精度、決定力を欠いて攻めあぐねるホームチームが徐々にトーンダウンすると、終盤にかけてギアを上げたクロップのチームは、ヌニェス、ジョー・ゴメス、ファビーニョと立て続けに際どいシュートを枠に飛ばしたが、GKケパやフォファナの身体を張った守備に阻まれた。

互いに自分たちの時間を作りながらも集中した守備を上回れず、試合は前回対戦同様に0-0のスコアで折り返す。

迎えた後半は前半同様にチェルシーが早い時間帯に決定機を作り出す。48分、左サイドでのフェリックスの打開からハヴァーツ、カンテと中央でワンタッチパスが繋がり後方からサポートに入ったコバチッチがボックス内に侵入するが、シュートを大きくふかしてしまう。さらに、50分にはカンテの絶妙なスルーパスに抜け出したハヴァーツがボックス内でGKとの一対一を迎えるが、左足のチップキック気味のシュートをセーブされる。この撥ね返りを身体で押し込んだかに思われたが、VARの介入によって左腕で押し込んだとの判定となってゴールは認められず。

この連続での決定機逸によってホームチームが流れを失った中、リバプールが左サイドのヌニェスや内よりのポジションでボールを引き出すジョタを起点に押し返していく。さらに、65分にはフィルミノとツィミカスを下げて温存していたサラーとロバートソンを同時投入。ここから攻撃のギアを上げていく。一方、なかなか攻撃に出られなくなってきたチェルシーは久々のスタメン出場となったカンテを下げてギャラガーを70分に投入。同じ戦い方を継続する。

互いに勝ち点3はほしいものの、敗戦は避けたいというメンタルが働いたか、試合は後半終盤にかけて完全に膠着。流れを変えたい両ベンチが動きを見せる。ホームのチェルシーはチルウェル、フェリックスを下げてムドリクとスターリングとより攻撃的なカードを切る。一方のリバプールは疲れの見えたカーティス・ジョーンズ、ヌニェスを下げてガクポとミルナーをピッチへ送り出した。

交代カードの切り方からも分かるようにホームチームがよりリスクを冒して前に出たが、決定機の手前での細かいミスが目立つ。そして、大きな見せ場が訪れぬまま試合はタイムアップ。

90分を通してはチェルシー優勢も公式戦4試合連続ゴールレスドローと両チームの現状を表す停滞感漂うビッグマッチは痛み分けに終わった。

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