「最も深刻な問題の1つ」バルセロナがヨーロッパから追放の可能性? UEFA会長が言及「状況はとても深刻」
超ワールドサッカー / 2023年4月5日 20時30分
“ネグレイラ事件”が大きな問題となっているバルセロナだが、大きな処分が下される可能性があるようだ。
この問題は、バルセロナがスペインサッカー連盟(RFEF)の審判技術委員会(CTA)の元副会長であるホセ・マリア・エンリケス・ネグレイラ氏と彼の保有する会社に対して金銭を支払っていたというもの。2月15日、スペイン『カデナ・セル』が報じたもので、この件に関して、スペインの検察庁は事実確認を行ったとのこと。クラブが2001年から2018年の間に合計で730万ユーロ(約10億5000万円)を支払っていたことが確認されたという。
大きな波紋を呼んでいるこの事件。現在も詳細な調査が行われており、全てが明るみに出ているわけではない。しかし、この一件を受け、バルセロナはヨーロッパの大会から締め出される可能性があるという。
欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリンがスロベニア『Ekipa』でのインタビューでこの件に言及した。
「2つの理由から、この件について直接コメントすることはできない。第一に、担当する独立した懲戒委員会があるからだ。そして第二に、私はこの問題を詳しく扱っていはいない」
「ただ、私は何かを言うことはできる。自分自身でも感じたが、状況はとても深刻だ。本当に深刻で、私の意見ではこれまでみてきたサッカーの中でも最も深刻な問題の1つだ」
「もちろん、ラ・リーガのレベルでは、問題は規定されている。競争上の結果をもたらすことはできないが、手続きはスペインの民事検察庁のレベルで進行中だ」
「しかし、UEFAに関することに限り、規定されているものは何もない」
チェフェリン会長は明言はしなかったが、非常に由々しき問題であるという認識はあると語った。
過去には、2012-13シーズンにはマラガがヨーロッパリーグ(EL)の出場権を獲得したが、社会保障の支払いが最新ではないと言う理由でUEFAから通知を受けることに。不正行為であると認められ、出場を認められなかった。
また、2019-20シーズンにはミランの出場が認められず、ELにトリノが出場。2016-17シーズンにはガラタサライの出場が認められず、オスマン・リスポルが代わりに出場した。
調査が進む中で一体どのような結果が出るのか。ラ・リーガで優勝する可能性が高いバルセロナは、来季のチャンピオンズリーグ出場権を手にするのは間違いない状況。剥奪されるのか、注目が集まる。
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