「ゴールで自分の価値を示さなければ…」、今季初ゴール含む2発で劇的ドローに導いた東京Vの染野唯月のゴール量産に期待
超ワールドサッカー / 2024年3月30日 6時45分
東京ヴェルディのFW染野唯月が、劇的ドローに導いた京都サンガF.C.戦を振り返った。
開幕4戦未勝利と16年ぶりのJ1で厳しい戦いが続く東京V。29日に味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第5節の京都戦では待望の初勝利を目指した。
だが、前半に攻守両面で圧倒されたホームチームは前半半ばにFW豊川雄太、FW原大智に続けてゴールネットを揺らされて0-2のビハインドで試合を折り返す。
後半序盤以降は押し返すことに成功したもののゴールが遠かったが、この土壇場で緑のエースストライカーが魅せる。80分にPKから反撃の狼煙を上げるゴールを決めると、後半アディショナルタイムにはMF齋藤功佑がゴール前に送り込んだ絶妙な右からのグラウンダークロスをストライカーらしい嗅覚と反応で見事にスライディングシュートで押し込み、チームを敗戦から救った。
同試合後、今シーズン初ゴールを含む2ゴールを挙げたU-23日本代表FWは、「思うような試合を運べなかったところは改善しなければいけない」と苦戦した前半の反省を口にしながらも、「勝ち点0と勝ち点1で終わるのでは違う」、「そこは良い方向に考えながら次に向けて頑張っていきたい」と、2点差を追いついて勝ち点を拾った一戦を振り返った。
清水エスパルスとの昨季J1昇格プレーオフを彷彿とさせるPKによる今季初ゴールについては、「山見選手が良い抜け出しからファウルをもらったので、『自分に蹴らせてくれ』とお願いして蹴らせてもらえました。冷静に決めることができたので良かった」と、自ら志願して蹴ったことを明かした。
さらに、土壇場で決めた2点目は齋藤のラストパスを称賛しつつ、イメージ通りの形に手応えを示した。
「あそこは常に狙っているところですし、自分がゴール前に入っていく回数を誰よりも増やさないといけないと思っていたので、本当に良いボールが来て、自分がうまく相手の裏を取って決めることができて良かったです」
「齋藤選手が練習からクロスの練習を含め、あそこを狙ってくれているので、試合中に話さなくても、来るなというのはわかっていました」
開幕4試合に加え、いずれも45分間の出場となったU-23日本代表ではゴールを決められず、少なからず重圧を感じていた若きストライカー。その中での2ゴールに「ゴールで自分の価値というところも示さなければいけないですし、数字を残して自分のメンタル的な部分も保てるので、そこは本当にゴールを決められてまずは良かった」と安堵の言葉を口にする。
そして、ここからのゴール量産に大きな期待が懸かる中、ストライカーとしての貪欲な姿勢を示した。
「自分はこのチームで誰よりも点を決めたいというのもありますし、そういったところは意識しながらやりました。あそこのセンターバックとの駆け引きもそうですし、そういうところは絶対に負けたくないですし、そこの駆け引きで勝たなければ、ゴールというのは奪えないので、そこは自分ももっと背後への抜け出しとか、駆け引きをもっとクオリティのある、高いものを求めていけたらなと思います」
「自分がもう1点取れた場面もありましたし、もっと決めなければいけない、チャンスを作らなければいけないシーンを、これからもっと増やさなければいけない」
なお、今回の2ゴールによってパリ・オリンピックのアジア最終予選となる「AFC U23アジアカップ カタール2024」のメンバー入りへ強烈なアピールとなったが、「自分の中ではもっと点を取って、勝ちに繋がる点を取れればと思う」と、まずは東京Vのエースとしてチームの勝利に繋がる活躍を誓った。
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