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子供が体調を崩した時にあげる食べ物あれこれ

Woman.excite / 2015年9月5日 5時15分

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「小さい頃、体調を崩した時に、お母さんに作ってもらった思い出の食べものは?」と尋ねられた時、何を思い浮かべますか? おかゆ、雑炊、うどん、中には玉子酒なんて答えも出てくるかもしれませんね。


© slavomir pancevac - Fotolia.com


「子どもが体調を崩したら、どんな食べ物をあげる?」と尋ねても、「消化がよいもの」「栄養があるもの」「食べやすいもの」ということで出てくる答えはさきほどと一緒の場合が多いですが、子どもの食欲の度合いや症状によって、推奨される食べ物は変わってきます。

今回は、子どもが体調を崩した時の食事についてまとめてみましょう。

食欲がない時は無理に食べさせない
子どもの具合が悪いと、「何か食べさせて栄養つけないと!」と、つい思ってしまっていますが、子どもの食欲がない時は無理して食べさせず、様子を見ましょう。食欲が回復するまでは、水分を摂取させることを重視します。

脱水症状を避けるため、経口補水液(電解質と糖質をバランスよく配合したもの)やスポーツドリンク(小さいお子さんには薄めて与える)がおすすめです。これらの飲み物は、下痢や嘔吐の際の水分補給にも、医師や薬剤師が推奨しています。もしも子どもが水しか口にしない場合は、氷砂糖をなめさせるのもよいでしょう。

母乳やミルクしか飲めない赤ちゃんが、それらを飲みたがらない時は、白湯やベビー用イオン水をあげましょう。もし、それすら飲まないという時は、おしっこが出ているかどうかを確認します。出ていないようなら、脱水症状の心配がありますので、ただちに小児科を受診しましょう。


のどごしがよく食べやすい、体を温める食べ物がおすすめ
子どもの食欲が回復してきたら、消化のよいものを少量から食べさせ始め、だんだんと量を増やしていきます。離乳食のステップを思い出してください。最初は、おかゆやうどん、お豆腐から始めた方も多かったのではないでしょうか? 体調を崩し、しばらく食事をとっていなかった子どもへの食事を再開させる時は、そのイメージで大丈夫です。

「のどごし」と「食べやすさ」、そして「体を温める」食べ物をあげましょう。消化を助け、体の回復にもつながります。たとえば、塩少々、だし少々で味付けしたおかゆやうどん、湯豆腐から始め、徐々に野菜(ただし、きゅうりやナス、トマトといった夏野菜には体を冷やす効果があるので避けたほうが好ましい)を加えていくとよいでしょう。

果物を食べさせる場合には、断然バナナがおすすめ。胃腸にやさしい上、体の回復に必要なたんぱく質やビタミンA、カリウムなどの栄養素を効率良く摂取できます。リンゴをすりおろしたものも、食べやすく消化が良いのでおすすめです。

なお、アイスは、のどごしの良さと食べやすさという意味では良いのですが、添加物を消化することが体への負担となったり、体を冷やしてしまったりするので注意してください。

パンや柑橘系の果物は避けましょう
小さい子どもでもパンは食べやすく、好きな子も多いでしょう。しかし、パンはごはんに比べ、糖分だけでなく油分が非常に多く使われています。そのため、胃腸への負担も大きくなります。

また、さっぱりして食べやすいように感じられる柑橘系果物に含まれるクエン酸は、胃腸が健康な時には消化を助ける作用がありますが、反対に消化機能が弱っている時は消化不良を起こしてしまうことがあるので要注意です。フルーツゼリーも、柑橘系のものは避けたほうが望ましいでしょう。

そのほか、牛乳やそばは消化が悪いので避けたほうがベター。乳製品ならばヨーグルト(できれば低脂肪)がおすすめですが、嘔吐や下痢が続く時はこちらもNG。

また、具合の悪い時にはあまり食べないと思いますが、お魚や肉も脂っこいのでやめておきましょう。どうしてもお肉を食べたがる場合は、鶏ささみぐらいにしておくのが妥当です。


嘔吐や下痢が続く時は、何も口にしなくてもよい
小児科の医師から聞いた話ですが、嘔吐や下痢が続いている時は水分も含め、無理に食べ物を口にしなくてもよいそうです。こういう時は、水分すら排出されてしまうことが多々あるからだとか。

脱水症状にならないよう、おしっこが出ているかどうかを確認しながら、ある程度症状が収まってきたら、水分をスプーンで少しずつ(舐める→ひと口、ふた口から)与え始めます。その後、1~2時間ごとに様子を見ながら、水分量を増やしていくのがよいそうです。

喉が痛い時は、しょうがやハチミツもおすすめ
夏風邪の代表、ヘルパンギーナや、今夏に大流行した手足口病など、喉に水疱ができて痛がる場合におすすめの食材が、しょうが、もしくはハチミツです。

野菜スープにしょうがを入れると、体も温めてくれて喉にもよいですし、ハチミツには消炎効果があるといわれているので、喉に痛みがある時は摂取するとよいでしょう。ちなみに大根おろしとハチミツを混ぜて食べると、喉の痛みが和らぐといわれています。ただし、ハチミツは乳児には厳禁です。必ず1歳を過ぎてからあげてください。

子どもの体調、食欲の有無を確認しながら、離乳食を進めるように、「少しずつ」あげていくことを覚えておくとよいでしょう。


(遠藤光恵)
(遠藤光恵)

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