逆ギレする不倫夫「後先考えない行動はどうして?」その時、不倫相手は…【ココロで読み解く「ママのお悩み相談室」 第6回】
Woman.excite / 2020年1月20日 20時0分
イラスト:中村こてつ
こんにちは、心理カウンセラーの佐藤栄子です。
これまで、子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを心理カウンセラーの立場で取り上げてまいりました。
そういった記事に寄せられた「もっと深掘りした内容が知りたい」「個々のケースで対応は変わるの?」といった皆様のお悩みにお答えする連載「ココロで読み解く『ママのお悩み相談室』」。
今回は、「浮気が本気に…不倫に走りやすい夫、3つの条件」という記事に寄せられたお悩みです。
記事では、夫のタイプによって具体的な対処法を挙げて説明いたしましたが、今回寄せられたのは「不倫が発覚したあとの理解できない夫の行動」についてのご質問です。
■質問:不倫夫「金銭的制裁を気にしないのはどうして?」
不倫をして妻と離婚したいと言い出す夫は、妻から慰謝料や養育費、生活費を請求され、離婚後の自分の生活が貧しくなることを不安に思わないのでしょうか?
また、不倫相手も、自分自身も慰謝料を請求されたり、養育費を払い続ける不倫相手と生活していくことを理解しているのでしょうか? とても不思議に思ったので教えていただきたいです。
■回答:「今」しか見えない男性、「将来」を見通す女性
男の子と女の子の育て方の違いでよく話題になることですが、男性は「今だけ」「一つのことに集中」するタイプが多い傾向にあります。ですから、ゲームをやりだすと「まだ寝ないの?」と話しかけても気づかなかったり、「洗たくしながら料理する」というように同時に2つのことをやるのが苦手だったりします。
男性の浮気や不倫はバレやすいとよく言われるのは、この気質に起因しているように思います。頭では「隠そう」と考えていても、気持ちは恋愛モードに支配されていますから脇が甘くなりがちです。
例えば、携帯電話。夫は24時間いつでも不倫相手と連絡をとりたくなり、一応家では隠れてメッセージを送りますが、携帯を肌身離さず持ち歩いてしまいます。そして、妻に「普段そんなことしないのにおかしい」と疑われてバレるのです。
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特に不倫相手との恋愛に気持ちが集中している時期は、それ以外のことにあまり気が回らなくなりがちです。ご質問の「離婚後の自分の生活が貧しくなることを不安に思わないのでしょうか?」にお答えするとしたら、恋愛が盛り上がっている時には、そんな先々のことまで考えがおよばないので、夫はさほど不安を感じていないのでしょう。
それは、妻に不倫や浮気がバレた時の反応にもよく表れています。逆ギレしてすぐ「おまえとはもう離婚する」と宣言する男性は多いのですが、今の「恋愛が楽しい気持ち」に従い勢いで言っただけというのがほとんど。その証拠に、すぐ離婚の手続きに入る男性は少ないようです。
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逆に、本気で離婚を考えている場合は、手続きの煩雑さや財産分与、慰謝料、養育費といった具体的な部分まで見越して不倫をするでしょうから、すぐに離婚の話し合いに入るでしょう。
■不倫夫「時間の経過とともに現実の問題が見えてくる」
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最初は勢いもあり不安など感じていない男性であっても、不倫の期間が長くなったり、バレて妻ともめ出すとだんだん「離婚で直面する現実」が見えてくるものです。
男性は「妻に愛情はなくても離婚の手続きは面倒だし、子どもはかわいいと思っている。かと言って不倫相手も失いたくない」というのが本音なので、どちらにも思いきれず、ズルズルと時間を引き延ばすケースが多いようです。自分からアクションを起こして、どちらかから悪者扱いされるのもイヤという思いもあるでしょう。
もし、本当に離婚の意志があれば、きちんと妻と話し合いをしようとしますが、だいたいは家を出て別居するくらいで、一番解決しなければいけない問題からは逃げて時間稼ぎをしてしまいがちです。
■浮気相手「女性はより現実を見据えている」
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では、不倫相手の女性はどうでしょうか。
今までのご相談から受ける印象ですが、以前は女性が後先考えず「とにかく早く離婚して自分と結婚して」と男性に迫るケースが多かったように感じます。
しかし、最近は既婚女性の不倫相談も増えていることもあり、女性のほうが恋愛を楽しみつつ冷静な対応をしている傾向があります。「自分の置かれている立場を理解している」女性が多く、慰謝料請求のリスクや、養育費の負担がありうることも想定しています。
そのため、気持ちをコントロールしつつ「自分はこの男性と最終的に結婚したいのか」ということを常に考えているので、付き合って行きたいけれど結婚は望まないと線引きをする女性が増えています。
不倫相手がそういったタイプの女性だと、熱を上げた男性が離婚を決意した途端に別れを告げられ、両方を失うというケースもありますし、離婚しても結婚せずに同じ距離感でお付き合いを続けることも多いようです。
もちろん不倫や離婚は個々の事情で異なるので、ご紹介した結果に必ずなるというわけではありません。今回は、個別のお悩み相談ではなく、読者の方が感じた疑問からのご質問なので、今までのカウンセリング経験を踏まえたうえで一般論としてお答えいたしました。
これからも皆さんのお悩みに答えていきたいと思います。お気軽に、下の読者アンケートにお寄せください。お待ちしております。
(佐藤栄子)
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