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<Wコラム>ペ・ヨンジュン 過去への旅路~「若者のひなた」と「パパ」で主演

Wow!Korea / 2016年5月13日 15時52分

ペ・ヨンジュン(提供:OSEN)

「愛の挨拶」で一躍人気俳優となったペ・ヨンジュン。次の出演作に注目が集まったが、意外にも釜山(プサン)放送の開局記念として企画された単発ドラマの「海風」に出演した。このドラマでペ・ヨンジュンは、交通事故を起こして釜山に逃げ出した世間知らずの大学生を演じた。

■大会社の御曹司を演じる

ドラマ「海風」では、主人公が市場で働く人たちの生活力に影響されて少しずつ自立していく様子が描かれるのだが、ペ・ヨンジュンは年齢的にも雰囲気的にも等身大の青春像を演じることができた。

まだまだ演技の経験は不足していたが、物思いにふける場面ではハッとするほど真摯な表情を見せて、彼なりの成長を示していた。

単発ドラマの出演を終えて、いよいよ連続ドラマの二作目に注目が集まった。その中で発表されたのが、若者たちの野望と友情を赤裸々に描いた「若者のひなた」だった。

このドラマの中でペ・ヨンジュンは、大会社の御曹司で、映画制作への夢を捨てきれない若者に扮した。

御曹司というと、韓国ドラマの主役設定の定番だが、ペ・ヨンジュンは連続ドラマの二作目で早くも演じることなった。

以後は貧しい生活の中で育った青年を演じることが多かったから、「若者のひなた」で扮したキャラクターは今から考えれば随分と異質に思える。それほど、ペ・ヨンジュンの役柄には多様性があるということだ。

とはいえ、「若者のひなた」に出演した当時のペ・ヨンジュンは大変だった。緊張して夜も眠れない日をどれほど重ねたことだろうか。

■映画への情熱

デビュー作は話題性で引っ張れる部分もあるし、周囲も一応は温かい目で見てくれる。しかし、二作目以降はそういうわけにはいかない。主役を演じる適性があるかどうかが厳しく問われるのである。

しかも、「若者のひなた」はストーリーが複雑で、感情表現が難しい場面が多かった。まさに主役としての真価が問われるドラマだった。

ペ・ヨンジュンも率直に告白する。「デビュー作の『愛の挨拶』は私を含めて主演クラスが新人ばかりでした。けれど、「若者のひなた」は状況がまったく異なっていました。新人クラスは私一人で、共演者のほとんどは熟練した演技力をもつ先輩たちでした。プレッシャーを感じないはずがありません。私がダメだと、その余波が先輩たちにまで及んでしまうんです。最初から緊張の連続でした」。

プレッシャーの固まりだったペ・ヨンジュンを救ってくれたのが、共演のイ・ジョンウォンだった。彼が本当の兄のようになんでも面倒を見てくれた。

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