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<Wコラム>韓国の激変と共に歩んだ「東方神起」ユンホの30年

Wow!Korea / 2016年5月17日 21時30分

この30年間に韓国社会は激変しており、その波に影響されながら彼は自らの個性を育ててきた。ここで改めて、ユンホが生きた30年間を韓国社会の変化とともに振り返ってみよう。(写真提供:ロコレ)

兵役による軍務中に30歳を迎えたユンホ(東方神起)。30歳といえば、男の人生の中でも重要な節目だ。そのときに、彼の胸に去来しているものは何か。この30年間に韓国社会は激変しており、その波に影響されながら彼は自らの個性を育ててきた。ここで改めて、ユンホが生きた30年間を韓国社会の変化とともに振り返ってみよう。

■民主化の申し子

ユンホが生まれた1986年当時、韓国はまだ軍事政権が続いていた。言論・表現の自由が制限される中で、民主化を求める運動は激しさを増していた。4月にはソウル大学の学生2人が民主化を要求して焼身自殺する事件が起きている。

一方の日本では、バブル景気が始まった頃である。好景気に沸き始め、日本は異様なほどの消費社会に突入していく。玄界灘をはさんで、日韓の世相はあまりに対照的だった。そんな時期にユンホは韓国で生を受けたのである。

ユンホが1歳のときに、韓国は社会が引っ繰り返るほどに激変した。悪い意味ではない。韓国現代史の金字塔とも言える変化だった。

それは、民主化の達成だ。

全土を揺るがす民主化運動を力で押さえつけることができず、全斗煥(チョン・ドゥファン)政権は、国民の要求を呑む形で「言論・表現の自由」「直接選挙による大統領選出」などを決めた。

まさに「市民革命」と呼べるほどの変化だった。ユンホが1歳のときの出来事で、以後、彼は「民主化の申し子」として自由な風を感じて成長していく。

ただし、11歳のときに起きた「経済危機」には子供ながらにハラハラしただろう。

■経済危機が自立心を促す

1997年に韓国は「国の金庫が空になる」という危機に直面し、朝鮮戦争に次ぐ「第二の国難」と呼ばれた。

「国が破産するのではないか」

そう心配した人たちが、手持ちの貴金属を国に差し出す、という涙ぐましいことにもなった。絶対につぶれないと言われた財閥企業が倒産し、街には失業者があふれた。

11歳のユンホにとって、そんな危機的な社会はどのように映ったのか。「国に頼ってはいけない。1人でたくましく生きていかなければ」という思いを強くしたのではないだろうか。

いわば、子供にも「自立心を強く持たなければならない」と悟らせたのが、1997年の「経済危機」だった。

一方、ユンホが生まれ育った全羅(チョルラ)南道の道都・光州(クァンジュ)市は、広い平野に囲まれていて「食の都」と称される。

食べることに恵まれていた土地柄だけに、穏やかな道民性で知られるのだが、1980年には軍事政権に反旗をひるがえした「光州事件」で韓国現代史に重要な足跡を残している。

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