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<Wコラム>徹底解説! なぜ韓国時代劇はこんなに面白いのか(前編)

Wow!Korea / 2016年6月6日 23時5分

もちろん、面白いストーリーを紡ぎ出す優秀な脚本家が輩出している点も大きいと言えます。韓国は文を尊ぶ国であることを痛感します。感動させられるセリフが実に多いのです。また、時代劇にかぎらず、韓国ドラマの脚本家のほとんどが女性であることも興味深い事実です。

■優秀な女性脚本家が生まれる背景

なぜ女性の脚本家が多いのでしょうか。

その理由はいくつかありますが、まずドラマは女性の視聴者層、特に中高年の女性が主なターゲットになっており、同性の脚本に共感が持てることは確かです。

もちろん、女性にストーリーテラーや名セリフを生み出す方が多いこともあるでしょう。対する男性の脚本家は、映画方面に進む例が多いようです。

それから韓国には、脚本家志望者は著名な脚本家に弟子入りして5年ほど修業を積む、という徒弟制度のようなものがあります。

韓国では伝統的に男性が家計を担うケースが圧倒的に多いのですが、無報酬に近い脚本家修業を男性が行なうことは経済的に無理があり、結果として主婦の「脚本家予備軍」が増える、という傾向になっています。

一方、脚本を書く場合には、時代考証がどのくらい行なわれているのでしょうか。

各テレビ局には時代考証を行なうセクションがあり、ここで歴史を歪曲していないかをチェックするシステムになっています。しかし、以前に比べると徹底していないのが現状です。その理由はファクション時代劇が増えてきたこと、そして視聴率競争が熾烈をきわめてきたことが挙げられます。時代考証を厳しくやりすぎてドラマがつまらなくなることを避けるためです。

文=康熙奉(カンヒボン)

出典=電子書籍『康熙奉講演録-朝鮮王朝で一番知りたい話』(収穫社)

(ロコレ提供)

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