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<Wコラム>ユチョン問題が象徴する韓国芸能界の実態

Wow!Korea / 2016年6月20日 18時41分

4人目の告訴が提出されて混迷をきわめているユチョン(JYJ)問題。警察署の捜査チームもメンバーが増員されて、今週は本格的に捜査が進むことが予想される。(写真提供:ロコレ)

4人目の告訴が提出されて混迷をきわめているユチョン(JYJ)問題。警察署の捜査チームもメンバーが増員されて、今週は本格的に捜査が進むことが予想される。今回の騒動の根底には、韓国芸能界の体質も多いに関係している。その体質とは何なのか。

■日韓の報道側の違い

芸能界のゴシップ記事に関しては、日本と韓国はかなり事情が違う。

日本の場合は、「週刊文春」をはじめとする雑誌ジャーナリズムが健在で、芸能人の不倫などが次々に暴露されている。

芸能人の側も戦々恐々としており、慎重な態度を取らざるをえない。また、所属事務所の管理も徹底されている。それでも、暴露記事は後を絶たない。それほど、ゴシップを扱う媒体側の調査報道が強力なのである。

一方の韓国。

そもそも、雑誌ジャーナリズム自体が韓国では成り立っていない。わかりやすくいえば、韓国には「週刊文春」に似たようなものがないのである。結局、芸能ネタを扱う媒体というと、スポーツ新聞が中心である。

これらのスポーツ新聞は親会社が韓国の大手新聞社であり、体面を考えて際どい記事までは報道しない。そうした慣例から、今までの韓国芸能界は「戦々恐々」とする必要がそれほどなかった。

■芸能ゴシップが生まれる下地

最近の韓国では、ネット・メディアが急速に増えていて、関心が高い芸能ネタを扱うことも多い。

特に、「俳優・アイドルの熱愛」、「乱れた異性関係」、「薬物疑惑」などを報道するケースが多いが、偏向的な論調や間違った報道が随所に見られる。多くが「イエロー・ジャーナリズム」と称されるレベルであり、信憑性に問題があると言わざるをえないのだ。

つまり、動かぬ証拠を突きつけて芸能人を窮地に追い込むような調査報道がほとんどないのが、韓国メディアの現状なのである。

それだけ、芸能人の側が、警戒心が希薄になる。加えて、所属タレントに対する芸能事務所の管理が甘い、という構造的な問題がある。

なぜ、芸能事務所は管理が甘いのか。

それは、担当するマネージャーにまかせっきりで、事務所として徹底した管理態勢を作れていないからである。

こうなると、なにごともマネージャー次第ということになる。腕利きのマネージャーが付いているタレントと、隙のあるマネージャーが付いているタレントとでは、私生活の管理という面で大きな違いが出てしまう。

そこに、芸能ゴシップが生まれる下地があるのだ。

■芸能人としての道義的な責任

もし、今回のユチョン問題のようなことが日本で起きたら、雑誌ジャーナリズムはフル稼働していたことだろう。

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