1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アジア・韓流

【個別インタビュー】パク・チャヌク監督、「BTS(防弾少年団)」RMやK-POPアーティストなど、若い世代がこの映画を理解し、好きだと言ってくれることはありがたいこと」

Wow!Korea / 2023年2月2日 16時8分

キャスティングについては「主人公のタン・ウェイさんとパク・へイルさんにこの映画はこういうものだということを言葉で説明しました」と、脚本を書く前にオファーをしたという。

「脚本が出来上がってから俳優さんに出演OKをもらいたくなかったからです。まずは2人に演じてもらいたかったので、会ったときに『まだ脚本はないけど、こういう映画になります』ということを口頭で長い時間をかけて説明しました。それでキャスティングもOKになり、いざ作品が出来上がったら、『監督が初めて会った時に話したことがそのまま映画になりましたね』と2人から言われました。ですからその段階においてこの映画はある程度出来上がっていましたし、それは最初の口頭での説明で伝わったのだと思いました」。

主人公2人から出演OKの返事をもらってから脚本を書いて完成させたパク・チャヌク監督とチョン・ソギョン作家は、俳優との討論を重ねてお互いに納得してから撮影に入ったという。

「脚本を完成させてから俳優とたくさん討論をすることはあります。例えばこの場面でどうしてこうなるのか、感情が理解できないと言われたら、私はどうしてこうなるのかということを説明します。それで納得できればいいのですが、納得できない場合はせりふをはずしたり変えたりすることはあります。ただし、それは現場に入る前のことで、その時点で徹底的に話し合うので、現場で撮影しながら変わったせりふはほぼありませんでした。それは本作に限らずです。作品はチョン・ソギョン作家と一緒に作っていくので、単語一つ一つを一緒に決めていきます。2人の考えが半分ずつ入っていて、2人の考えが一つになって脚本に表れています。ですので、どこが誰の提案なのか区別ができないくらいなのですが、例えばストーリー全体で最初は山から始まり海で終わるというのは彼女の提案でした」。

「大人なら誰でも共感できる複雑な感情を描きたかった」と監督が語る通り、本作では観客を驚かせる刺激的なシーンはほぼ登場しない。よく見えない霧の中、目をこらして進んでいく物語を表現するために「目を強調した」と話した。

「もともと『霧』という歌があり、そこからインスピレーションを受けてこのストーリーを作り始めたのですが、霧の中というのはすべてのものがぼやけて見えますよね。それをなんとかはっきり見ようとする人のイメージからスタートしています。霧という歌のなかの歌詞にも『霧の中でしっかり目を開けて』というフレーズがあります。すべての始まりがそこだったので、劇中でヘジュンが目薬をしきりにさすというところも、前をしっかり見るという意思という表現で入れました」。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください