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【個別インタビュー】パク・チャヌク監督、「BTS(防弾少年団)」RMやK-POPアーティストなど、若い世代がこの映画を理解し、好きだと言ってくれることはありがたいこと」

Wow!Korea / 2023年2月2日 16時8分

劇中、感情を表に出さないヘジュンと自分の意思をはっきり伝えるソレの関係性を表現するためのアイテムについても語った。

「ソレが頭にヘッドライトを付けてヘジュンを照らすシーンがありますが、向かい合うと夜であってもどうしてもヘジュンは煌々と照らされてしまい表情を隠せなくなります。強いライトで照らされたヘジュンというのは、気持ちも何もかもあからさまになってしまいます。普段は自分の感情を表現したくない、感情を隠したい気弱なところがあるのですが、ソレという強い光を放つ女性の前ではそれすらも叶わない。すべてが丸裸になってしまう、すべてを隠せなくなる、そういった2人の関係性を表現したかったんです」。

主人公の些細な動作やせりふの間の空け方にもこだわり、複雑な感情を表現していった。監督にとって印象に残っているシーンについて聞いてみると、「ヘジュンの場合は、劇中の最初のほうのシーンで、死体安置室にソレがやってきて、そこで初めて対面します。その時にヘジュンをクローズアップで撮っているのですが、女性をしばらくの間じーっと見てから、『暗証コードを教えてください』と一言言うシーンがあります。撮影前にパク・へイルさんに、『ここは女性を長めに見てからセリフを言ってほしい』とは言ったのですが、いざ撮影してみたらあまりにも長い間じーっと見つめたままだったので、せりふを忘れたんだなって思ったんです(笑)。長くもない短いセリフなので、それも忘れたのか、情けないやつだなど内心思っていたのですが、それは彼自身が計算して演技していたことだったので驚きました。それからソレの場合は、映画を大きくパート1と2で分けたとすると、パート2の警察署による取調室でのシーンです。私はこの映画の中でもここが一番素晴らしいと思っています。ヘジュンの質問に答えるときに、自分自身のことを『すごく可哀想な女ね』というせりふがあるのですが、その時の彼女の表情がとても悲しくもあり愛らしくもある素晴らしい演技だったと思います」。

監督が語る通り、ソレのその韓国語のせりふは映画が見終わっても頭の中に残るほど印象的なせりふだった。外国なまりの韓国語ではあったが、その表情とせりふは深みがあった。韓国語がある程度わかった上で、わざと外国語なまりの韓国語の発音にしているのかとも思うような演技を見せてくれたが、タン・ウェイは韓国語がまったくわからない状態から始まったそうだ。

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