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【個別インタビュー】映画「不思議の国の数学者」パク・ドンフン監督、「かなわないと思っていた魔法もかなう」勇気と希望を抱かせる心温まる作品

Wow!Korea / 2023年4月25日 15時12分

本作は人の心を動かす、心に響く言葉が散りばめられている。それらの言葉は、ぜひ映画館に行って直接聞いてほしい。映画では言葉の持つ影響力を感じさせる、励まされるような言葉が印象的だが、監督は高校生の頃にある人に言われた言葉で心を改めることがあったそうだ。

「私が高校生のときにある人から抗議された言葉があります。韓国にも日本の電話番号を聞く番号案内というものがあったのですが、高校生の私がお菓子を食べながらそこに電話をして電話番号を聞いたことがありました。その案内人に聞いていたところ、私がお菓子を食べながら話していたので、『あなたは何かを食べながら電話をしてもいいのか? 礼儀がないんじゃないか』と私に抗議してきたんです。それが非常に大きな影響となりました。その言葉を聞いて、礼儀というものはいつも大切にしなければいけないものなんだ、そして肯定的な緊張感を持って生きていかなければならないんだということを知ることになりました。ですから、私にとっては電話の案内人の発言が私の中ではベストになります」

劇中、脱北した天才数学者のハクソンを演じたのは、チェ・ミンシク。監督は90年代から彼の大ファンだったという。監督はチェ・ミンシクを「天才だ」と言ってほれ込んでいたそうだ。チェ・ミンシクといえば、鋭い目つきでハンマーを持つような鬼気迫る演技で圧倒されるが、撮影現場では、これまでの映画では見せたことのないさまざまな表情を見せて監督を驚かせた。

「現場ではハッとさせられることがたくさんありました。平凡な表情を作っていたと思ったら、それが激変するんです。怒るという意味ではなく、温和な表情を見せたり、平凡な表情を見せたり、そこからまったく違った表情を見せたりすることがありました。監督として現場でこういうことになってはいけないのですが、撮影した映像を見ながら涙を流してしまうこともよくありました。チェ・ミンシクさんはシナリオになかった、俳優の動線や演技を提案してくれることもありました。チェ・ミンシクさんの提案によって新たに創造されたシーンもありました。そんな風に現場でご一緒できて、私にとってもいい経験になりました。とにかく台本を読み解く力、台本を解釈する力が素晴らしいと思いました」

チェ・ミンシクの相手役は、オーディションを通して選ばれた新人俳優のキム・ドンフィが演じた。ジウ役を見つけるまでは、何度もオーディションを重ねたそうだ。

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