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【個別インタビュー】映画「不思議の国の数学者」パク・ドンフン監督、「かなわないと思っていた魔法もかなう」勇気と希望を抱かせる心温まる作品

Wow!Korea / 2023年4月25日 15時12分

“B103”では、数学の美しさを証明するために円周率から作られた“πソング”のピアノ演奏のシーンがあり、映画の見どころの一つでもある。

「最初に音楽監督であるイ・ジスさんと打ち合わせをしたときに、コンセプトを決めたのですが、弦楽器のオーケストラを使わずにやりましょうと言いました。あえて使わないという判断よりも、避けようという感じの意味で、弦楽器ではない他の楽器で自由な演奏がしたいとコンセプトを決めました。その当時、候補として聴いた曲というのが、『Coldplay』の曲やJUNG KOOK(BTS)さんの『Euphoria』、『ダフト・パンク』の曲、伝統的な作曲家の方が作った曲など、たくさんの曲を参考に聴きました。そして、“πソング”に関しては、もともとシナリオにありました。ただ、出来上がった本編を見ると、もともとのシナリオよりも比重が大きくなっています。シナリオに書かれていたのは、アジトで演奏するのではなく、音楽室に移動して演奏すると書かれていました。でも、“B103”というメインとなる空間をもっと輝かせたいと思い、“B103”で演奏することに決めました。あのシーンでは、もともと最初に計画していたのは、“πソング”を10秒から、長くても20秒くらい弾いて、その後ジウが不思議だなと思う表情を見せた後に、OSTが入ってきてそれで感動を高めるような流れになっていました。でも、もしその通りにやっていたら、一般的なシーンが出来上がっていたと思うのですが、私はそうしませんでした。なぜかというと、現場で曲をフルで聴いてみたのですが、これを短く聴かせて途中からOSTとか他の曲が入るのはないと思ったので、フルで演奏したものを使うことにしました。その結果、もともと予定していたものよりもシーン自体が長くなりました。出来上がっているシーンはもともと計画にはなく、そんな風に代えたシーンでした」

最後に監督は「この作品を観てくださる方に、映画の中のセリフにもあるのですが、勇気ということを伝えたいと思います。何か諦めたくなるほどつらいことがあっても、少し時間をもって振り返ればきっと何か可能性が見つかると思います。“数学は発明でなく発見だ”という言葉のように、つらくても何か可能性を発見できる機会になってほしいと思います」とメッセージを伝えた。

『不思議の国の数学者』

4月28日(金)より、シネマート新宿ほか全国ロードショー

【STORY】

学問と思想の自由を求めて脱北した天才数学者ハクソン。彼は自分の正体を隠したまま、上位1%の英才が集まる名門私立高校の夜間警備員として生きている。冷たく不愛想なため学生たちから避けられているハクソンはある日、数学が苦手なジウに数学を教えてほしいとせがまれる。正解だけをよしとする世の中でさまよっていたジウに問題を解く「過程」の大切さを教える中で、ハクソンは予期せぬ人生の転換点を迎えることとなる。

監督:パク・ドンフン出演:チェ・ミンシク、キム・ドンフィ、パク・ビョンウン、パク・ヘジュン、チョ・ユンソ

2022年/韓国/117分/シネマスコープ/DCP5.1ch/日本語字幕:朴澤 蓉子

/原題:不思議の国の数学者/英題:IN OUR PRIME

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