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【個別インタビュー】映画「不思議の国の数学者」パク・ドンフン監督、「かなわないと思っていた魔法もかなう」勇気と希望を抱かせる心温まる作品

Wow!Korea / 2023年4月25日 15時12分

「キム・ドンフィさんに出会うまで、かなり時間がかかり、オーディションの終盤でキム・ドンフィさんを見つけることができました。彼がオーディションを受けたとき、澄んだ真っすぐな気持ちが感じられました。ジウに近いもの物があるなと思いました。オーディションをする際には、指定された台本を渡します。『不思議の国の数学者』の一部ではあるのですが、それを渡したところ、彼は修正して持ってきたんです。そういったケースはなかなかないので、その理由を聞いてみました。そしたら、彼なりに自分の論理を持って、とつとつとそれについて話をしてくれました。その様子を見て、ジウと重なることがあるなと思いましたし、冒険家としての一面も持っているので、このキャラクターに合うと思ってキャスティングしました」

ベテラン俳優と新人俳優の撮影現場も気になるところ。監督は「若い俳優さんたちがたくさんいる現場だったので、時々ではあったのですが、チェ・ミンシクさんの前で“ここに『オールド・ボーイ』がいる”って言うこともありました(笑)。共演者なので、同僚として見るべきなのですが、そんなことをたまに言っていました。ただ、それは人ごとではなくて、私もそんな気持ちでした。自分の目の前にイ・スンシンがいる、『オールド・ボーイ』がいると、不思議な感じがしました」とファン心を見せることもあった。続けて彼は「現場の雰囲気はとても良かったです。チェ・ミンシクさんとキム・ドンフィさん、それから一緒によく出てきたチョ・ユンソさんまで含めてよく3人で一緒にいることがあったのですが、3人でいたずらをしたり、冗談を言ったりしていました。そんな風に和やかな雰囲気の現場でした」と当時を振り返った。

劇中、ジウが数学者のハクソンに数学を教わる場所は、“B103”というアジト。薄暗いランプに照らされた空間では、数学を解いているというより、魔法でも使いそうな幻想的な雰囲気を醸し出している。アジト“B103”はこだわって作った空間だと話す。

「魔法という言葉を使ってくださったのですが、私は今までインタビューでどうして魔法という言葉を使わなかったのか、いま後悔しています(笑)。本当に正確に言い当ててくださったと思います。私はこれまでに魔法という言葉の代わりに、“小さな奇跡”という言葉を使っていました。“B103”は本当にこだわって作った空間でした。あの空間でさまざまな交流が行われていて、日常から逸脱しているような空間というそんな意味合いを持たせたかったので、照明だったり、美術だったり、プロダクションデザインにはかなりこだわって作りました。それと対照的なのが、普段の学校の教室です。その2つの空間を対比させるような形で工夫をしてみました。教室は非常に冷たい印象があって、天井も低い印象で立体感に欠けるようなところがある空間として位置づけたかったので、制服も白を中心とした制服にしました。かたや、“B103”の空間というのは、それとは対照的で立体感があって奥行きもあって、さまざまな色が使われていて、温もりを感じられる穏やかな空間という風に作りたいと思いました。そこでは、かなわないと思っていた魔法もかなうわけです。そしていろいろな可能性があちこちに散りばめられているように見せたいと思いました」

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