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セブン&アイ、通販のニッセンHD株を41億円で売却へ 歯愛メディカルに

財経新聞 / 2024年5月11日 8時48分

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)は9日、通信販売大手ニッセンHDの保有株式をすべて、石川県の歯愛メディカルに売却すると発表した。不採算部門を切り離し、経営資源を主力のコンビニエンスストア事業に集中させる事業見直しの一環で、ニッセンHDはセブン&アイグループを離れる。

 セブン&アイは2014年、ニッセンHDを株式公開買い付けと第三者割当増資によって買収し、関連会社のセブン&アイ・ネットメディアがニッセンHD株を100%所有している。今回の譲渡価額は41億円。譲渡実行日は7月1日の予定。セブン&アイ・ネットメディアは9日、歯愛メディカルと株式譲渡契約を結んだ。

 ニッセンHDはカタログ通販の老舗だが、セブン&アイに買収されたあとも苦しい経営を続け、債務超過に陥っている。セブン&アイは株式売却までにニッセンHDの第三者割当増資を引き受け、債務超過を解消する方針。

 売却先の歯愛メディカルは石川県能美市に本社を置き、歯科医院や動物病院、介護施設など医療関係者向けに通信販売事業をしている。

 セブン&アイはグループ全体での事業見直しを進めており、不採算部分を切り離す考え。百貨店のそごう・西武を売却したのをはじめ、スポーツショップのオッシュマンズ・ジャパン、高級セレクトショップのバーニーズジャパンを手放している。

 祖業の総合スーパー・イトーヨーカ堂に対しても、首都圏以外の店舗を大幅に縮小するとともに、一部株式売却を検討。アパレル事業からの撤退も決めている。今後はコンビニ事業を核として流通革命を主導する「食」中心のリテールグループを目指すとしている。

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