特集2017年12月16日更新

新しい笑いを届けた2017ブレイク芸人ランキング

実力派、一発屋、異色コンビ、苦労人…今年も様々なお笑いタレント・芸人が登場しました。ORICON NEWSから発表された「2017 ブレイク芸人ランキング」をもとに、2017年のブレイク芸人を紹介してみます。

ORICON NEWSが「2017 ブレイク芸人ランキング」を発表!

師走に入り、いよいよ1年を締めくくる時期となってきた。そこでORICON NEWSでは、今年のエンタメシーンの総決算として、お茶の間に新しい笑いを届けてくれた芸人を称える『2017年ブレイク芸人ランキング』を発表。見事1位に選ばれたのは、「35憶!」の決め台詞でエンタメシーンを席捲した、女性お笑い芸人【ブルゾンちえみ】だった。

…というわけで、ORICON NEWSによる2017年にブレイクした芸人ランキングは、以下のようになりました。

彼らの活躍ぶりについてみていきましょう。

1位 ブルゾンちえみ

キャリアウーマンを演じるコントで大ブレイク、決めゼリフ「35億」のフレーズは流行語大賞にもノミネートされました。24時間テレビの今年のテレビ出演本数は今年1月1日から11月30日の間に175番組。1番組しか出演がなかった昨年から比べると大きな飛躍で、ブレイク芸人の枠を超えて、誰もが認める「今年の顔」になりました。

その他、24時間テレビのマラソンランナーを務め話題を集めたブルゾンちえみさん。2016年はわずか1番組のみの出演だったが、2017年は一気に175番組と大幅増。バラエティはもちろんドラマ(CX「人は見た目が100%」)にも抜擢。2015年のデビューからわずか数年でのブレイクとなった。
「今年一年を振り返った感想は?」と聞かれると、「本当に楽しかったです。去年の今頃はこんなこと(ブレイク)は考えられなかったので、おばあさんになっても、2017年という年は忘れないだろうなって思います」と感慨深げに語った。
ブレイクのきかっけとなった“35億”というフレーズについて「どういう思いがある?」とふられると、「単なる数字です。私のギャグでも何でもないんですよ。地球上の2016年10月ぐらいの時の男の数です。35億はみなさんの数字です」と意外な回答で、笑わせた。

ブレイクした今年を証明するかのように、年末になって「『Yahoo!検索大賞2017』大賞・お笑い芸人部門」、「VOGUE JAPAN WOMEN OF THE YEAR 2017」、「『2017年 第30回 小学館 DIMEトレンド大賞』ベストキャラクター賞受賞など次々と受賞しました。

ブルゾンについては「 「24時間テレビ」マラソン力走!ブルゾンちえみ 」と題してその活躍ぶりを特集しています。よろしければご覧ください。

2位 にゃんこスター

今年、彗星のように現れたこの2人も2017年のお笑いシーンを象徴するコンビと言えるかもしれません。結成わずか5カ月で出場した「キングオブコント」で衝撃のネタをひっさげ、準優勝に終わったものの優勝したコンビを食うインパクトで瞬く間に人気者の仲間入りを果たしました。またその直後に2人が付き合っていることも明かし、これまた話題となりました。

コンビ結成5カ月で「キングオブコント2017」準優勝

このコンビは、一釣良太(スーパー3助 34歳)と佐藤歩美(アンゴラ村長 23歳)の2人組。スーパー3助は、「アンドレ」というコンビを組んでいたものの2015年に解散。ピン芸人としてフリップを使うネタをたびたび披露してきたが、今年5月に行われたピン芸人同士の即席コンビでアンゴラ村長と舞台を踏み、観客投票で2位になってコンビを結成に至ったという。

ライブ大量キャンセルでファン騒然

キングオブコントの反響から、急きょ大手の芸能事務所入りが決まり、仕事が殺到したにゃんこスター。その結果それまでに出演を予定していたライブを立て続けにキャンセルしたことで騒動に。

“準優勝特需”で仕事が殺到したことによるものと受け取られているようで、「これからはテレビの仕事がメインになるのかな?」「キングオブコントで注目されて忙しくなったのかもな」「今ブレイク直前で忙しいもんね。次のライブを楽しみにしてます」と、一気に知名度が上がった2人に同情的なコメントが多く上がっていた。

大会後1週間で仕事が100件以上も殺到

大会後、たった1週間で100件以上の仕事のオファーが殺到しているというにゃんこスター(スーパー3助、アンゴラ村長)。テレビ番組出演や地方での営業のため各地を駆け回り、今の平均睡眠時間は2時間だという彼らだが、同番組ではブレイク後にアルバイト先の都内のカラオケ店に出勤するスーパー3助(34)と、ベンチャー企業に勤めるアンゴラ村長(23)の働いている様子も公開される。

トントン拍子でテレビCMの出演も決定

12月20日から放映される新CM「リズム縄跳び」編で初のCM出演を果たしたにゃんこスター。出演が決まった際の心境を聞かれると、スーパー3助は「クールに言いますと、本当にありがとうございます。CMに出させていただくなんて初めてのことなので、本当に嬉しかったです」と低めのトーンで話し、さらに「心の中の気持ちも言っていいですか?あー、やったー、よかったー、出られたー、嬉しいー、お父さんお母さん…全部録画して見てよー」といつものハイトーンボイスで喜んだ。一方、アンゴラ村長も「初めてでこんな知ってる会社というか、いきなりドでかいところがきたので、感覚がマヒしておかしくなりました」と吐露した。

3位 千鳥

大阪で人気者となり、満を持して東京進出したものの、一時は出演番組が立て続けに打ち切られ「終わらせ屋本舗」と言われたり、バラエティ番組で「大阪に帰ろう」という特集を組まれたりするなど、その実力のわりに今ひとつブレイクしきれない感のあった千鳥ですが、今年に入ってテレビの出演本数も300本を超え、ノブの「クセがすごい」もすっかり浸透。完全にお茶の間の人気者となりました。

ロケで鍛えた“クセがすごい”芸風が開花

2000年に結成し、03年の『M-1グランプリ』で決勝進出を果たして以降、テレビ出演も増加。岡山弁と大阪弁が混在した独特の方言による漫才が特徴で、ロケやひな壇など、オールマイティな活躍を見せている。そんな千鳥には「何ともいえない下品さ」(50代/男性)の他、ノブの定番のツッコミにかけて「くせがすごい」(50代/女性)という賛辞が寄せられた。
千鳥に密着したこの日。『ルミネtheよしもと』(東京・新宿)でも、「クセがすごい」と言った途端、立ち見までびっしり入った客席は大爆笑。
「あのフレーズは今から15年くらい前、ネタを作ってるとき偶然出てきたんですよ。わしがすごい音痴で歌ったら、ノブが“クセがすごいわ”と」

一時はお笑い界の「終わらせ屋本舗」だったことも

2015年12月10日に放送された『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に千鳥が出演した時のことだ。MCの宮迫博之(雨上がり決死隊)が千鳥について業界で「終わらせ屋本舗」と呼ばれていることを明かした。「それはアカン」とツッコミながら、ノブは終了した出演番組を『ピカルの定理』、『笑神様は突然に…』など4つ挙げて「とりあえず4本終わらせておきました」と言うのだった。

伝説の“1日8本撮り”テレ玉の冠番組「いろはに千鳥」

2人にとって関東では初の冠番組となったテレ玉の「いろはに千鳥」。なんと1日8本のロケをこなすこの番組、2014年の放送開始から5年目に突入し、DVDも12本発売されるという、知る人ぞ知る人気番組となっています。

元々1クール(3カ月)限定と聞いていたのが、視聴者さんの声で復活して。今では何か、腐れ縁というような存在ですね。何より怖いのが、最初「1日8本撮りです」ってシレッと来たんですよ。予算がないんで当たり前に、みたいな感じで。それを俺らがブーブー文句行って、「アメトーーク!」(テレビ朝日系)とか他の番組で言い出したら、最近それをネタにしだしたんですよ。

4月には大悟の不倫がスクープされる

昨年12月に続き、4月にも金髪美女ダンサーとの不倫をスクープされた大悟。「女性自身」記者に直撃され、漫才みたいな弁明を繰り広げました。

――そんな死んだ魚みたいな目にならなくても  。
「いや、そりゃなりますよ。前回の記事からこんな短期間でまた  。彼女とは不倫じゃない、シンプルに友だちですよ。でもわし、女のクセがすごいのはたしかやな、いやいや、そんなこと言うてる場合か。助けてよ~。わしは、この記事が出たら大変なんですわ~」
――不倫への当たりが?
「そう、不倫への  いやいや、不倫してないけどね!」

4位 サンシャイン池崎

絶叫しながらの「空前絶後の~~~」は流行語大賞にもノミネート。去年までも「R-1ぐらんぷり」で決勝進出したり、ネタ番組などにもテレビ出演したりはしていましたが、今年になって昨年の4倍近い出演本数になるなど、ここまでのブレイクとなったのはやはり…。

「笑ってはいけない」で斎藤工がネタを完コピして知名度アップ

池崎が昨年3月に開催された『R-1ぐらんぷり2016』(フジテレビ系)の決勝に進出したものの、知名度は上がらなかったのに、昨年末に出演した『絶対に笑ってはいけない科学博士24時!』(日本テレビ系)で、斎藤がネタを完璧にコピーしてくれたおかげで、知名度が一気にアップした

壮絶なオンボロ実家が紹介され話題に

両親は、父親が経営していた会社の資材置き場のそばに住んでおり、隣接する資材置き場は屋根もない、骨組みのみの廃墟となっていた。

タレントから大使館までみんな真似した「空前絶後のぉ!」

三浦涼介

頭にバンダナを巻き、タンクトップを着用して、ジャスティスポーズをとる三浦さん。格好は完全に「サンシャイン池崎」ですが、なぜかキリッとした眉に濃く引かれたアイラインなど宝塚風のメイク

小渕健太郎(コブクロ)

黒田は、「今日は良いライブになると思いますよ。小渕さんファイナル感ハンパないです、サンシャイン池崎感ハンパないです。」と振ると、小渕が「イエーイ!!」と、モノマネをし、コブクロらしい掛け合いで、オープニングから会場が笑顔に包まれた。

外崎修汰(西武ライオンズ)

おもむろにユニフォームを脱ぐと、青いハーフパンツに赤字で「外崎」と書かれたタンクトップ姿に。さらに、額に豆絞りの手ぬぐいをを巻き「イエェェーーーーイ!!!」と叫びだした。
お笑い芸人・サンシャイン池崎ならぬ“サンシャイン外崎”の出現に会場のファンは大爆笑。

エストニア大使館

TBSのクイズ番組「東大王」でエストニアの場所を間違えるミスがあったことを、エストニア大使館のTwitterアカウントが指摘しています。なぜか、サンシャイン池崎風に。

5位 尼神インター

「女ホンコン」の異名をとるほどの低い顔面偏差値なのにぶりっ子の誠子のキャラにスポットがあてられがちですが、もともと漫才師としての腕は高く評価されていました。今年満を持して東京に進出、その実力通りに出演本数を増やしています。

“ぶりっ子”キャラのボケ担当・誠子と、“ヤンキー”キャラのツッコミ担当の渚からなる尼神インターは今年2月に東京進出を果たし、若い女性を中心に人気を博している。『アレがあるから今がある! ~成功のきっかけ大追跡~』によると、今年上半期のテレビ出演は100本以上、仕事のオファーは前年に比べて10倍以上になったという。

先輩芸人から評価が高い「バリバリの女漫才師」

あの明石家さんまさん、ナインティナイン、有吉弘行さんらが気に入っていますからね。今年は東京での仕事が急増すると思いますよ。吉本の上層部も『バリバリの女漫才師は久々なので、いろいろな売り方ができる』と、楽しそうに話していました。

美人妹に無視され続けてきた“ブス姉”誠子

「最初は外にいるときに“自分のお姉ちゃんと思われるのが恥ずかしい”という理由で、そのうち家でもまったく口をきいてもらえなくなって。その状態が5年間続いたんです」
話しかけても答えてもらえない。その時期、妹たちにつけられたあだ名はアメリカのファンタジー映画に出てくる怪物『シュレック』だった。

6位 アキラ100%

古典的な宴会芸といってもいい「お盆で股間隠し」が認められてブレイクしたアキラ100%。ベテラン芸人からは厳しい目を向けられることもあるようですが、視聴者のウケは絶大でした。

2017年に開催された「R-1ぐらんぷり」で優勝

この1年は「服着る暇がないほど仕事させていただきましたね」と多忙な日々を送っているそう。「優勝する前の月のお笑いの給料は14,000円くらいだったんですけど、その100倍くらいグンッと一気に増えまして。本当に"ジャパニーズドリーム"とはこのことです!」と目を輝かせた。

俳優・椎名桔平の元付き人

芸人になる前は俳優志望だったというアキラ100%だが、20年ほど前に椎名桔平(52)の付き人をしていたことを明かした。しかし、縦列駐車から出られない、急ブレーキ急発進になってしまうなど、運転がヘタでたびたび椎名を困らせていたとのこと。
2ヶ月ほど経ち、椎名の怖さからか付き人を辞めようと思ったアキラ100%は、ガレージに車のキーと置き手紙をのこしてバックレてしまったという。

桂歌丸や桂文枝は裸芸に苦言

「言っちゃ失礼ですけど、裸でお盆を持って出て何が芸なんですかね。あれを日本の文化だと思われたら困るんですよ。あんなのは酔っ払いがお座敷でやるようなもんですよ。落語家も、漫才師も、あるいは歌舞伎、お能、狂言の方も、皆さん日本語を駆使して芸を披露しています。言葉ってのは“その国の文化”なんです。
──アキラ100%がネタを披露している間、審査員席で、ずっと苦虫をかみつぶしたような顔をしていたのが印象的でした。
「僕はもう審査員としてね、どう評価していいのか……。日常性とか普遍性とかを大事にしてきて、しゃべることで笑いをとってきましたから、どういうネタを、どういうセンスでっていうのやったら評価の仕方がありますけど……。やっぱり、あの裸をやられると、難しいですねぇ」

それに対し、松本人志は…

松本は、「僕はある意味一番倫理観があるんじゃないかって。絶対に見せないんだから」「誰よりも裸にならない。裸芸ではないんですよ、一番子供にいい影響がある」と独自の理論を展開する。
さらに「放送で局部を見せてはいけないという規制があるから成立した芸なのだが、その規制で文句を言われている不思議な現象」「一番裸じゃない」とコメント。

担当教師が女児に裸芸をマネさせて、強制わいせつ容疑で逮捕される事件もありました。

小学4年の女児(10)に教室で裸踊りをさせ、その様子をビデオで撮影していたとして、警視庁は強制わいせつの容疑で担任教師の男性(29)を逮捕した。
報道によれば男性は教室内で女児に対し、股間をお盆で隠す芸が人気のお笑い芸人「アキラ100%」のマネをさせるためパンツを脱ぐように指示したという。

「24時間マラソン」に挑戦、2018年1月1日に放映

お笑い芸人のアキラ100%が、フジテレビのバラエティ特番『いつでもマラソン24時』(来年1月1日24:40~25:40 ※関東ローカル)で、24時間マラソンにチャレンジすることが20日、明らかになった。
アキラが走るのは、埼玉・飯能にある母校・駿河台大学から、東京・台場のフジテレビまでの約80km。今月28日午前9時にスタートし、24時間内での完走を目指す。
しかし、そのマラソンの様子はテレビカメラをほぼ回さず、一般の人たちがスマートフォンなどで撮影して投稿してもらったものを番組で使用するという構成。投稿された動画や写真を、スタジオで時系列に表示し、気になった映像をMC(未定)がピックアップして、24時間を振り返る。

7位 ゆりやんレトリィバァ

女芸人No.1決定戦「THE W」で圧倒的な差をつけて優勝、芸歴3年目にして一躍女芸人のトップに躍り出たゆりやんレトリィバァ。ぽっちゃり体型でゆるキャラみたいな風貌と、キレのあるダンスや英語、ピアノを得意とする芸風とのギャップが魅力です。デビューから1カ月でレギュラーを獲得するなど、吉本興業きっての「エリート芸人」でもあります。

女芸人No.1決定戦「THE W」初代王者に

史上初となる女芸人No.1を決める大会『女芸人No.1決定戦 THE W(ザ ダブリュー)』(日本テレビ系)が11日に生放送され、ゆりやんレトリィバァが初代王者に決定した。エントリー総数636組の頂点に立ち、優勝賞金の1000万円と副賞である同局のレギュラー番組に合計視聴率100%出られる権利「日テレ100%券」(原則1番組1回、有効期限は1年間)を獲得した。

「NHK上方漫才コンテスト」で女性ピン芸人初の優勝

数ある漫才コンテストのなかでも、とりわけ上方の若手漫才師たちのステータスとなっているのが、「NHK上方漫才コンテスト」。
2月24日に行われた第47回大会では、ゆりやんレトリィバァ(26)が、女性ピン芸人初の優勝を果たした。
芸歴3年目という異例のスピードで優勝した彼女だが、2013年には吉本興業の養成所NSCを首席で卒業するなど、お笑い界きってのエリートとして評価は高い。

「替え玉受験」もお咎めなし、その秘密は…

先輩女性芸人がCA採用試験を受験した際に、英語試験を手伝わされる、つまり「替え玉受験」に巻き込まれてしまったゆりやん。それでも所属の吉本興業からはほぼ「お咎めなし」。その理由として彼女が吉本から将来を嘱望される「超エリート女芸人」だからという記事もありました。

ゆりやんは関西大学4回生の時、大阪NSCに35期生として入学。2013年に「NSC大ライブ2013」では、主席卒業と優勝特典を争って614人の芸人が参加した激しいバトルを制し、みごと優勝した逸材なのだ。
「この時、優勝の特典として、13年4月の予定がすべて埋まっているスケジュール帳を送られ、しかもその後芸歴1カ月で、番組『ロケみつ ザ・ワールド』(毎日放送)のロケ企画に出演してレギュラーの座を勝ち取っています。『吉本興業の最終兵器』と言うお墨付きももらっている、いわば秘蔵っ子なんです」(前出・放送作家)

AIと芸人のバラエティ番組「紅一点」のレギュラー決定

人工知能“AI”と若手お笑い芸人がタッグを組んで未来の笑いを目指す番組「AI-TV」(毎週月曜夜11:00-11:40フジ系※初回は夜11:15-11:55)がスタートする。
“AI”が考案したさまざまな企画案を若手芸人たちが試行錯誤しながら挑戦していくこの番組。その“AI”とは、クリエーティブディレクション(企画コンセプト)を導き出せる人工知能「AI-CD β」だ。
CMの広告賞受賞作品や過去10年分のデータがインプットされた「AI-CD β」は、訴求したい内容を入力すると、アルゴリズムによって最も適した答えを導き出すことができるという。この企画コンセプトに従い、若手芸人たちが考えたVTRや新ネタを披露していく。

8位 カミナリ

2016、2017年と連続でM-1の決勝に進出。テレビの出演本数も2016年の5本から235本と大幅アップし、「ブレイクタレント部門」で1位となりました。

2年連続に「M-1」決勝進出した"どつき漫才"コンビ

2016年「M-1」決勝進出、心地よい茨城訛り、そして懐かしくてどこか新しいどつき漫才で鮮烈な印象を残した、カミナリである。ツッコミのたくみは言う。「僕たちの漫才、4分間に6発しかボケがない、まるでリボルバーのような漫才」。

「2017タレント番組出演本数ランキング」のブレイクタレント部門で1位に

16年のM―1グランプリで強烈な“どつき漫才”と“茨城なまり”が注目を集め一気にブレーク。16年は5番組の出演だったが、17年は235番組に急増。コンビでドラマ「ブラックリベンジ」(読売テレビ、日本テレビ系)の出演を果たすなど、活躍の場を広げている。

ドッキリ企画で魅せたカミナリ・石田の"芸人のプロ意識"

「金曜★ロンドンハーツ」の企画で「ツッコミの叩き方が強すぎて、苦情が寄せられている」というドッキリをしかけられたカミナリ。その対応が話題になりました。

審議会は、視聴者からきたという「テレビで見せるようなツッコミではない」「子どもがマネすると危ない」などのクレームを紹介。続いて審議委員長から、実際にその場でツッコミを見せるよう促されたのだが、石田は「ごめんなさい。やるつもりないです」とキッパリ拒否した。そして冷静に「急にネタやれって言われても、ある程度やるからには笑ってほしいって気持ちでやってるので、そんなまじめな顔して急にやれって言われても」と、拒否した理由を説明。
「激しいツッコミが子どもに悪影響を与えるのでは?」と問われると、「テレビ見てマネして、それが暴力沙汰になったりしたら、その子がただ単に判断力のない子なんだなって思います」と臆することなく、自身の考えを披露。石田は続けて、テレビでそういう描写を見てもマネしようとは思わなかったと、自分の子ども時代を振り返り、「もし世の中にそういう子がいるとしたら、それは親の責任だったり、学校の責任だとは思います」と持論を展開した。

ふるさと納税ポータルサイトのテレビCMに出演

10月21日(土)より放送されるふるさと納税ポータルサイト「さとふる」のテレビCM「とつげき!さとふる」篇に、タレントの鈴木奈々とお笑いコンビ・カミナリが出演することが決定した。
まなぶに強烈なツッコミを入れたたくみは「鈴木奈々さんと楽しく撮影できました! とってもポップな仕上がりになっています! さとふるを通してふるさと納税の素晴らしさが伝わればと思います!」とアピールした。

9位 かまいたち

もともと、関西では実力派芸人として人気者だった彼らですが、今年の「キングオブコント」で優勝しブレイク。とは言え同番組ではにゃんこスターの衝撃で影が薄くなりがちでしたが、それを自虐ネタとしてうまく笑いにつなげているあたりはさすが。さらにM-1決勝にも進出。その実力が確かなことを証明しました。

「キングオブコント2017」優勝

コントの日本一を決める『キングオブコント2017』の決勝戦が10月1日、TBS系列で生放送された。見事優勝したのはお笑いコンビ・かまいたち。2016年にはじめて決勝進出し総合3位、決勝戦2回目の出場にして10代目キングに輝いたことになる。
かまいたちのコントは、同じことを「繰り返す」ことによって状況をエスカレートさせ、物語のオチに持っていくパターンが多い。わずか5分足らずのコントのなかで既視感や飽きを与えずに、この繰り返しを観客に面白いと認知させ引き込んでいくのは流石の実力である。

インパクトで「にゃんこスター」に食われるも、自虐ネタで便乗

「優勝後、彼らはイベントやテレビ番組へ頻繁に呼ばれています。もちろん優勝の効果もあるのでしょうが、『にゃんこスター』についてのコメントを求められているのです。『俺らが優勝したのに!』と自虐ネタを話すことで、盛り上がりますからね。ちゃっかり にゃんこ特需 に乗っかっているともいえるでしょう」(テレビ局関係者)
11月に「M-1」決勝進出を決めた際もライバルを聞かれた際、その場にいない「にゃんこスター」の名前を連呼。会場を大爆笑させていた。

「M-1グランプリ2017」のファイナリスト

「キングオブコント2017」チャンピオンが初めての決勝進出。コントではボケとツッコミの担当が決まっておらずネタによって変わる2人だが、漫才ではボケ担当は山内君、ツッコミ担当は濱家君である。役割を決めないコントからもわかるように器用さが伺える2人は、漫才でもさまざまなバリエーションのネタを今まで見せてきた。準決勝で見せたネタはまさに主義と主義のぶつかり合い。この形はともに「個」の力がないと成立しないものであり、それを成立させて出場者で一番といっていいほどの笑いをとったのはさすがである。

関西のローカルスターから全国区へ

結成13年、関西では8本のレギュラー番組を持つ実力派コンビの素顔を、NSC講師として駆け出しの頃から指導してきた演芸作家の本多正識(まさのり)氏が語る。
「ふたりとも見事なおっさん顔。派手さはにゃんこスターに負けます(笑)。でも、彼らはコントだけでなく漫才も歌ネタも、ロケもフリートークも面白い。多くの賞も獲っています。ただ、ほぼ同世代のジャルジャルや銀シャリが全国区になっても、彼らはずっと関西ローカルのスターでした。いつか東京に出て全国区に、という思いは年々強くなっていたはずです」

10位 銀シャリ

「M-1グランプリ2016」優勝で即オファー殺到

12月4日に放送された「M-1グランプリ2016」(テレビ朝日系)。漫才師日本一を決定するべく3503組のエントリーから勝ち上がった芸人がネタを披露した同番組は、関東で13.5%、関西で23.8%の平均視聴率を記録するなど、大きな注目を集めた。
今大会は、鰻和弘と橋本直による銀シャリが優勝したが、そんな彼らに対し、翌日には100件もの仕事のオファーが入ったと報じられるなど、早くも大きな反響が生まれている。

「2017タレント番組出演本数ランキング」4位

4位は『M-1グランプリ2016』覇者の銀シャリが177本増の186本

腐女子の心を掴む「コンビ愛」で新たなファン層獲得

腐女子歴13年という女性・Aさん(28歳)は、2015年のM-1をきっかけに銀シャリの存在を知り、今では腐女子仲間と共に銀シャリのBL妄想で盛り上がっているのだとか。Aさんが語る。
「ボケ担当の鰻くんがイケメンだったのでネットで調べ始めたら、ツッコミの橋本さんのインスタグラムを見つけました。橋本さんは、鰻くんの写真をアップして『うちの相方かわいいやろ!』とか『萌えよ女子!』書くので、コンビ愛をすごく感じてしまって(笑)。
また2人が抱き合ったり、密着したりしている写真も多いので、『これは、なんという腐女子ホイホイ!』と完全に“沼”にハマってしまいました。今では腐女子仲間にも銀シャリのカップリングを広めているところです」(A氏)