ペットボトル、デカフェ…最新のコーヒー事情は?
2018年7月10日更新
最近コンビニやスーパーでペットボトル入りのコーヒーをよく見かけるようになりました。去年発売されたサントリーの「クラフトボス」が大ヒット、その後競合他社も追随するという流れになっているようです。また、カフェインを控えられるデカフェのコーヒーも注目されています。コーヒーをめぐる最新の話題を新商品の紹介とともにまとめました。
ペットボトルコーヒーの人気の秘密は「ちびだら飲み」
サントリー「クラフトボス」が火付け役
2017年に発売されすぐにヒット商品に
1年前、サントリー食品インターナショナルがペットボトルコーヒーの「クラフトボス」を発売すると、初年度に1000万ケースの販売を超すヒット商品に。これを横目で見ていたライバルメーカーたちも一斉にペットコーヒーを投入し、「クラフトボス」に交じって日本コカ・コーラ、アサヒ飲料、伊藤園、UCC上島珈琲、AGFの商品もコンビニの棚に並んだというわけだ。
ちびちびだらだら飲む「ちびだら飲み」に最適
2017年6月に発売されて3日で売り切れ出荷一時停止という伝説を作り上げたこの「クラフトボス」シリーズも、ラテが中心に爆発的にヒットした。大きめのリキャップ可能なペットボトルで濃すぎない味の仕立てがオフィスでの”ちびだら飲み”に適していると、一大文化に発展し、後続するメーカーも多かった。
ペットボトルコーヒーはなぜ受け入れられた? 今後は?
【中型ペットボトルコーヒーが急成長するワケ】 あの好調商品の3カ月後を予測 : https://t.co/fK6r621fEU #東洋経済オンライン
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) 2018年7月22日
若年層や女性に受け入れられた
中年男性が主なターゲットの缶コーヒーとは全く異なる飲み方が、若年層や女性に受け入れられたことが大きい。仕事をしながら「ちびちびと飲む」というニーズに対応し、長時間飲み続けられるすっきりとした味の商品が多くなっている。クラフトボスの場合、購入者の約3割が30代以下の男性、3~4割が女性だという。
サントリーによれば「今後も市場は右肩上がり」
サントリーの推計によると、600ミリリットル以下のペットボトルコーヒー市場は今後も右肩上がりに伸び、20年には5年前の2.9倍に拡大する予測だ。広報担当者は「商品数が増え、コンビニなどの商品棚に定着してきた。“目的買い”のユーザーが増えていくのでは」と説明する。
新発売のペットボトルコーヒー
サントリー「クラフトボス ブラウン」
サントリー食品インターナショナルのペットボトルコーヒー「クラフトボス」シリーズから2018年6月19日、新商品「クラフトボス ブラウン」が発売されます。「ブラック」「ラテ」に続くシリーズ第3弾で、ミルクも砂糖も控えめにコーヒーを楽しみたいという人に向けた商品です。
AGF「ブレンディ タグゴー」ボトルコーヒー
6月12日には、味の素AGFの「ブレンディ」シリーズでも、500ミリリットル入りペットボトルの新商品「ブレンディ タグゴー」がコンビニ限定で発売された。時間をかけて飲むニーズに対応したという。
カフェオレとブラックの2種類。カフェオレは、乳成分は牛乳だけを使用したすっきりとした味わいで、ブラックはコク深く雑味の少ないスッキリとした後味なんだそうです。
発売中のペットボトルコーヒー
コカ・コーラ「ジョージア ジャパン クラフトマン カフェラテ」
とってもやさしく、ミルキーな味わい! 水出し抽出だからか、風味も豊かでぜいたくさがあります。後味が強く、ゴクッと飲み干した後には心地良い余韻が残ります。しかしすっきりと軽やかなのど越しなので、ゴクゴクいけるのも◎。ほのかな甘さは朝の起き抜けや朝食時、出勤時にもぴったりです!
アサヒ「ワンダ TEA COFFEE」
カフェラテ×ほうじ茶というまさかのコラボレーションですが、どんな化学反応があるのでしょうか!?
これはかなり新鮮なカフェラテ! ほうじ茶の香り豊かな味わいが、見事にカフェラテと一体になっています。最初の口当たりはコーヒーですが、途中からほうじ茶の味わいが重なり、実に複雑で豊かな余韻に。新鮮な茶葉の味わいはリフレッシュしたいときにぴったり。新鮮な一杯を求める人にオススメです!
UCC上島珈琲「BEANS & ROASTERS マイルドラテ」
甘さは抑えめでほんのりした味わい。でも、どっしりと舌に残るコク深さ! これはコク旨い~! カフェインレスですが、豆の香ばしさと味わいをしっかり味わい尽くせます。マイルドなので、ガブガブいけてしまう飲みやすさも◎。カフェインを気にしている人にオススメです。飲み応えもバツグン!
伊藤園「TULLY'S COFFEE Smooth taste LATTE PET 500ml」
さすが「タリーズ」、実に味わい深い~! シュガーレスということで、今回飲み比べた中で最も甘さはありあせんが、じっくりとコーヒーの旨味を感じられます。口の中に後味が残り、かなりの飲み応え。コーヒーは甘味よりも味わい深さを優先したいという人にぴったり。ゆっくり時間をかけて味わいたい1杯!
UCC上島珈琲「BLACK COLD BREW PET」
独自製法「UCC冷香仕込み」を採用とのことだが、これは厳選レギュラーコーヒー100%使用、マイナス3℃パーシャル低温管理で香りの揮散を最小限に抑えつつ赤城山系天然水100%で低温水出し抽出する手法。
舌触りがシルキータッチで、刺激性が少ないのがいい。
上質でライトな水出しコーヒーの味わいはまるでおいしい水を飲んでいるような感覚。コーヒー感はあっさりなので濃い目を求める人には向いていない。
コカ・コーラ「ジョージア ジャパン クラフトマン ブラック」
サイフォン使用で一滴一滴抽出する日本の職人技で育まれた水出し抽出コーヒー。水出し特有の透明感にこだわり、日本人の味覚に合わせて進化してきた「ジョージア」ならではの日本人向けコールドブリューとのこと。
アラメダ・コールド・ブリュー・コーヒー・カンパニー「ALAMEDA Cold Brew Coffee SIMPLE BLACK」
酸味際立つ香りがふんわりと芳醇に広がる。全体的に酸味を基調にまとめられているのだが、そのテクスチャーがざらっとした珈琲豆の感触を感じさせるのがおいしい。3種の中で、一番コーヒー感が強く、しっかり味わいたい人に向いている。ほんの少しだが、濃いめの水出し特有の酔っ払いそうなアロマも感じられるので、水出し好きにはたまらないだろう。
デカフェならカフェインを摂りたくないときも飲める
デカフェとはどんなもの?
カフェインレスの飲料が「デカフェ」
デカフェ(decaf)とはカフェインレスのことで、カフェという言葉が入るがコーヒーに限定される呼び方ではない。
デカフェとは「カフェイン抜きの」の略で、紅茶などにもデカフェは使われるそうです。本来カフェインが入っている飲食物からカフェインを取り除くなどして、カフェインが含まれないようにすることだということです。
「カフェイン摂取を控えたい」というニーズ
デカフェ商品が好調の背景には、「カフェイン摂取を控えたい」というニーズがあるようです。
同社が行ったカフェイン摂取に関する意識調査では、妊産婦に限らず、約25%の方が「カフェイン摂取を制限するときがある」と回答。特に女性では3割以上がそう回答しています。
今まで胎児への影響を考慮した妊産婦や、代謝機能の弱い子供に需要のあったデカフェは、カフェイン摂取を控えたいという健康志向の高い人にも広がっているようです。
デカフェなら就寝前でも気軽にコーヒーが楽しめる
就寝前でも、気にせずにコーヒーやお茶を楽しみたいと考えている人に選ばれているデカフェ。多様化するニーズに応えてくれるデカフェは、新しい選択肢としてじわじわと浸透しているようです。
新発売のデカフェのコーヒー・今買えるデカフェのコーヒー
キリン「世界のKitchenから 麦のカフェ CEBADA(セバダ)」
スペインのレバンテ地方で親しまれている大麦を使った飲料をヒントに開発。大麦を深煎り焙煎し、隠し味に柑橘系素材をプラス。これにより、コーヒー独特の香りや苦味などの味わいを再現した。ユニークなコーヒーテイストの清涼飲料として、また妊娠中などカフェインの摂取が気になる方にとっては、デカフェコーヒーとして注目されそうだ。
コカ・コーラ「ジョージア ヨーロピアン デカフェブラック」
すっきりとしたシャープな苦味が走るとともに、ざらつきのあるボディー感が襲いかかる。そして香り立ちも苦味を中心とした芳醇なアロマ。カフェインが入っていないなんて信じられないくらい、きちんと美味しいボトルコーヒーである。
森永乳業「マウントレーニア カフェラッテ デカフェ」
おいしさはそのままにカフェイン97%カット、カロリー30%オフを実現したというカフェラテ。独自ブレンドでコーヒーのしっかりとしたコクを実現させているそうです。
新発売のコーヒー・リニューアルされたコーヒー
森永乳業「マウントレーニア カフェラッテ ラテ・キャラメリゼ ~シーソルト仕立て~」
石垣島産シーソルトを加えすっきりとした飲み心地
本格エスプレッソにコクのあるミルクをブレンドしたカフェラテに、コク深いキャラメルと石垣島産シーソルトを加えた、すっきりとした飲み心地のフレーバーコーヒーです。暑い時期でも飲みやすい程よい甘さに仕上げました。
コカ・コーラ「ジョージア ヨーロピアン 深煎り微糖」
風味豊かなコクとすっきりしたキレ
専門店の知見を取り入れ、豆の選定、焙煎から抽出にいたるすべての工程をこだわり抜いてつくり上げました。厳選したブラジル産高級豆を深煎りローストし4段式の粉砕機で丁寧に中挽した豆を独自開発のバリスタハンド製法で抽出。ほんの少しミルクと甘さを加えることで風味豊かな深いコクと、すっきりとしたキレの絶妙なバランスを実現しました。仕事中や移動中に甘さを気にせずコーヒーを少しずつ楽しみたい方、口に残りにくい後味でさっぱりと気分を切り換えたい方におすすめしたい、新しい味わいの微糖コーヒーです。
ボトル缶の発売は7月23日からです。
グリコ「マイルドカフェオーレ アイスショコラ」
大容量のカフェオーレ
隠し味にエスプレッソを使用し、すっきりとした甘さを味わえるそうです。ゴクゴク飲める555mlの大容量サイズ。
トップバリュ「COLD BREW BLACK コールドブリューブラック」
本日夜勤の為、今頃始動☀️⏰💥😃❗
— ものくろ (@mono96RX) 2018年6月25日
ごくごく飲めるアイスコーヒーは必須❄️
毎日のことだから、イオンでお求め易く♪MOCHA100%←ココ大事!#モカ活☕ #朝バナナ🍌 朝ではないが。 pic.twitter.com/leKg5K9Dyx
じっくり時間をかけて抽出した水出しコーヒー
酸味や渋みが少なく、まろやかで香り高い味わいだそうです。
ミニストップ「カフェ・オ・レ」
ミニストップのチルドカップ「カフェ・オ・レ」がリニューアル
ミニストップで人気のオリジナルチルドカップ飲料「カフェ・オ・レ」が、さらに美味しくリニューアル。
今回のリニューアルでは、ミルクと相性のいいアラビカ種モカブレンド豆を使用することで、モカの香りとミルクの絶妙なバランスを実現。またミルクを増やすことで、よりコクのある満足感の高いカフェオレに仕上げたのだそう。
明治「白のひととき ミルクコーヒー」
「自分を甘やかす」パッケージに刷新
今回「バンホーテン ココア」「明治白のひととき ミルクコーヒー」「明治白のひととき 抹茶ラテ」のパッケージを、“自分をたっぷり甘やかそう”といったコンセプトで、情緒感のあるデザインに刷新していきます。
「明治白のひととき ミルクコーヒー」と「明治白のひととき 抹茶ラテ」は、ミルクの量やバランスにこだわり、なめらかな口当たりと後味の良さをお楽しみいただけます。