特集2017年10月16日更新
選挙に行く前に。選挙についてのアレコレ
10月22日は衆議院議員選挙の投票日です。安倍政権の継続について、そして国の未来について国民として意見を表明する大事な機会でもあります。投票に行く前に、選挙について知っておきたい基礎知識や豆知識のアレコレをご紹介します。
選挙についての基礎知識
選挙に行く前に知っておきたいこと
「投票所入場整理券」を忘れたor無くしたら…
しばしば「投票所入場券」と呼ばれる「投票所入場整理券」。投票に行く際はこれを持って行くとスムーズに投票することができますが、入場券がなくても投票は可能です。
もし「投票所入場整理券」を家に忘れてきてしまったり、無くしたという場合でも大丈夫です。選挙権を持っていれば、投票所で生年月日などの情報を伝え、投票所で持っている最新データと一致すれば投票できるのです。
期日前投票所に行くと係員に『入場券ありますか?』と訊かれました。思いつきで行ったので「忘れちゃいました!」と答えると『大丈夫ですよー』とこの紙を渡されました。ここに名前、住所、性別、当日投票に行けない理由を書いて奥に進みます#期日前投票#衆院選挙2017 #衆議院議員選挙 pic.twitter.com/4OZ03SQUja
— まきたまき(作戦名:いのちだいじに) (@helixmakimaki) 2017年10月13日
投票所に子供を連れて行けるの?
投票所には幼児と「やむを得ない事情があると投票管理者が認めた者」だけしか同伴できませんでしたが、公職選挙法の改正により昨年6月から18歳未満の子供を連れて投票所に入れるようになりました。ただし、子供が騒いだりして周りに迷惑をかけるようなことがあってはいけませんので、ルールはしっかり守りたいところです。
同伴者が投票所に入るときのルール
1 投票所内で投票について選挙人と相談したり、大声で騒がないこと。
2 他の選挙人の投票をのぞき見ないこと。
3 同伴する選挙人から離れて歩き回ったり、また選挙人が退出したにも関わらず投票所に不必要に留まらないこと。
4 同伴者が選挙人に代わって投票用紙に候補者名等を記入したりしないこと。
保護者の皆様へ 子供と一緒に選挙に行こう!(https://t.co/zGcHMNFaPo より)
— mina 神無月です。 (@mina99106987) 2017年10月15日
子供頃に親が行く投票に ついて行ったことがある人の方が ついて行ったことがない人と比べて 投票した割合が20ポイント以上高くなっています#衆院選挙2017 #選挙に行こう pic.twitter.com/66vLr7BhnU
投票日に投票所へ行けない場合の対処法
選挙は、選挙期日(投票日)に投票所において投票することが原則(投票当日投票所投票主義)ですが、一方で、選挙期日に投票に行けない、仕事や旅行などで住んでいる地域以外の場所に出かけている、海外に住んでいるなど、さまざまな状況を考慮した仕組みが整備されています。
期日前投票
期日前投票制度は、選挙期日前であっても選挙期日と同じ方法で投票を行うことができる仕組みで、投票できる期間や場所は下記のとおり。
・公示日または告示日の翌日から投票日前日までの期間
・原則午前8時30分から午後8時まで
・期日前投票所は選挙管理委員会(選管)が指定する場所で、主に区市町村の役所・役場に設けられます。最近では、大学の構内やショッピングセンターなどに設置するケースも増えています。
(衆院選2017)過疎地の高齢者 投票所に来て 自治体、対策急ぐ ワゴン車「期日前」に出向く/自宅からタクシー無料送迎:日本経済新聞 https://t.co/ISFhl9C3qi
— PPP財団 (@PPPFoundation) 2017年10月14日
島根県浜田市や神奈川県箱根町などでは、車に投票箱を載せて巡回する「移動期日前投票所」が活躍していて、投票率アップに貢献するとともに高齢の有権者からも「ありがたい」との声があがっているようです。
不在者投票
長期の出張や、病院や老人ホームなどに入所されている方などは不在者投票制度が利用できます。詳細はホームページなどをご参照ください。 pic.twitter.com/xTsWikKqeQ
— 島根県選挙管理委員会 (@shimanesenkyo) 2017年10月11日
10/22に選挙があるけど、住民票を移してない大学生は不在者投票制度を利用しような
— シバニャン (@_6v_) 2017年10月10日
住民票のある市のホームページに衆議院選挙の不在者投票のページがあるから、PDFを印刷して送れば、後は住んでる町で投票できる
もう始まってるから急げ
住民票移してなくて投票出来ないのはクソダサいぞ🤚 pic.twitter.com/VPAbaiDpN9
不在者投票は、選挙期間中に仕事や旅行で居住地を離れている有権者が滞在先で投票できたり、病気やけがで入院している有権者が指定病院や郵送で投票できる制度です。
なお、投票日には18歳を迎えるものの期日前においては17歳で選挙権を有しない人も、例外的に不在者投票をすることができます。
17歳でも、投票日翌日までに満18歳になる人は期日前投票もできる。ただし、まだ17歳の時点で期日前投票所に行っても投票用紙を投票箱に直接入れることはできない。代わりに「不在者投票」で投票する。投票用紙は封筒の中で投票日を待つ。何だかサナギのようだ。 #18歳 #選挙 #選挙権
— 石原伸晃 (@IshiharaNobu) 2017年10月8日
不在者投票には「名簿登録地以外の市区町村で投票」「指定病院等で投票」「郵便等で投票」「国外で投票」「洋上投票」「南極投票」といった種類があり、洋上投票と南極投票の対象は国政選挙に限られます。
在外投票
衆院選:在外投票が始まる https://t.co/uDQjJ5dIFj
— 毎日新聞ニュース速報 (@mainichijpnews) 2017年10月11日
11日〜14日の4日間だけでしたが行きました!ケニアの日本大使館は駐車場〜投票会場の会議室までセキュリティ扉が4つあり、ボディチェックが2回あります。午後からはケニア大統領選挙関連のデモで大使館周辺も大荒れ。平和大事。#在外投票行きました #在外投票#期日前投票行きました pic.twitter.com/l8mgLfS12z
— るな (@lune_fh) 2017年10月15日
外国に住み在外選挙人名簿に登録されている有権者が、衆院選と参院選に外国で投票できる制度です。在外投票には、在外公館で行う「在外公館投票」、郵便等によって行う「郵便投票」、一時帰国した人や帰国後間もない有権者が行う「国内における投票」があります。
在外投票ができるのは、日本国籍を有する18歳以上の有権者で、在外選挙人名簿に登録され、在外選挙人証を持っている人に限られます。
「無効票」にならないように注意!
投票をする際には投票用紙に候補者の名前や政党名を記載しますが、気をつけなければ無効になってしまう場合があります。
名前以外の情報を書くと無効
どんなにその候補者のことを支持していたとしても、”♡”をつけたり名前を◯で囲ったり、隅や裏に「ガンバレ!」と書くなどはやめましょう。
2人分の名前を記載すると無効
投票したいと思う人が複数人いたとしても、どうにか1人に絞るようにしましょう。2人の名前を書いて、結局無効になっては切ないですからね……。
その他、同じ選挙区で「佐藤」さんが2名いた場合、投票用紙に「佐藤」とだけ記載すると2名の佐藤さんに1/2票づつ入ることになります。自分が選んだ候補者にきちんと1票が投じられるよう、ルールを把握して投票したいですね。
「立憲民進党」と書くと無効?
比例代表選挙では「名簿届出政党等の名称または略称のみ」を記載する決まりです。
そこで、民進党を離党した枝野幸男氏が立ち上げた新党「立憲民主党」について、投票用紙に「立憲民進党」と書いてしまった場合はどうなるのでしょう?
総務省選挙課は「開票所の開票管理者が判断」と説明しているようですが…
ある自治体の選管関係者は「県からボーダーラインを示した手引きが事前に用意されるので、それに従う」と明かす。「現時点で手引きが届いておらず明言はできない」としつつ、「立憲民進党では2つの政党が『混記』されており、有効票とみなされない恐れもある」との見方を示す。
各政党の略称をチェック
上で触れたように、比例代表の投票では政党の「略称」でもOKなので、各党の略称を確認しておきましょう。
総務省に届け出されている略称は以下のとおり。
名称 | 略称 |
---|---|
自由民主党 | 自民党 |
希望の党 | 希望 |
公明党 | 公明 |
日本共産党 | 共産党 |
日本維新の会 | 維新 |
立憲民主党 | 民主党 |
社会民主党 | 社民党 |
日本のこころ | 日本 |
幸福実現党 | 幸福 |
支持政党なし | 支持なし |
ちなみに、立憲民主党は報道で「立民」と略されることが多いですが、「『立民』でも有効だと判断されるだろう」という話や、「民主」のみだと自由“民主”党、社会“民主”党を差し置いて「『民主党』を略称として届け出ている立憲民主党の票になる」との見方が伝えられています。
とはいえ、大切な一票を無効票にしないためにも、票を入れたい政党のフルネームか正式に届け出されている略称を面倒くさがらず書くことをオススメします。
そのほかの投票用紙記入上の注意点
上記のほかにも、「所定の投票用紙を使用していない」「候補者の氏名や政党名が確認できない投票」「白紙(記載がない投票)」などが無効となります。
下に紹介するページや(これは東京都選挙管理委員会のものですが)、各選挙管理委員会のページや投票所などに掲示されている注意点を事前に確認してから記入しましょう。
「投票所の入場券失くした!」「投票日にどうしても外せない用事ができてしまった」というようなことで選挙に参加する機会を失うのはあまりにももったいないですよね。投票時の記入ミスで無効票になるのも同様。自分の意見を国政に反映させるために、きっちり参加してしっかり投票できるようにしておきたいものです。