特集2017年11月30日更新

西内まりやビンタ事件&事務所トラブルの芸能人

西内まりやが所属する事務所の社長にビンタをかました、というニュースが世間を騒がせています。その原因ではないか、といわれているのが事務所とのトラブルでした。
また、最近あった、芸能人と事務所とのトラブルについてもまとめてみました。

目次

西内まりやが所属事務所社長にビンタ!

11月16日発売の週刊文春が、西内まりやと所属事務所とのトラブルを報じています。それによると西内が突如、社長にビンタを食らわせ、本人も興奮状態で医者も呼ばれるほどの騒ぎだったとのこと。その原因として文春は、西内の「事務所への不信」を挙げています。

「西内が、事務所内で社長を平手打ちしたのです」(事務所関係者)
応接室から飛び出した西内は、「もう我慢できない!」などと大声で泣き叫んだ末、過呼吸のような状態に陥り、医者が呼ばれる騒ぎになったという。社長もまた、加療一カ月以上の怪我を負った。

「私の心を返して! もう死んでやる!」

西内が泣きながら叫んだとされているのは、下のような言葉だそうです。

「もう我慢できない!」
「私はアンタたちのためにこんなに頑張ってるのに何で認めてくれないの……」
「自分はこの会社のために働いてきた!」
「月9の主演もしたのに、何もわかってくれない!」
「私の心を返して! もう死んでやる!」

さらに文春によると、その後西内の代理人から事務所に対し、契約を更新しないという通達をしたとしています。ただし西内側は「ビンタ事件」を否定、両者の言い分は対立しています。
ここまでのことを言い、さらには社長に(事務所発表によると)1カ月以上の重傷を追わせるほどの行為をしたということは、西内の事務所に対しての不満は相当なものがあり、精神的に追い詰められていたことが容易に想像できます。
複数の週刊誌が、原因のひとつとして西内と事務所の考える「音楽の方向性の違い」があった、という証言を挙げていました。

芸能活動の方向性で事務所と対立か

「本当はすごく真面目な子なんですよ。事務所が自分にかける期待もわかっていて、がむしゃらに言われた仕事を頑張ってきたんです。彼女が本当にやりたいのは歌手活動でした。でも、ダンスも歌も凄いレベルなのに、どうしても歌ではヒットに恵まれなくて  。だから事務所は、まず知名度を上げていこうと女優の仕事を優先するしかありませんでした。そのすれ違いで気持ちが切れてしまったのだと思います」

ただ、それだけではないようで知人に「ひどい事務所だ」とこぼしたように、様々な不満が蓄積していったようです。また昨年あたりから体調不良をはじめとする、様々な異変が起きていました。

西内まりやの「異変」

SNSの意味深メッセージ投稿→削除

西内の公式Twitterの更新は現在、今年3月16日以降のツイートがない。同月23日には「逆風の中進むのは怖くて必死で息苦しい。でもそこ越えると、同じ風にはビクともしない。そしてもっと高い山に登るためにもっと強い風にあたりにいく。その繰り返し。結局それを楽しんでる。どんな状況も楽しめ! いつでも一人一人が主人公」と意味深なメッセージを残していたが、それも削除された。
Instagramの更新も5月6日の画像UPが最後となっている。最後の投稿では「なぜこうも重なるんだと、様々な予測出来ない出来事に戸惑い、落ち込み、投げやりになり押し寄せる壁を押し返し耐えて負けて耐えて力つきてついに心がシュンってなくなってしまうんじゃないかと。諦める事は簡単に出来るけどそれでも保とうとそれでも前に進みたいと思えば思うほど小さな事で傷つきやすくて。その傷を修復するのには時間がかかる」(原文ママ)と記していた。こちらの文章も現在は削除されている。

イベント「ドタキャン」説

「西内さんは去年から、福岡ソフトバンクホークスの女性ファン タカガール を全国に広める初代アンバサダーに就任しました。そして今年5月11日に福岡ドームで『西内まりや観戦ツアー』というファンとの観戦イベントがあったんです。ところが、前日に彼女が 急性胃腸炎 になったということで、当日は事務所の先輩である比嘉愛未さんが急遽代役を務めました。じつはこれ、彼女の『やりたくない』のひと言でのドタキャンだったんです。事務所はかなり強く説得したのですが、どうしてもやりたくないと  」(イベント関係者)

このイベントの1年前に行われた始球式のインタビューを読むと、うまく投げられなかったことを終始気にするなど、記事にもあるようにかなり責任感の強さを感じます(同時に、少々精神的な不安定さも感じないではありません)。それが1年で「やりたくない」の一言でドタキャンになったというのが本当なのだとしたら、1年で相当の「なにか」があったのだというのは察しがつきます。

異変のきっかけはネットユーザーのバッシング?

「昨年4月に熊本地震が発生した際、福岡出身の西内さんは被災地を気遣うツイートを頻繁に投稿していました。すると心無いネットユーザーからバッシングが殺到し、なぜか彼女が謝罪するハメに。もともとバドミントンに打ち込んで来て根が真面目な西内さんは、自分の言動に対してやたら気を使うようになってしまったといいます。短いコメント撮りでさえ、『今、変なこと言っていませんでしたよね?』と確認するようになっていたそうです」(ファッション業界関係者)

1年近く悩まされ続けた体調不良

実は昨年12月の「日本有線大賞」打ち上げパーティー会場でも西内は過呼吸症状になり、「FNS歌謡祭」「日本レコード大賞」の楽屋でも同様で、カウンセリングを受けた病院で過換気症候群と診断されたとある。
事務所とのトラブルのみならず、過呼吸症状の頻発や、「この一年近く西内は原因不明の症状に悩まされ」「不安になると症状が出る」のに「本人は精神状態に問題はないといい、通院こそしていない」という矛盾から、少なくとも西内の心身が良好な状態ではないことが伺える。

月9主演も低視聴率で憔悴

体調不良の中、今年の1月にフジテレビの月9ドラマ「突然ですが、明日結婚します」のヒロインに抜擢されます。下の記事にあるように、プレッシャーを感じながらも、もともと決まっていた海外留学を断ってまでこの仕事を受けた彼女ですが、同番組は「月9史上最低」の低視聴率を記録。責任感が強い性格という彼女はこれで憔悴し、以降、表舞台に姿を見せなくなりました。事務所は新規の仕事を中止し、夏に海外留学へ送り出したようですが、彼女が心身に受けた傷は癒えることはなく、事務所への不信感だけが募っていったようです。

「3カ月間のNY留学を予定していたところに、このドラマのオファーを受けました。そのときは私にできるのかという不安と大きなプレッシャーがあり、とにかく怖くて  。実はそれに負けて1回断っちゃったんです」
さらに、感極まって西内が涙を流す場面も――。
「私が限界になったときに支えてくれた皆さんに、心から感謝しています」
これには共演者の高岡早紀(44)や沢村一樹(50)ももらい泣き。手さぐり状態のまま主演を務めた西内にとって、仕事への重圧は相当なものだったのだろう。しかし、挨拶の最後は明るく締めくくった。

事務所と仕事に対する方向性への不信感に加え、もともと精神的な繊細な性格もあってストレスで体調を崩し、心身双方のダメージを負った結果が今回の「ビンタ事件」につながった…とみることもできそうです。

今後、西内はどうなる?

希望が通っても道のりは厳しい船出か

たとえ西内が希望通りに、来年4月で現事務所との契約を打ち切ったとしても(あるいは解雇されても)、次の所属事務所選びが難航することは間違いなく、かといってフリーランスでやっていくなり新たな事務所を立ち上げるなりしても、女優・モデル・歌手活動のいずれもオファーはないだろう。

結婚による芸能界引退か

表舞台からは姿を消すも、『女性セブン』(小学館)ではハーフの長身モデル・呂敏(27)と熱愛中であることをキャッチされた。「年内に結婚するのではないか」ともっぱらだ。
「本人のモチベーションの低下も囁かれ、結婚による引退観測も出ている。活動復帰するとすれば9月、あるいはテレビ局が忙しくなる10月の改編期前後を逃すと当分露出は見込めない。西内の下の世代から新人の女優やミュージシャンが多数出てきているだけに、そろそろ動き出して結果を残さないと”芸能界引退説”は現実味を帯びるでしょう」(報道関係者)

最近のタレントと所属事務所のトラブル

ローラ

西内以外で事務所と揉めた芸能人というと、最近の例ではローラが挙げられます。彼女と所属事務所が交わした「専属芸術家契約書」には次のような一文が記されており、まるで「奴隷契約書」だと話題になりました。

〈本契約の有効期間は2010年7月1日から2020年6月末日までの満10年間とする〉
「しかも契約満了を迎えても、自動的に10年間の契約が更新されることになっている。またローラ側が事務所に契約更新しない旨を伝えても、事務所サイドの了承がなければ解除できない一方的な契約でした。まさに現在、問題視されている“奴隷契約”そのものです」(事務所関係者)

渦中のローラ、意味深なツイート

10月にはローラは、所属契約の解除を事務所に通告。兄が代表の事務所を設立しました。上のツイートに出てくる「お兄ちゃん」とはこの兄のことなんでしょうね。さらにはCMなどスポンサーに直接の営業をかけるなどの動きを見せ、元の所属事務所が激怒。泥沼の状態になりました。

こうしたローラ側の 勝手なCM営業 に、LIBERAが激怒。今度は事務所からローラ側へ内容証明郵便を送る事態となった。
「事務所は『契約はまだ続いているし話し合いをしている最中。文書をスポンサーに送るのは営業妨害だ』と主張。ローラさん側への攻勢を強めています」(前出・芸能関係者)

事務所側とローラ側のコメントを見る限り、解決への道は険しいようです。その後元の所属事務所はローラのファンクラブを閉鎖。絶縁状態となりました。

事務所側のコメント

「内容証明を送ったことは事実です。契約はまだ続いていて解除もされていません。このような文章をスポンサーに送るのは偽計業務妨害にあたる可能性があると考えています」

ローラ側のコメント

「契約自体が公序良俗に反していますし、ローラにとってあまりに不利な内容。これでは可哀想だと思い弁護を引き受けました。関係各所に文書を送ったことは事実です。事務所には解除を伝えてきたので契約は終了したと認識しています。事務所から内容証明も届きましたがまだ返答はしておりません。必要であれば今後も交渉を続けていくと思います」

のん(能年玲奈)

NHKの朝ドラ「あまちゃん」でブレイクした能年玲奈。2015年に所属事務所からの独立騒動がおきました。

能年が今年1月、自身を代表取締役とする会社を設立していた。
『三毛&カリントウ』という不思議な社名。登記簿を見ると役員欄には能年以外に取締役として「魅力開発トレーナー」の肩書きを持つ滝沢充子氏の名前が記載されていた。
「彼女は長年、能年に演技指導している先生です。指導は厳しく、能年に“あなたは女優をやらないと生ゴミね”と言い放ったことはファンの間では有名。能年からの信頼は厚く、“唯一の親友”としてテレビでも語られています」(能年の事務所関係者)

能年の「洗脳騒動」に発展

能年が所属する芸能事務所レプロエンタテインメントの代表・本間憲氏が自身のTwitterに「善人の仮面をかぶって恩人ぶって近付いて来て洗脳しようとする悪党がいつの世にも何処にでもいるなと」と意味深なツイートを書き込んでいる。

このあと、スポーツ紙・週刊誌などによる能年の「洗脳疑惑」や事務所による能年への「パワハラ疑惑」など両陣営の言い分が真っ向から対立しました。

これらの報道で、能年寄りの記事を掲載した「週刊文春」が、事務所から名誉棄損・損害賠償訴訟まで発展していきました。

2016年7月に「のん」に改名して再始動

のんofficial Instagramです。よろしくお願いします。いぇー。

のんさん(@non_kamo_ne)がシェアした投稿 -

「能年......ではなく「のん」になりました。ちょっとトボけた感じですが、ひらがなで「のん」です。
いろいろありまして──能年玲奈は本名なんですけど、芸名を改めて活動することになりました。

また、自身が代表取締役を務める個人事務所「株式会社non」を設立しました。

「のん」に改名した能年玲奈が、自身が代表取締役を務める個人事務所「株式会社non」を設立したと、21日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が報じている。

その後は声優を務めたアニメ「この世界の片隅に」が動員200万人の大ヒット。また、自主レーベルを設立し、シングルCDをリリースするなど多方面での活躍も期待されています。

千眼美子(清水富美加)

2017年2月12日に突然の「芸能界引退」と幸福の科学への「出家」

NHK連続テレビ小説『まれ』のヒロインの同級生役でブレイクし、人気急上昇中の女優・清水富美加が突然、芸能界引退を発表した。その理由について清水は12日、宗教団体「幸福の科学」を通じて公開された直筆メッセージ内で、同団体に出家するためだとしている。同日、幸福の科学、清水の所属事務所レプロエンタテインメントはそれぞれ会見を開き、出家の事実を認めている。
宗教団体「幸福の科学」を通じて公開された直筆メッセージ内で、「芸能界から姿を消して申し訳ありません」「本当に本当にありがとうございました」などと芸能界引退を示唆する内容を記述。さらに「幸福の科学という宗教に出家しました」「神のために生きたいと思いました」と綴った。

2月16日の深夜に告白本の出版発表をツイート

「幸福の科学への出家」騒動が世間を賑わわせている女優・清水富美加。16日深夜にツイッターを更新し、『全部、言っちゃうね。』と題した告白本を17日に出版することを明らかにした。

その後、教団と事務所が清水の「契約期間」を巡って騒動が過熱していきました。
この騒動の詳細は、以前に特集した『 清水富美加の出家騒動 』 をご覧ください。

2017年5月20日に所属事務所と教団が専属契約終了を発表

この度、弊社と所属タレント・清水富美加との間で締結しておりました専属芸術家契約が、今般、終了致しましたことを、ご報告申し上げます。
これまで長年に渡り、清水富美加を応援して頂いたたくさんのファンの皆様方、支えて頂いた関係者の皆様、お仕事に起用して頂いた様々な企業様には、心より感謝申し上げます。
誠にありがとうございました。
また皆様には、一連の騒動により大変なご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。
と、契約が終了したことを発表した。
一方、幸福の科学もサイトにて
この度、当教団の出家者である千眼美子(本名・清水富美加)と株式会社レプロエンタテインメントとの契約終了について、メディア各社にプレス・リリースいたしました。
と、プレスリリースの画像を掲載している。

2017年5月23日に幸福の科学が新事務所設立と「千眼美子」の所属を発表

幸福の科学は『アリ・プロダクション』を立ち上げ、清水ら女優・俳優が所属したことを発表。
清水は、出家後の法名とされていた「千眼美子」を芸名として、サイトトップに掲載されている。事務所会長は、幸福の科学の大川隆法総裁だ。

現在は幸福の科学「メディア文化事業局部長」に就任

8月12日、浴衣を着て阿波おどりに参加する千眼の写真が徳島新聞に掲載された。実は徳島県は大川隆法・幸福の科学総裁の故郷であり、この阿波おどりに「幸福の科学連」として参加することは教団の“恒例行事”になっている。
釈量子・幸福実現党党首ら幹部が揃って参加するなか、先頭に立って踊る様子を地元紙が報じたことで、彼女が新たな広告塔として機能していることが分かる。
彼女はすでにそれに見合う肩書きを手にしていた。教団の広報宣伝と芸能活動の中心を担う「メディア文化事業局部長」に就任していたことが判明したのである。教団関係者が明かした。
「千眼さんは芸能部門トップとして、教団が運営する芸能プロダクションの一女優にとどまらず、映画等の制作や企画にも今後携わっていきます」

10月には、BS放送のバラエティ番組に出家から9か月後にして初のバラエティ番組に出演を果たしています。

番組の公式ツイッターも「あの千眼美子がBAZOOKA!!!をジャック!出家から9ヶ月!バラエティ初出演!」と告知し、「ベストセラー『全部、言っちゃうね。』で言えていないことさらに千眼美子がやりたいこと全部、やっちゃいます」と内容を明かしている。
ツイッターには千眼が自撮り動画も公開。共演者の小藪千豊や俳優のやべきょうすけらと笑顔で手を振りながら、「BAZOOKA!!!11月6日放送でーす。今から収録でーす」と楽しそうに話している。

安室奈美恵

先日引退を発表した安室奈美恵も、2014年にデビューから所属していた事務所からの独立を図り、大きな話題となりました。

きっかけは「週刊文春」(文藝春秋/8月14日・21日合併号)の記事で、安室は1992年のデビュー時より所属している芸能事務所「ライジング・プロ」からの独立を図っており、「楽曲の原盤権の一部を安室が作る新事務所に移すこと」「印税の分配や報酬の割合を上げること」などが記された“提案書”を叩きつけたという。他メディアも後を追い、「音楽プロモーターの西茂弘が黒幕になっている」「西と安室が同じマンションの同フロアで暮らしている」など、続報ラッシュが巻き起こっている。現状では「安室劣勢」という向きが強く、“引退危機”までささやかれ始めた。

連日、安室側のネガティブ報道が

これらの週刊誌報道には、一方で違和感のようなものも漂っている。というのも、情報や記事のスタンスが3誌ともそっくりなうえ、やたら証拠がそろいすぎているからだ。
たとえば、3誌すべてで、安室がライジング側に提示した提案書の中身が詳細に報道されているうえ、「セブン」には「文春」の報道でビビった安室がライジングの平哲夫社長に提出した謝罪の手紙までがこまかに紹介された。
また、安室と西氏をおとしめるための強引な記述も見受けられる。

2015年1月13日に新事務所への完全移籍を発表

デビュー以来23年間所属した芸能事務所「ライジングプロダクション」を離脱し、レコード契約を結んでいる「エイベックス」系列の事務所に完全移籍することが13日に発表された。
これまでも安室のレコード契約はエイベックス系列の「Dimension Point」。マネジメント契約に関してはライジングプロが手掛けていたが、今後はマネジメントも「Dimension Point」に一元化される。関係者は「三者が納得しての円満移籍」とアピールしているが、それはあくまで表面上のことのようだ。

2015年6月9日にはマネジメント業務を個人事務所「stella 88」が行うと発表しています。

2017年9月20日に公式サイトで引退を発表

「無事、デビュー25周年を迎えることができました。皆さんの応援、支えがあって25周年目をスタートできた事に心から感謝しております。ありがとうございます」と感謝を綴り、「今日は、私が長年心に思い、この25周年という節目の年に決意した事を書きたいと思います」。
「わたくし安室奈美恵は、2018年9月16日をもって引退することを決意致しましたので、この場を借りてファンの皆様にご報告させていただきます」と衝撃の告白を続けた。

この引退報道を受けて、特集『 引退発表のディーバ・安室奈美恵の波乱万丈人生 』で彼女の走り抜けた軌跡を紹介しています。

2018年2月からは日本・アジアの引退ツアーを予定

東京・大阪・名古屋・福岡・北海道の5カ所15公演にも及ぶ国内5大ドーム公演と、3カ所5公演のアジア公演(中国・深圳は開催予定)となり、自身ラストとなる国内&アジアツアーは、女性ソロアーティスト最多動員数となる約70万人規模になる見込みだ。さらに、国内ドームツアーとしては、ソロアーティスト史上最多公演数と動員数も塗り替えている。

なぜ事務所とトラブルが起きるのか?

ここまで挙げた例は、ごくごく一部のもので、昔からこういった芸能人と所属事務所のトラブルは、枚挙に暇がありません。また最近では、アイドルグループに所属していたメンバーが所属事務所を提訴した例もあり、過酷な労働環境や給与形態なども問題になっています。こうしたトラブルは、なぜ起こるのか?について「週刊女性PRIME」の取材に対し、とある芸能事務所の幹部は次のように語っています。

「なぜタレントとの契約トラブルが起こるのかというと、“事務所がきちんと契約を結んでいないから”というのがいちばんの理由。単純に契約自体を結んでいない場合もあれば、契約を結んでいたとしても、事務所側が細かく内容を説明していない、逆にタレント側が契約書の内容を理解していないままに契約を結ぶことが多いです」
事務所所属なのに契約をしていないというのは、無名タレントばかりの小さい事務所の話……ではなく、規模の大小や歴史は関係ないという。

とはいえ事務所側にだけでなく、タレント側にも問題がある例も少なくないようです。

きちんと契約書を読まず、トラブルになってから初めてちゃんと読むタレントがあまりに多い。そこで初めて“この権利は私じゃなくて事務所が持っているんだ”“え、いま辞められないの?”と気づいて相談に来る。事務所に入るときにしっかりと確認していないために、金銭面や芸名、移籍トラブルが発生してしまうのです

「奴隷契約」とは

タレント側から所属契約を解除できないこと。それから、競業避止義務といって事務所を辞めた後の一定期間、芸能活動を禁止していること。

このような芸能事務所の「奴隷契約」が表面化してきたきっかけは『 SMAPの解散騒動 』とも言われています。

2015年暮れに勃発したSMAPの解散騒動は、1月18日の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で、5人全員が視聴者に生で謝罪メッセージを送り、いったんは収束した。「SMAPは国民的大スター。謝罪会見での5人の顔つきが公取関係者の目に止まったと噂されています。5人の表情は誰が見ても、事務所に“言わされて”いる感がありあり。公取関係者は、芸能人の独立を阻んでいる背景に奴隷的契約の存在があるとみて、それが独占禁止法に違反していないかどうか、芸能界全体を調査する一因となったと聞いています」

芸能人の「有名になりたい、人前に立ちたい」という夢を逆手にとった、縛りのある古い契約システムがまかり通っている以上、こういった「契約トラブル」はなかなかなくならないかもしれません。ただ一方で、下で紹介する小栗旬のような、そういった風潮を打破しようとする意思を持つ人物もあらわれているようです。

小栗旬が考える「芸能労働組合」

小栗は"いい作品"をつくるためにも、俳優の労働条件を改善するべく、俳優のための労働組合づくりを構想しており、「ぼちぼち本格的にやるべきだなと思っています」と語っている。アメリカにはSAG-AFTRAといった役者のための組合があるが、日本ではこれに匹敵するような大規模な組合はない。小栗は、あえて自分がその"旗振り役"になろうと考えているようなのだが、「みんなけっこう、いざとなると乗ってくれないんですよ」と落胆ぎみ。
「ここのところはちょっとね、負け始めてます」「組織に。やっぱり組織ってとてつもなくでかいから、「自分は誰かに殺されるかもしれない」くらいの覚悟で戦わないと、日本の芸能界を変えるのは相当難しいっすね」

また最近では、柴咲コウや山田孝之のような現役バリバリの芸能人が会社を立ち上げ、マネージメントやプロモーションなど、芸能事業に関わっていくという動きも出始めました。

柴咲コウによるIT企業設立

柴咲が立ち上げた、LES TROIS GRACES(レトロワグラース)社のホームページには、代表取締役社長CEOとして彼女の写真とメッセージが掲載されている。業務としては、コンテンツ、EC、メディア事業を展開していくという。
その具体的なものとしては“ファンククラブ運営、ショッピングサイト、音楽活動”から始めるとのこと。

山田孝之による新会社設立

インフルエンサーのプレミアムコンテンツをライブ販売する「ミーアンドスターズ株式会社」の設立とCIO(Chief Innovation Officer)就任の会見を行った。同社はトランスコスモスと共同設立した会社。世の中に流通していないプレミアムなモノや体験をライブ動画を通じて届けるという。

タレントと芸能事務所による「奴隷契約」がクローズアップされて大きな問題になりつつある芸能界。小栗旬も語っているようにその壁はかなり厚いようですが、古い体質を打ち破り、苦しむタレントや事務所への憎しみ、そしてファンの悲しみが減ることを期待したいです。