特集2017年1月2日更新

ところ変われば…世界各国のお正月特集

あけましておめでとうございます! お正月はどのように過ごしていますか? 初詣に行って、こたつでおせちにみかん…が伝統的な日本のお正月の過ごし方ですよね。では外国ではどうでしょうか? 新年の迎え方、風習、食べ物…。日本とはちょっと違う、世界各国のお正月を特集します!

世界各国のお正月の過ごし方

“お正月休み”はない?欧米の「お正月」

カウントダウンは盛り上がる

ちなみに欧米のお正月は、年が変わった瞬間のカウントダウンがメインです。ニューヨークやロンドンのカウントダウンが有名ですが、年が明けた瞬間に大きなボールが落ちる「Ball Drop」の後に花火が上がるのが一般的です。現地に行って盛り上がるのはもちろんですが、家で飲みながらテレビで花火の中継を見るパーティを開く人も多いようです。ちなみにこのカウントダウンパーティは家族ではなく恋人や友人たちと開くのが一般的なようです。

ただし正月気分は1日だけ、が一般的

例えば、アメリカの場合、大晦日の過ごし方は、日本とぜんぜん違う。
先週のこのメルマガで詳しくお伝えしたとおり、アメリカでは、ちょうど今の時期、だいたいサンクスギビングからクリスマスくらいまでが、いわゆるホリデー・シーズンのピークとなり、クリスマスを過ぎると、世間は、徐々に、そろそろ仕事するぞっ!!! という雰囲気になっていく。

年明け、元旦は祭日だが、2日からは通常営業になる。
お正月休みという概念はない。
むしろ、長いホリデー・シーズンも終わったから、バリバリ働こうという感じになる。
欧米ではクリスマスが終わると徐々に日常生活に戻っていきます。12月26日や27日から仕事始め、という会社も少なくありません。New Year’s Day(大晦日)は半休、New Year’s Day(元旦)は祝日でお休み、1月2日からは通常勤務というところが多いです。クリスマスの日にお休みだった店も、1月1日は普通に開いてたりします。日本だと1月3日まではなんとなくお正月気分が抜けませんが、欧米では新年早々仕事というのは当たり前のようです。

「三が日は休む」という人が多い日本とは異なる国が多いようですね。というわけで、世界各国の「年越し」も含めた、お正月の過ごし方や風習を紹介します。

スペインのお正月

大多数の人々は新年を迎えるにあたってシャンパンを飲みますが、スペインとラテンアメリカの一部ではさらにブドウを12粒一気に食べるのです。もともとは1880年代に始まったフランスの伝統から来ているようですが、今日でも続けられています。
大晦日から新年にかけて鳴らされる鐘の音に合わせて、来る12ヶ月の幸運を祈り、新年最初の12秒以内に食べなければなりません。新年早々、ちょっとした苦行ですね。

デンマークのお正月

大晦日に家族や友人の家の玄関に、お皿を投げつけて割るというもの。割れたお皿が多ければ多いほど、新年に幸運と人運に恵まれると考えられているそうで、デンマークの人たちは大晦日まで使わなくなったお皿をせっせっと溜めておくのだとか。家の前に投げつけられたお皿の枚数が多いということは、それだけ友人も多いということですが、新年早々、掃除をするのが大変そうですね・・・。
「ヒュッゲ」でおなじみ、幸福度が高い北欧の国、デンマークでは、大晦日の最後の数分には椅子の上などでスタンバイし、新年になると同時にジャンプ!新年は空中で迎える、という風習があります。

オランダのお正月

大晦日には、レーズンなどを入れた丸いドーナツをつくります。揚げドーナツのようなもの。もともとはゲルマン民族が、年末年始にこれを食べる風習があったという説があります。
冬空に現れる悪魔の心を持つ神ペルチャが人々の腹を切り裂こうとしたとき、オリボーレンを食べた人々のお腹はドーナツのように「ふっくら」していて切り裂くことができなかったのだとか……。

フランスのお正月

「ガレット デ ロワ」は、甘みとコクのあるアーモンド生地をパイで包んだ、フランスでは新年にはかかせない伝統菓子で、中には「フェーヴ」とよばれるチャームがひとつ入っており、切り分けてそれが当たった人は、その一年幸運に恵まれると言われています。

イタリアのお正月

ならばぜひ真似してみたい!と、思うのはイタリアの風習です。イタリアでは新年のお祝いにレンズ豆を食べると金運が上がると信じられているそうです。

ギリシャのお正月

(ヴァシロピタ)
基本的にはシンプルなパウンドケーキ。材料も砂糖・牛乳・卵・オレンジ・オレンジの皮など、手に入りやすいものばかりです。
少し趣向が凝らしてあるのは、アルミホイルにくるんだコインを入れて焼きあげるところ。ケーキをカットしていってコインに当たった人には、その年に幸運がもらさられるといういい伝えがあるのです。

アイルランドのお正月

大晦日にバターパンやサンドイッチなどをつくるようですが、昔からの変わった風習を続けている家庭もあります。
それは家のドアや壁を古くなったパンで叩くというもの。悪い霊を追い払う意味があるとか。ただしパンが飛び散ってしまうので、やらない家庭もあるそうです。

ドイツのお正月

ドイツでは、鉛か錫をスプーンの上で溶かし、冷水を貼ったバケツや器に素早く注ぎ、固まったときの形で新年の運勢を占うという習慣があります。

ロシアのお正月

新年の鐘の音とともに子どもたちに指示書の書かれた封筒を渡します。子どもたちはその指示書通りに行動すると次の封筒が・・・。ロシアでは子どもたちと宝探しを楽しみながらプレゼントを渡す、そんな素敵な風習があるそうです。

アメリカのお正月

新年を迎えた瞬間にキスをする習慣があるアメリカ。年をまたぐキスは、あらゆる悪を浄化する力があると信じられているのだとか。
大切な誰かといる時はキス、キスする相手がいない人はハグをします。でも、なかには友人同士でもキスをする人がいたり、年越しパーティーで必死になってキスする相手を探そうとする人もいるのだとか。時には勢い余って新年のキスと同時にプロポーズをする人もいるのだそう。
子供の頃、おばあちゃんが編んでくれたセーターはダサくて着られなかった。アメリカでは、そんなアグリー(ダサい)セーターを着てパーティーをする習慣があります。

プエルトリコのお正月

日本の「大掃除」と同じように、プエルトリコでも大晦日に家の中をきれいに掃除する習慣があるのだとか。でも日本と異なる点は、大掃除の際に窓からバケツに入った水を勢いよく投げる習慣があるということ。家の中に溜まった一年分の邪気を追い、古い年を洗い流すし、新たな1年を迎えようという意味が込められているそうです。

ブラジルのお正月

日本の真裏にあるブラジルでは、お正月は夏真っ盛り。日付が変わると、海岸では盛大に花火があがります。カウントダウンで盛り上がる人々も水着姿というのが、いかにも南国っぽいですね。
「カラフルなパンツをはくと願いが叶う」というジンクスもあるようですよ。
新年にレンズ豆を食べる習慣があるブラジル。富や繁栄の象徴とされるレンズ豆を食べると、新しい年も幸運に恵まれると信じられているそうです。
ちなみに、ブラジルでは大晦日に白い服を着て過ごす習慣があるのだとか。白はブラジルの民間信仰の水の女神様を称える色で、新年への願いを込めて身につけるのだそう。また、年越しをビーチで迎える人も多い真夏のブラジル。新年を迎える瞬間、海に入って7つの波を乗り越えながら願い事をし、そのまま後ろ向きにビーチに戻ってくると願いが叶うという言い伝えがあるそう

フィリピンのお正月

丸いものはお金や幸せの象徴とされているフィリピン。そんな“丸いもの”を新年に身に付けたり飾ったりすると「お金に困らない幸せがやってくる」と信じられているのだとか。“丸いもの”を「これでもか!」というくらいたくさん身に着けられるもの・・・それはドット柄の服! そのためフィリピンでは大晦日になると、ドット柄の服を着た人の姿がたくさん目につくそうです。
お金を象徴する丸いものを飾ったり食べたりして過ごします。ポンカンやリンゴ、ぶどうやすいかなどの果物を盛りだくさんにするようです。

ほかに、子豚の丸焼きやバーベキューなどでグルメ三昧を楽しむ人も多いそうですよ。

中国のお正月

中国では「春節」と呼ばれ、日本の元日にあたる「初一」は2月19日です。街ではにぎやかなお祭りが開催され、家庭では家族で豪華な食事をいただきます。
お正月料理は地域によって異なり、北京では餃子が定番。米を主食とする南の地域では、湯圓(タンユエン)という白玉のような団子の入ったスープをいただくそうです。

日本と異なる?中国の書初め

日本の書初めは白い紙を使いますが、中国では縁起を担いで、赤い紙を使います。お正月には福を呼び込む言葉を赤い紙に書いて吊るすのが風習だとか。

韓国のお正月

旧正月を「ソルラル」と呼んで盛大にお祝いする習慣があります。家族や親戚、目上の人を大切にする国民性があり、ソルラルのお休み期間には挨拶回りをしたり、お歳暮のような贈り物を贈ったりします。
ソルラルの朝は、お正月料理やお酒を並べ、伝統的な法事を行います。お正月料理は歳饌(セチャン)と呼ばれ、トックッというお餅の入ったスープをいただくのが慣わしだそうです。

タイのお正月

タイでは正月は3回あり、一般的な新年と中華系タイ人が行う中国の旧正月、そして最も盛り上がるのは水かけ祭りでも知られるタイの旧正月、ソンクラーンだ。この3つの正月の中では1月1日が最も盛り上がらない。
学校や企業の休みも近年こそやや長くなったものの、大晦日と新年だけが休みで、2日から平常通りになるところもいまだにある(2016年は土日の関係で4日スタートが多いが)。中国旧正月は企業によっては休みになるし、ソンクラーンは最も大切なので、しっかり休む傾向にある。

いかがでしたか?当たり前ですが日本とは風習や食べ物どころか、お正月そのものへの考え方も随分違うようですね。では、本年もInfoseekニュースをよろしくお願いいたします!