特集2018年1月24日更新

日本に好感を持っている「親日」な国・地域まとめ

他国の人に「日本が好き」と言われると日本人としては嬉しいものです。今回は、日本や日本人に対して親近感や好感を持っている、いわゆる「親日」の国や地域を集めてみました。「親日」であることを知ると、不思議とその国や地域のことも好きになってしまうかも?

目次

アジアの「親日国」

台湾

日本と正式な国交を結んでおらず「国」と認められていない台湾ですが、地理的にも精神的にも最も身近な「親日国」と言える存在です。震災など互いの自然災害で支援をし合うなど、親日エピソードは枚挙にいとまがありません。今回はその一部を紹介します。

マンション名が「小室哲哉」

最近、ツイッターで以下のような名前のマンションが台北市内にあると話題になりました。それは、、、
「小室哲哉」
普通のマンションの名前ですよ! しかもミュージシャンの小室哲哉さんとはまったく関係ありません。
台北市内に実在するこの建物は、日本人がSNSで拡散して話題になりました。世界一「親日」の台湾ならではですね。

ちなみに、上の記事では「久石譲ビル」「徳川家康マンション」「夏目漱石タウン」といった日本の名前を冠したマンションなどがほかにも紹介されています。

人口2300万で年間400万人が日本を訪問

台湾の人については416万人とけた違いの訪日客数になっています。同国の人口は2300万人ほど。そのうちの400万人が年間で日本を訪れていると考えると、すごい数になります。

親日の理由…日本統治時代を高く評価

観光客の多くが立ち寄る龍山寺では、年配者から違和感のない日本語で声を掛けられ、日本時代の懐かしい思い出などを話してくれることもある。それは、台湾が1895年の下関講和条約で日本領土となり、台湾の多くの人々がその後半世紀もの日本統治時代を高く評価しているからである。
こうした年代の人々を“日本語族”と呼び、日常会話でも日本語を使う人は多い。
「台湾では、いまでも“日本精神”という言葉が、『勤勉で正直で約束を守る』という誉め言葉として使われておりますが、それはまさしく日本統治時代の教育の成果です」
その他、台湾には、日本軍人や日本人警察官、さらには日本の軍艦などが神様として祀られる御堂や廟がいくつもある。
台湾人の友人によると、台湾では近年日本統治時代の建物を次々と復元して保存する動きがあるという。こうしたことは、まさに台湾人の親日度を示すバロメータでもある。

トルコ

“世界一の親日国家”だという指摘も

この国は“世界一の親日国家”だという指摘も多い。トルコで「世界で一番好きな国は?」という世論調査をすると、常に日本が1位になるという。
親日としても有名で、日本人だと分かると片言の日本語で話しかけてくれるので、女子一人旅でも行きやすい国でもあります。
街を歩いていて日本人だと分かると、紅茶(チャイ)をご馳走してくれたり、家に招待してくれたりします。

約130年前の「エルトゥールル号事件」が親日のきっかけ

明治23年、トルコ(オスマン帝国)の軍艦が日本を表敬訪問した際、和歌山県沖で台風に遭遇し難破。沈没してしまったのである。乗員の安否は絶望的と思われたが、地元串本の人々は、必死で人名救護にあたり、運よく島に流れ着いたトルコ人に浴衣を着せたり、食料を分け与えたりし、生存者を手厚くもてなした。結果69名の命が救われたのである。その後、トルコの教科書にエルトゥールル号事件が掲載されたこともあり、トルコの人々は親日感情を深めていく。
イラン・イラク戦争中の1985年には、トルコ航空が危険を顧みずテヘランに残された200名以上の在留邦人の救出に動きました。この特別な計らいに対し、当時の駐日トルコ大使は「エルトゥールル号の借りを返しただけです」とコメントしました。

日本とトルコの絆を示すこの2つのエピソードを描いた映画『海難1890』が2015年に公開されるなど、両国の友好の歴史は今も続いています。

パキスタン

パキスタンを走る車の9割が日本車

パキスタンを走る車の9割が日本車で、「日本が大好きだから」と、車体に日本語で文字を書く人もいるほど。
パキスタンの人々が日本に好意をもつようになった背景は、第二次世界大戦後の両国の関係にあります。1950年代、パキスタンが特産の綿花を日本に輸出していたために、日本の商社マンが頻繁にパキスタンを訪れたり、パキスタンへの投資が行われたりするようになりました。人々は、それがパキスタンの発展につながったことを今でも心にとめているのです。

イスラム圏の人は「親日」感情が強い

パキスタンや上で紹介したトルコも含め、アフガニスタン、イラク、イラン、インドネシア、エジプトなど、多くのイスラム圏の国の人々は親日感情が強いといいます。

近代化の過程で、日本が欧米列強と戦争をし、それらと肩を並べる経済大国になったことが、イスラム圏の人々に日本に対する尊敬の念をもたらしたそうです。多くのイスラム圏の国は欧米列強に抑圧されてきた歴史を持っています。また、日本人が大事にする義理・人情の気持ちや、日本人の勤勉で規律正しい国民性に共感しているそうです。

カンボジア

日本の国旗が描かれた通貨も

日本政府はPKOやODAなどにより、内戦で荒廃したカンボジアの復興を支える事業に尽力してきた。現在でも、プノンペン内の交通用信号設置など、インフラ整備に大きな役割を果たしている。前出のように、プノンペンが「唯一、東南アジアで水道水が飲める街」になった背景にも、実は日本の自治体・北九州市の技術支援およびビジネスベースの交流がある。
そのため日本では、カンボジアは熱烈な「親日国」であるというイメージが根強い。実際、カンボジアの通貨のひとつである500リエルには、日本の国旗が描かれているし、現地で話を聞いてみても、多くのカンボジア人にとって「日本の印象はとても良い」という話ばかりだった。

モンゴル

超のつく親日国家

今回あちこちに電話をかけてみたのですが、モンゴルって本当に親日国なんだなーと実感しました。モンゴル語で話していても外人ということはすぐばれるので「あなたどこの人?」と聞かれます。「日本人です」というと、それまで怪訝そうだった電話の声が急に変わって「是非!!見に来て♪」のような対応になります。
中央アジアでは、モンゴルも超のつく親日国家。近年では朝青龍や白鵬、日馬富士などモンゴル人力士の活躍も影響しているが、モンゴルが共産主義から脱却する際に、日本が多額の援助を行なったことが親日の大きな要因となっている。

アジア以外の「親日国」

パラオ

一部の州で日本語が公用語

世界遺産のロックラグーンを擁する太平洋の楽園、パラオ。「ダイジョウブ」、「オカネ」といった日本語がパラオ語となって日常的に飛び交っており、独立記念日のパレードには日本の神輿が登場するほど日本とのつながりの深い国です。
日本は委任統治下にあったパラオで学校を建設し、日本語で教育を行ったため、パラオでは今でも日本語が広く使用されていると紹介。また、空港や道路などのインフラは日本の援助によって建設されたものも多い

国旗が「日の丸」と似ている

パラオの親日ぶりがうかがえるのがその国旗。「月章旗」と呼ばれる国旗は、日本の日の丸にちなんだものとされています。
「日本に親近感を持っているためか、1994年に独立して国旗を決める際に、日本の国旗にちなんだデザインが住民投票で選ばれました」

フィンランド

新渡戸稲造のおかげで「ヨーロッパ一の親日国」に

フィンランドも日露戦争で日本びいきに。日本はまた、フィンランドのロシアからの独立を後押しし、経済援助や武器供与も行った。さらにスウェーデンとの間に領土紛争が起きると、国際連盟の事務次官だった新渡戸稲造がこの領土問題を「大岡裁き」でスッキリ解決し、フィンランドは超親日国に!

同じ日露戦争に関連して、日本からの武器提供も。

「実は日露戦争において、ロシアが共通の敵だった関係で、日本がフィンランドに武器を提供していたんです。スオメンリンナ島にある軍事博物館には日本が使っていた大砲が置かれていて、この大砲が氷の上を渡ってくるロシア兵を撃退したとか。博物館に並ぶ小銃のなかには、日本の三八式歩兵銃もある。“日本のおかげで今の我々の国がある”という彼らの思いは、アジア諸国と同じです」

ポーランド

日本の度重なる援助がきっかけ

ポーランドが日本びいきになったのは、20世紀前半に日本がたびたびポーランドを援助していたからだと考えられている。
1914年、第一次世界大戦時、ポーランドは、ロシア軍とドイツ軍の主戦場となってしまい、多数のポーランド人がシベリアへと逃げていった。その数20万人。だが彼らはシベリアの荒野で餓死、凍死、病死と、次々に命を落としていく。挙兵したポーランド人もいたが、ロシア軍にはまったく歯が立たず、窮地に陥っていた。
そのとき、救いの手を差し伸べたのが日本人。ロシア軍に追い詰められたポーランド人部隊を救助し、シベリアから祖国へ送り届けた。そしてまた、多くのポーランド人の孤児を保護して日本へ。そして祖国へ送り返す。

ブラジル

移住した日本人のおかげで親日国に

ブラジルが親日といわれるようになったのは、日本がまだ貧しかった1900年代初頭にブラジルに移住した日本人が、規律正しさや勤勉さによってブラジル社会で信頼を勝ち取ったおかげです。
国内に日系人が多いことから、日系人と接する機会があり、日本や日本に対し親近感を抱くようになる人も少なくないようです。
ブラジルでも、「日本に学べ」が合言葉になっている。
日本の治安の良さはブラジルだけでなく世界中でよく知られている。ブラジルには地域の治安を守る「KOBAN」システムが導入された。
ちなみに、2013年に実施されたブラジルでの対日世論調査では、「発展のために必要な科学技術導入の手本となる国」で日本がトップに立っている。

ロシア

隠れ「親日」国家?

最後は、やや変化球でロシアです。成田空港から2時間半で行けるウラジオストクのスーパーには日本の食品が多く並び、親日家も多いということですが、一般的には第二次世界大戦末期の条約を破っての対日参戦や、千島列島や北方領土の不法占領、現在の外交における日露関係を見るに、とても「親日」というイメージはないような気が…。
しかし、「ロシアは隠れ親日国家」だという記事があったので紹介しておきます。

私は1990年、モスクワ国際関係大学に留学しました。それで、一番驚いたのは、「ロシア人が親日だったこと」です。ロシアは、当時「共産ソ連」だった。だから、日本を「日帝」などとよび、嫌っているのかと思っていた。
しかし、全然違っていました。ロシア人だけでなく、世界中から来ている留学生たちも、みんな日本が好きでした。

なお記事では、ロシアが親日である理由について、「日本高品質製品のパワー」「日本は理想の国?」「日本文化への憧れ」という3つのポイントを挙げて説明。そして、「ロシア国民が「親日」なのは、当時も今も変わりません」という一文で締められています。