特集2017年5月21日更新

地元民に愛される地方のチェーン店

日本にとどまらず世界にまで拡大を広げていくチェーン店が多く存在する一方、限られた出店地域ながら、その地域では絶大な人気と知名度を誇るチェーン店がたくさんあります。その地域に限ってみると、まるで全国展開していてもおかしくなさそうな出店規模のチェーン店から、独自のサービス、メニューに走るこだわりのチェーン店までその姿は様々。今回はそんな地元民には馴染み深く、愛され続ける地方のチェーン店をご紹介します。

スガキヤ

名古屋で有名なラーメンチェーン

愛知県の名古屋を中心に展開するラーメンチェーン。豚骨スープ系のラーメンを主力商品としており、その価格も300円前後のものが多く家計にもやさしい。基本はラーメン店ですが、店内ではソフトクリームやぜんざいなどの甘味メニューも販売しています。主にアピタ・ピアゴやイオン、バローなど規模の大きなショッピングセンター内のフードコートで店舗展開をしており、名古屋では知らない人はいないほど慣れ親しまれたチェーン店です。

なんといってもラーメン1杯320円の低価格

320円でラーメンを出せる秘訣は、麺を自社で一括製造するなど徹底してコストを見直した名古屋流経営の成果だ。 「そうした歴史もあり、お客様は当店に対して麺類300円台を求める傾向が強い。『味噌ラーメン』(430円)や『あんかけ温野菜ラーメン』(430円)など、季節限定も含めて400円台の麺類も揃えていますが、赤丼に比べると販売数は多くありません」(菅木氏)

先の割れたラーメンフォークがお馴染み

スプーンの先の割れた「ラーメンフォーク」はスガキヤではお馴染みの定番アイテム。

ラーメンフォークは、スープを飲むためのスプーンと、麺を食べるためのフォークが合体した食器だが、現在のラーメンフォークは10年前の2007年に全面刷新されたことをご存じだろうか? フォークの歯が3本から4本と増えて、麺がすくいやすくなり、従来は右側に寄っていたフォークの歯が、左利きの人も使いやすいよう中央になった。女性デザイナー・高橋正実氏とノリタケカンパニーリミテッドの共同開発だという。

炭焼きレストランさわやか

静岡県でしか食べられない最強ハンバーグ

静岡県民に絶大な人気を誇るハンバーグレストラン。店こだわりの牛肉100%の炭火焼きハンバーグやステーキを販売している。「ふるさとの店」をモットーにしており、今のところ静岡県内にしか出店されていない。

看板メニューの「げんこつハンバーグ」

中が真っ赤なことに驚くかもしれないが、げんこつハンバーグは赤みを残したミディアムレアで食べるのが普通。徹底した衛生管理がなされているので、安全性も問題ない。

特性の2種類のソース

さわやかのハンバーグではソースは独特の旨味とパンチの有る「オニオンソース」とジューシーな味わいとコクの強い「デミグラスソース」が選べるわけですが、いつもこのソースに悩むことは多いのではなかろうか。
悩むどころかどっちも頼みたい!そういう時はなんと「両方くれ」というなんとも傍若無人なオーダーができるのです。

函館ラッキーピエロ

函館に本社を置く道南地区最大のハンバーガーチェーン

ラッキーピエログループが北海道函館市を中心とした道南地区で展開するハンバーガーショップチェーン。 愛称は「ラッピ」。手づくりご当地ハンバーガーやカレーライスを販売しています。函館民にとって「ハンバーガーチェーンといえばラッキーピエロ」と言われていて、日本経済新聞 日経プラス1【何でもランキング】「ご当地バーガーならこの店」でも、おすすめ第1位に選ばれています。

地域特産の変り種ハンバーガーが多い

一番人気は鶏の唐揚げを挟んだ「チャイニーズチキンバーガー」。ほかに「土方歳三ホタテバーガー」、「くじら味噌かつバーガー」なども。

1日20個限定販売の「超びっくりノッポハンバーガー」。人気のハンバーガーがまとめてサンドされている。

オリジナルのアイスクリームも販売

山田うどん

埼玉県を基盤とした「うどん」チェーン

「山田うどん」は、関東1都6県に店舗を展開するうどん&和食チェーン。その多くが埼玉県内にあり埼玉のソウルフードとも呼ばれています。

埼玉スタジアムで山田といえば「うどん」

Jリーグ・浦和レッズのホームである埼玉スタジアム内にも出店しています。

浦和レッズと「山田」は切っても切れない関係にある。まずはレジェンドの1人、山田暢久さん。(中略)もう1人は山田直輝選手だ。浦和の育成組織出身で、今季から山田暢久さんの背番号6を受け継いでいる。しかし、浦和レッズのホーム、埼玉スタジアムで「山田」と言ったら、選手を指すのではなく“うどん”を指す。

甘辛タレで煮込んだ豚肉が絶品の肉うどん

「肉うどん」(500円)は絶品だ。甘辛ダレで煮込んだ豚肉は風味が抜群で、他店の肉うどんとは一味も二味も違った味わいを楽しめる。しっかりと煮込んだモツを乗せた「パンチ」(550円)も、“埼スタ”名物の一つになっている。

大衆食堂 半田屋

戦後の食糧難の時代にさかのぼる仙台の聖地

「大衆食堂 半田屋」のルーツは、戦後まもない食糧難の時代にまでさかのぼります。現在のハピナ名掛丁にかつてあった「ジャンジャン横丁」で、「お腹いっぱいご飯を食べさせたい」との想いから第1号店がオープンしたのは昭和33年のこと。その背景からか、「いっぱい食べられること」「安いこと」にこだわりがあるようです。

生まれた時からどんぶりめし

おかっぱ頭の女の子がご飯をかきこんでいる姿が印象的なポスター。

創業当時は食糧難の時代で、みんながご飯をお腹いっぱい食べるのが夢だった時代です。しかし、「大」と思えるご飯の量は人それぞれなので、あえて販売はしなかったとのことです。
とは言っても「中」でも相当な大盛です。惣菜類も食べたい私には、とても食べきれません。あれで163円(税込)なのですから驚きです。

ワンコインで満足できる!

ご飯の量だけでなく、おかず各種すべて値段が安く満足度が高いのです。

なんと言っても値段が安い!かつ丼299円(税込)ラーメン298円(税込)豚汁うどん250円(税込)カボチャ煮95円(税込)等々、ワンコインで十分に満足出来てしまいます。

アジアンバーラマイ

バリ島生まれ札幌育ちのアジアンバー

アジアンバーラマイは、2003年に北海道・札幌でオープンしたスープカレーの専門店。店内は客席ごとに仕切りを多く使用しテーブルも大きめのものを用意するなどゆったりとくつろぐことができます。また店内の調度品や絵画はすべてバリ島からの買い付けられていて、北国にいながら南国バリ島の雰囲気を味わえます。

山盛りアジアンライスに衝撃

同店で見た目のインパクトが絶大なメニューとして、山のように盛られた「ライス」と「スープカレー(チキン)」を紹介。ライスのサイズは通常のS(約150g)・M(約300g)・L(約450g)の更に上に「キンタマーニ」があり、そのサイズは1000g超という大ボリューム。 

釜揚げ牧のうどん

博多のおいしいうどん屋さん

釜揚げ牧のうどんは、福岡と佐賀県を中心に18店舗を展開する、創業40年以上の老舗店。福岡といえばラーメンがまず思い浮かびますが、同店ではこだわりスープのうどんを提供しています。ラーメンライクな仕様と食通好みの食べ方ができるのが楽しい。

うどん発祥の地は意外にも?博多だった

うどんといえば「讃岐」の印象が強い。香川県が「うどん県」と名乗っているため、うどん発祥の地は香川と思っている人が多いと思うが、元々の発祥の地は博多なのだとか。1241年に臨済宗の僧、聖一国師(しょういちこくし)が宋時代の中国からうどんやそばの製法を持ち帰ったとされる。実際に承天寺には「饂飩蕎麦(うどんそば)発祥之地」という石碑が建っている。

硬さが選べる麺

博多のとんこつラーメンのごとく、麺のゆで加減をオーダーできます。

麺の硬さを「軟めん・中めん・硬めん」から選ぶことができるのだ。ラーメン店ではよくあるオーダー方法だが、うどん店で麺の硬さ指定できるのは珍しい。

かしわと盛り放題ネギで召し上がれ

うどんとかしわ、それに小さなヤカン。ヤカンには出汁が入っており、これをうどんにかけて自分好みの味に調整するのである。ちなみに卓上のネギは盛り放題なので、ネギをいっぱい盛ってそのうえから出汁をかけるのが、博多うどんの食し方とのことである。

ばんどう太郎

北関東エリアのおもてなし和食ファミレス

ばんどう太郎は、北関東エリアを中心に45店舗を展開する和食ファミレス。庶民的、お手軽というイメージのあるファミレスですが、同店では「日本一のサービスへの挑戦」として、サービスのクオリティ向上につとめています。

心のこもった女将のおもてなし

和服姿の女将が先頭に立ち、「日本一のサービスへ挑戦」をモットーに「頑張る接客」で地元で人気の店だ。店の外にある駐車場までお出迎えし、お見送りも車が走り出すところまでついていくというおもてなしぶり。

サービスクオリティ達成のために日々奮闘

創業者の青谷洋治社長は「おそらく他社の1.5~2倍くらいの人件費をかけている」と説明した。それが、女将を中心にした店員による徹底したサービス。古河市にある「ばんどう太郎 本部」では、年に4回、全45店舗の女将が集まる研修が実施され、接客の立ち振る舞いから、女将としての心構えまで厳しくたたき込まれている。

【番外編】ローカル二大肉まん対決

チェーンの飲食店ではありませんが、地元民なら誰もが知っている!という人気肉まん店2つを番外編として取り上げてみました。

小倉の揚子江

揚子江は北九州・小倉に本社工場がある創業約40週年の老舗で、小倉駅前と福岡に店舗があります。台湾人のコックから直接指導を受け、ひとつひとつ丁寧に作り上げた肉まんは絶品。

ビッグサイズで肉汁たっぷり

豚肉もさることながら、玉ねぎがたっぷり入っています! さっそくひと口食べてみると……豚肉の旨みと玉ねぎの甘みが相まって、すごく優しい味わいです。味付けは比較的薄めで、素材の味がよく引き立っています。餡を包む皮は”ふわふわ”と”もちもち”がちょうどいいバランスで、大きさのわりにすんなりお腹に収まります。

大阪の551蓬莱

551蓬莱は大阪、神戸、奈良、京都、和歌山に店舗があるほか、レストランも展開しています。ちなみに関西では「肉まん」ではなく「豚まん」と呼ぶそうです。

ぎゅっと詰まった餡としっかりとした味わい

具がギュッと詰まっています! 揚子江と同様、豚肉と玉ねぎのみなのですが、揚子江がふわっと餡が詰まっているのに対し、551は密度が高いですね。あと、こうして見ると皮も厚めです。

小倉の揚子江と、大阪の551蓬莱、本当においしいのは…

両方食べてみて感じたのは……両者引き分け! 当然ながら両方おいしい!!! どちらかといえば、揚子江はローカル色が強く感じられ、昔ながらの素朴さが好印象でした。あと、玉ねぎの甘みをしっかり引き出しているところも、初めて食べたにも関わらず、懐かしい気持ちにさせてくれた理由です。
それに対し、551はしっかりした味付けと食べごたえという、関西人が好きなものが詰まった印象。551ならではの餡の味と生地の甘みというオリジナリティを全面に押し出したグルメだと思います。

いかがでしたか?気になるお店が近くにあるようなら、食べに行っても良いかもしれません。遠方なら観光の一環として足を運べば、いつもと違うチェーン店の体験ができそうですね。