往年の名作アニメがリメイクや新作で続々と復活!

2018年4月18日更新

1983年に初めてアニメ化された『キャプテン翼』をはじめ、レジェンド級の名作アニメがリメイクや新作として復活を遂げています。原作に忠実ながら現代風にアレンジしている作品もあれば、キャラクターの変貌ぶりが世間をざわつかせている作品も。そんな最近復活した(する)名作アニメについて、世間の反応などをまとめてみました。

キャプテン翼

原作高橋陽一『キャプテン翼』
監督加藤敏幸
キャスト三瓶由布子、鈴村健一、福原綾香、田村睦心、佐藤拓也 ほか
公式サイト キャプテン翼 テレビ東京アニメ公式
『キャプテン翼』は、南葛小に転入してきた天才サッカー少年・大空翼が若林源三、日向小次郎ら全国のライバルたちとの戦いの中で、1人のサッカープレイヤーとして成長していく姿を描いた作品。

15年半ぶりのテレビアニメ化

「キャプテン翼」のアニメは今回が4作目。2001年10月〜02年10月に3作目が放送されてから15年半ぶりの放送となる。

原作に忠実も…時代設定は現代風にアレンジ

新作アニメでは原作を忠実に再現するが、時代背景は現代に合わせられており、スマホのような小道具や、サッカーの戦術も変化させるそうだ。

第1話からのリメイクは1983年以来

爽やかなストーリーと個性豊かなキャラクター、そして誰もが真似したくなる迫力のある技の数々で人気を得て、その影響は現実のサッカー界にもおよび、国内外で多くのプロサッカー選手誕生のきっかけとなったとまで言われている。原作の第1話から新たにテレビアニメ化されるのは、1983年の初アニメ化以来となる。

現実離れした“トンデモ技”に喝采を送るファン

同作の最大の魅力は、「現実ではあり得ない必殺技」の数々だ。
第1話では、のちに主人公・大空翼のライバルとなる天才ゴールキーパー・若林源三がラグビーボールやハンドボールなどのシュートをセーブするシーンが放映された。
揚げ句の果てには、陸上部のやり投げまでをも「ファインセーブ」。原作にはないシーンだが、この「分かってる」演出に、ファンからは喝采が寄せられている。

“ある戦術”の描写がどうなるかにも注目

これから放送されるであろう“ある戦術”の描写がどのようになるのかも注目されているようです。

例えば、南葛FCと三杉淳率いる武蔵FCの試合。武蔵はオフサイドトラップを使い、南葛のメンバーを苦しめる。三杉がオフサイドトラップを使ったことに観客が驚く描写があった。
「今でこそ小学生でもオフサイドトラップを知っていますが、当時は誰も知りませんでした。だから『三杉がオフサイドトラップを!』と劇中の人物が驚いても不思議ではなかったんです。でも今この描写を使ったら、おかしなことになるでしょう」(前出・エンタメ誌ライター)

ネット上でも、この「オフサイドトラップ」をどう描くのか話題になっています。

また、「オフサイドトラップ」を本作で覚えたというツイートも多く、当時の『キャプテン翼』の話題性の高さを再認識させられます。

エンディングテーマ曲にファン狂喜

新旧のファンを大いに喜ばせた新作アニメ版だが、本編終了後には、旧作ファンを狂喜させる「仕掛け」が待ち受けていた。
エンディング曲として流れてきたのは、『燃えてヒーロー』。1983年スタートの第1作でオープニング主題歌に使用されていた楽曲で、オリジナルは沖田浩之が歌った。今回の新作では、翼を演じる声優の三瓶由布子が歌唱を担当している。

Cutie Honey Universe

原作永井豪『キューティーハニー』
監督横山彰利
キャスト坂本真綾、内田真礼、黒沢ともよ、花澤香菜、田村ゆかり ほか
公式サイト TVアニメ「Cutie Honey Universe」公式サイト
主人公・如月ハニーは聖チャペル学園に通っている女子高生。だが、その正体は天才科学者・如月博士によって生み出された美少女アンドロイド「愛の戦士キューティーハニー」。ハニーは謎の秘密結社 パンサークローを捕まえるべく、対パンサークロー捜査官とともに行動する。しかし パンサークローの幹部であるシスタージルが偽名を使い潜入。ハニーは敵であることを知らず、シスタージルを純粋に信じ続けるが…。

漫画家・永井豪氏の画業50周年を記念してリメイク

原作者・永井豪50周年を記念し、「デビルマン」「マジンガーZ」「キューティーハニー」の3作品が2018年に様々な形でアニメーション化。この「Cutie Honey Universe」をもって、永井豪50周年記念アニメ化作品が完結する。

前代未聞 5つの変身したハニーを別々の声優陣が演じる

本作は、世紀の発明「空中元素固定装置」を内蔵した美少女アンドロイド・キューティーハニーが、犯罪結社・パンサークローと戦いを繰り広げる冒険活劇。如月ハニーの七変化が最大の特徴となっており、愛の戦士「キューティーハニー」の他に、レーサースタイルの「ハリケーンハニー」、モデルの「ファンシーハニー」、カメラマンの「フラッシュハニー」、歌手の「ミスティーハニー」、国際線キャビンアテンダントの「アイドルハニー」に変身する。
主人公、如月ハニー/キューティーハニーを坂本真綾が演じるほか、如月ハニーとキューティーハニー以外の、“ハリケーンハニー”、“ファンシーハニー”、“フラッシュハニー”、“ミスティーハニー”、“アイドルハニー”と、5つの変身したハニーを、それぞれ別々の声優陣が演じるという、前代未聞のプロジェクトでもある。

声優・堀江由衣(秋夏子役)が語る『Cutie Honey Universe』

「お色気ニュアンスがむしろ新鮮!?」

所々で見られるお色気ニュアンスが、永井先生の作品らしいな、と思えるところもであり、最近の作品ではあまり見ないな? むしろ新鮮!? と思いました。
アクションシーンはとてもテンポよく展開して、とにかく格好いいです。往年の「キューティーハニー」ファンの方には懐かしさもありつつ、最近のアニメに見慣れているファンの方にも見応えのある映像で楽しんでいただけると思います。

リメイクを記念して叶姉妹が祝いのコスプレを披露

3月に開催された「AnimeJapan 2018」のステージで原作者の永井氏と親交のある叶姉妹がゲスト出演。『キューティーハニー』のアニメ化を祝い“悩殺コスプレ”を披露して観客と永井氏を魅了しました。

花束を抱えて、永井のもとへと駆けつけた叶姉妹。美香はキューティーハニー、恭子はハニーの宿敵・シスタージルのコスプレに身を包んで登場し、セクシーすぎる姿に会場からも「おお!」と感嘆の声が上がる。永井を挟んで両サイドに立った叶姉妹は、永井にダブルキッスをお見舞い。永井はうれしそうな笑顔を弾けさせていた。
「以前からお2人のファンだった」という永井は「素晴らしい。今日のジルも完璧」と叶姉妹のコスプレを大絶賛で、「うれしい限り。妄想の中で作っていたキャラクターが、現実のものとなってお会いできた」と目尻が下がりっぱなし。

第1話放送後の反応

第1話の放送後、ネットではさまざまな感想が投稿されています。

ゲゲゲの鬼太郎

原作水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』
シリーズ
ディレクター
小川孝治
キャスト沢城みゆき、野沢雅子、古川登志夫、庄司宇芽香、藤井ゆきよ ほか
公式サイト 新番組「ゲゲゲの鬼太郎」
1968年に第1期が放送されてから、2018年1月3日に50年を迎えた、妖怪漫画の第一人者・水木しげる氏の漫画が原作のテレビアニメシリーズ「ゲゲゲの鬼太郎」。
1960年代、1970年代、1980年代、1990年代、2000年代と、約10年ごとに5回アニメ化されてきた。そして、6回目のアニメ化となる今回は、21世紀も20年近くが経ち、人々が妖怪の存在を忘れた現代が舞台。
科学では解明できない現象が頻発し、流言飛語が飛び交い、大人たちは右往左往するばかり。13歳の少女・まなは、そんな状況をなんとかしようと、妖怪ポストに手紙を書く。そして、まなの前にカランコロンと下駄の音を響かせて、ゲゲゲの鬼太郎がやってきた…。

おなじみの鬼太郎ファミリーに豪華声優陣が集結

今回の第6期で鬼太郎を演じることになったのは、実力派声優・沢城みゆき。今回の起用について沢城は「それぞれの世代にそれぞれの鬼太郎像があると思いますが、このチームでどんな『ゲゲゲの鬼太郎』を創っていけるのか、プレッシャーよりも、静かに静かにどきどきしているところです」と胸中を語った。
目玉おやじ役は、初代・鬼太郎を演じた野沢雅子が担当。野沢は「親子を出来るなんて最高に幸せです。背伸びせず気張らず私なりの父親を演じていこうと思っています」と喜びのコメント。

レギュラーキャラクターの変化にネットがざわつく

美少女すぎる「ねこ娘」

第6期のねこ娘はピンヒールの似合う高い頭身で、“今風の可愛さ”といった顔つきに。そのめざましい変貌は「めっちゃ頭身上がってモデルみたい」「スタイル良くて少し大人の雰囲気」と驚きの声と共に、「可愛すぎる」「美少女すぎる」の評価が相次いでいます。
その一方で、あまりの変貌ぶりに「ねこ娘かって言われると違和感」「現代風のただのツンデレ系美少女」と困惑するTwitterユーザーも出現。しかしこれには『ゲゲゲの鬼太郎』の原点にあたる『墓場鬼太郎』から元祖ねこ娘“寝子”を挙げ、「寝子さんも身長高かった」「寝子ちゃんに寄せたってところでしょうか」「むしろ原点回帰だ」とする意見も届いています。

かなりクールな「鬼太郎」

鬼太郎自身の性格が、かなりクールなのも特徴。目玉おやじが初めてスマホに触れてはしゃいでいても、鬼太郎は完全に知らん顔。のびあがりにやられ苦しむ鬼太郎を心配する犬山まなも「ほっといてくれ」と突き放す始末。このクールさも、ネットでの評判は上々で、「いつになくクールな鬼太郎がかっこいい」「6期は無口で人間と一定の距離置いてて、それはそれでかっこいい」と、新しい鬼太郎のかっこよさに対しての感想が多かった。

ルパン三世 PART5

原作モンキー・パンチ『ルパン三世』
監督矢野雄一郎
キャスト栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一 ほか
公式サイト アニメ「ルパン三世PART5」公式サイト
本作はイタリアが舞台となった前シリーズの放送から2年後が描かれ、敵が仕掛けた“ルパン・ゲーム”により、ルパン三世はいまだかつてないほどの窮地に立たされていく。
物語はある田舎町のアパルトマンの一室から始まる。デジタル通貨を盗み出すため、ルパン達は厳重に警備されている巨大サーバ施設へ侵入する。そこで出会ったのは謎の天才ハッカー少女、アミ。ルパンはアミと共に、マルコポーロの罠に立ち向かっていくが、敵が仕掛けた“ルパン・ゲーム”により、全世界から監視されるハメに。しだいに明かされるアミの謎、そしてルパン三世の過去を知る男の出現。ルパンはいまだかつてないほどの窮地に立たされていく。

今シリーズはデジタル社会が舞台

『ルパン三世 PART5』は「デジタル」が重要な要素。この点について、シリーズ構成を手掛ける大河内一楼氏は次のように語っています。

現代を舞台にルパンを描くとしたら、当然スマホも持っていて、盗みも現代の技術を活かした方法になるだろうし、盗られる側も守るために人を大量に配置するだけじゃなく、デジタル機器で対応しているはずだと思ったんです。『ルパン三世』の舞台を現代にする上で必然的にデジタルを扱うことになっただけで、電脳世界のルパンにしようと思ったとか、そういうことではないんですよね。
今回の『ルパン三世』では「今」を書こうと思ったので、一話から現代的な新しい犯罪を取り入れさせてもらっています。

エンディングは峰不二子の魅力を“本気”で描いた映像

エンディングは不二子のセクシーな後ろ姿から始まり、ウエディングドレス姿で凱旋門の前を無邪気に駆ける姿や、雨の中で指輪を片手に涙する姿など、不二子の様々な魅力が盛り込まれたアニメに。
クリエイティブプロデューサーの浄園祐は、エンディング映像について「沢城みゆきさんがEDを歌うと決まった瞬間から、峰不二子をメインにした本気の映像を作りたいと思いました」と意図を説明。友永和秀が手掛けた作画に対し、「けして派手ではないけれど友永さんの年輪を重ねた表現力、丁寧な画面づくりといった職人技が如何なく発揮され、非常に上質なアニメーションに仕上がりました。僕のオーダーに、快く答えてくれた友永さんは最後まで『不二子は難し~!』と言ってましたが、魅惑で素敵な仕上がりになりました」と自信を覗かせている。

第1話放送後の反応

ここまで紹介したアニメは4月スタートの作品。続いては、最近リメイクや再アニメ化が発表された名作を紹介しておきます。

深夜!天才バカボン

原作赤塚不二夫『天才バカボン』
監督細川徹
キャスト古田新太、入野自由、日髙のり子、野中藍、森川智之 ほか
公式サイト TVアニメ「深夜!天才バカボン」公式サイト
原作「天才バカボン」は、“20世紀最強のギャグ漫画”と謳われた赤塚氏の代表作。バカボン一家を中心としたホームコメディからナンセンスギャグ、実験的な手法で一世を風靡し、主人公であるパパの「これでいいのだ!」というフレーズはあまりにも有名。そんな本作が、2017年に誕生50周年を迎え、赤塚不二夫没後10年にあたる本年、前作から実に18年ぶり、5回目となるTVアニメ放送が決定。

主人公・パパ役に古田新太 さらに超豪華声優陣

主人公となるパパ役を、今回が初のアニメ作品主演となり、数々の舞台やドラマ、映画に出演する個性派俳優・古田新太に決定。
さらに、パパの息子でのんびり屋さんのバカボン役には、「おそ松さん」で末っ子トド松役を務めたほか、「機動戦士ガンダム00」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の入野自由。美人なママ役に、「タッチ」(浅倉南役)や『となりのトトロ』(草壁サツキ役)の日高のり子。天才赤ちゃんのハジメ役に「魔法先生ネギま!」「魔法少女まどか☆マギカ」野中藍。
そのほか、レレレのおじさん役を「新世紀エヴァンゲリオン」「機動戦士ガンダムSEED」の石田彰、本官役をキアヌ・リーブスやトム・クルーズなどの吹き替えでお馴染みの森川智之、ウナギイヌ役を「おそ松さん」「亜人」『虐殺器官』の櫻井孝宏と超豪華声優陣が決定した。

豪華なキャストにネットからは期待の声

どろろ

原作手塚治虫『どろろ』
公式サイト TVアニメ「どろろ」公式サイト
鬼神により生まれつき身体の48箇所を奪われた少年・百鬼丸(ひゃっきまる)が、失った身体の部位を取り返すために「どろろ」という名の少年と2人で妖怪を倒す苦難の旅をし、運命に立ち向かっていく姿が描かれる。
時は戦国時代、武士の醍醐景光は、天下を取るという野望をかなえるために、生まれて来るわが子の体を鬼神に与えてしまう。そうして生まれた子供は、命以外すべての身体を奪われており、川に流され捨てられてしまう。時は流れ、戦(いくさ)の世を旅する少年・百鬼丸。実は彼こそが、魔物に体を奪われた赤ん坊の、成長した姿であった…。

1969年のテレビアニメ化以来、約50年ぶりの復活

「ユーリ!!! on ICE」「この世界の⽚隅に」などで知られるMAPPAと、手塚プロダクション2社共同での制作となる。
本作は1969年に一度アニメ化され、ゲームや実写映画化もされるなど、幾度となくメディアミックスされてきた作品。

「毎日そわそわしてる」心待ちの声

キャストやスタッフなどの詳細な情報は明かされていないものの、ネットでは心待ちにする投稿が早くもあがっています。