特集2018年3月2日更新

ボンカレー生誕50周年記念 レトルトカレー特集

1968年に世界初の市販用レトルトカレー「ボンカレー」が誕生してから今年でちょうど50年。その「ボンカレー」50周年記念商品をはじめ、続々と趣向を凝らしたレトルトカレーが生まれています。また、3月2日は「ご当地レトルトカレーの日」ということで、注目が集まっているご当地レトルトカレーもいくつか紹介します。

目次

誕生から50周年を迎えた「ボンカレー」

1968年2月12日に世界初の市販用レトルト食品として発売開始

ボンカレーは、1968年2月12日に世界初の市販用レトルト食品として発売し、おかげさまで、本年2月12日に50周年を迎えました。発売以来、長年にわたる皆さまのご愛顧・ご支援に感謝申し上げます。

日本人のライフスタイルの変化にマッチして人気の定番食に

「60年代前半にグリコやハウス食品が固形ルーを販売したことで、カレーライスは手軽に作れる家庭料理になり、日本人の国民食になりました。また、この頃の日本では核家族化が進み、レトルトカレーは都会で暮らす独身男性や共働き夫婦にとって、3分間温めるだけですぐに食べられる人気の定番食になっていきました」(横濱カレーミュージアム初代名誉館長でカレー研究家の小野員裕氏)

真空パックのソーセージを見てひらめく

軍用携帯食である真空パックのソーセージを見て、大塚食品の担当者が「1人前入りで、お湯で温めるだけで食べられるカレーもできるのでは」と、ひらめいた。
もともと点滴液などを製造していたグループ会社の殺菌技術を応用し開発すること4年、半透明パウチに入った『ボンカレー』が完成した。

『子連れ狼』のパロディーCMで一気に浸透

『ボンカレー』が不動の人気を築くきっかけが、’72(昭和47)年、落語家・笑福亭仁鶴が出演した、時代劇『子連れ狼』のパロディーCM。“3分間待つのだぞ”という台詞が流行し、レトルトカレーの食べ方も一気に浸透。翌’73年には年間販売数量1億食を達成し、1年間で国民1人につき1食は食べているほどの人気商品となった。

半世紀も売れ続けている理由とは

“おふくろの味”を追求しているから

カレー評論家の一条もんこさんも「ボンカレーはお母さんが作ったような懐かしい味だから」と言う。
「最近のレトルトカレーは、高級志向で本格的な味を目指しています。一方でボンカレーは、家庭的で甘い味。本格的なカレーはレストランに行けば食べられますが、お母さんが家で作るような優しいカレーはレストランでは食べられない。それで今でもボンカレーの人気が高いんです」

辛さごとにレシピが違う

通常のレトルトカレーは、甘口をベースに辛味を加えて中辛、辛口にしているが、『ボンカレー』は甘口にはフルーツたっぷり、中辛にはビーフを多めにと、カレーのレシピ自体を辛さに応じて変えている。

そんな「レトルトカレーの代名詞」と言えるボンカレーから新商品が2つ登場しています。

ボンカレー50

野菜と肉をボリュームアップした50周年記念カレー

大塚食品は「ボンカレー50」を2018年3月5日に発売する。
あめ色たまねぎのコクと炒めた小麦粉の香ばしい風味という、現在では沖縄でしか売っていない元祖ボンカレーの特長は引き継ぎつつ、野菜や肉をボリュームアップした。

定番「ボンカレーゴールド」と食べ比べると…

まず、見た目から違う。写真ではわからないが、ゴールドはルーが茶色で50が黄色。これだけで「甘いんだろうな」と感じる。また、具の量と大きさもまったく違う。ジャガイモは倍くらいの大きさだ。
食べてみるとゴールドはルーがサラッとしているが、50は少しドロッとしていて“2日目のカレー”に近い感じだ。具が大きく濃度があるので、食べた後の満足感も大きい。そして、同じ中辛でもゴールドに比べて50は甘い。“お母さんのカレー感”が濃縮されているのだ。

ボンカレーGRAN

素材にこだわったワンランク上のカレー

大塚食品株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:戸部貞信)は、2009年発売の「ボンカレーネオ」以来、9年ぶりにボンカレーの新シリーズとして『ボンカレーGRAN』を3月5日(月)から全国で発売いたします。
このたび発売する『ボンカレーGRAN』は、自然が育んだ食材を贅沢に使ったワンランク上のカレーです。素材にこだわり、具材のすべてに国産野菜を使用しました。自然の力を活かしたいという想いを込め、健康感や食感を楽しむことのできる3品それぞれが個性のある仕立てになっています。個性豊かな3つのおいしさを是非お楽しみください。

そのほかの大手食品メーカーからも新商品続々

ククレカレー(ハウス食品)

味も利便性もパワーアップ

ハウス食品は、クックレス(「調理しない」という意味)カレーとして1971年の発売以来、長年ご愛顧いただいているレトルトカレー、ハウス「ククレカレー」をより便利に、よりおいしくフレッシュアップし、2月12日から全国で発売いたします。
利便性向上のために、高出力の電子レンジに対応。700W・1分間で調理可能になりました。 ・お客様の開封から調理実態を改めて確認し、作り方を見ながら調理ができる「裏面から開封する」仕様に変更し、使い勝手を改善しました。 ・りんごペースト、トマトペースト、マンゴーチャツネのバランスを調整することでまろやかさをアップしました。

大釜仕込みカレー <まろやか甘口>(ハウス食品)

「大釜仕込みカレー」にまろやかな甘口を追加

ハウス食品は、大釜で煮込んだとろっと濃厚なソースと具材の一体感がある味わいを楽しめるレトルトカレー、ハウス「大釜仕込みカレー」に新たに<まろやか甘口>を追加し、2月12日から全国で発売いたします。
マンゴー・りんご・バナナといった果実の甘みをいかした、単なる辛さの違いではないコク深くまろやかな甘口です。

スパイスフルカレー チキンカレー/キーマカレー(ハウス食品)

別添のスパイスでさらに香り華やぐカレーに

ブイヨンのうまみをベースに、油で炒めて香り立ちを高めたクミン・マスタードのホールスパイスと、こだわりの調理法で仕立てたスパイスペーストを使用し、仕上げのスパイスミックスを別添したレトルトカレーです。スパイスの食感、華やかな彩り、多彩な香りだちを楽しむことができます。

噂の名店 至福の重ね技 チーズキーマカレー お店の中辛/ラムキーマ&チキンカレー お店の中辛(エスビー食品)

キーマカレー+アルファの名店の味

エスビー食品株式会社は、好調な伸長を続けるレトルトカレーシリーズ「噂の名店」から、『みのりんご』監修の「噂の名店 至福の重ね技 チーズキーマカレー お店の中辛」と、『negombo33』監修の「噂の名店 至福の重ね技 ラムキーマ&チキンカレー お店の中辛」を期間限定で新発売します。
・2種のソースが奏でる重奏的な味わいを本格再現
メニューの驚きや、見栄えの良いトレンドメニューで有名な名店の、「重ね合わせる美味しさ」が楽しめるメニューを再現。2袋セットのあいがけスタイルのカレーです。

糖質レシピ リブロースビーフカレー/ベーコンエッグカレー(エスビー食品)

糖質を抑えた本格カレー

エスビー食品株式会社は、糖質オフなのに深い味わいと香りを楽しめるレトルトカレー「糖質レシピ リブロースビーフカレー」と「糖質レシピ ベーコンエッグカレー」を新発売します。
カレーにはかかせない「小麦粉」を徹底的に少なくすることで「低糖質、なのにおいしい」を実現させました。

食べ方チョイス(エスビー食品)

6種類の小袋レトルトカレーで食べ方209通り!

エスビー食品は、209通りの組み合わせを楽しめる新レトルトカレーシリーズ「食べ方チョイス」を2018年2月12日に発売する。
1袋あたりの内容量を65グラムから75グラムに抑え、少量ニーズや複数の種類を食べたいというユーザーの希望に応えたレトルトカレーシリーズ。欧風カレー・バターチキンカレー・キーマカレー・デミグラスカレー・チキンマサラカレー・ダル(豆)カレーの個性豊かな6種類をラインアップする。1袋だけ食べるのはもちろんのこと、2袋以上を組み合わせる「あいがけ」も楽しめる。

銀座チキンカリー(明治)

銀座カリーからチキンが登場

本商品は、「銀座チキンカリー」専用にブレンドし、丁寧に焙煎して仕込んだカレールーに、ひときわスパイシーなカレー粉をブレンドしました。さらに炒め玉ねぎをたっぷりと加え、「銀座カリー」独自の二段仕込みブイヨン(※)を使用して仕上げた洋食チキンカリーです。

スリランカ式スパイスカリー ビーフカリー&野菜と豆カリー/チキンと10種野菜のキーマカリー&トマトツナカリー(中村屋)

2つの味を混ぜて食べる「あいがけ」スタイル

株式会社中村屋(代表取締役社長 鈴木達也 東証第一部:2204)は、2種あいがけするレトルトカレー「スリランカ式 スパイスカリー ビーフカリー&野菜と豆カリー」、「スリランカ式 スパイスカリー キーマカリー&トマトツナカリー」を2月12日(月)に全国発売いたしました。
1927(昭和2)年に日本で初めてインドカリーを発売した中村屋が、その調理技術とスパイスにこだわって作り上げた本格的な「スリランカ式 スパイスカリー」で、1箱に2種類のカリーが入った ふたつの味が楽しめる「あいがけ」スタイルの商品です。それぞれの味を楽しんだ後、2つの味を“混ぜて食べる”楽しさ3倍、新しいスタイルのレトルトカレーです。

いま熱い! ご当地レトルトカレー

宇治抹茶カレー(伊藤久右衛門・京都府)

抹茶の色、味、香りを残しつつ食べやすいカレーに

発売から約3年、その見た目のインパクトから33000食以上を販売した抹茶カレー。「抹茶の苦味がつよい」との声から様々な抹茶を試し続け、今回「抹茶の色、味、香りを残しつつ、食べやすいカレー」が完成した。
リニューアルのポイントは「抹茶の苦味はマイルドに、コクと辛みをアップ」。抹茶は、一番摘み抹茶を2種類使用することで、苦味を抑えつつも抹茶の色や香り、旨味を感じられるよう調整した。また、チキンエキスを増やしてコクをアップ、ホワイトペッパーを増やして辛みを追求、“スパイシーだけど辛すぎない味”を実現した。

チャンピオンカレー レトルト中辛/甘口(チャンピオンカレー・石川県)

金沢の“チャンピオン”の味がレトルトになって全国に

株式会社チャンピオンカレー(本社:石川県野々市市、代表取締役:南 恵太)は、全国のスーパーマーケットなどで販売中のレトルトカレーのラインナップを刷新し、新商品のレトルトカレーを、2018年2月20日より発売いたします。
今回の新レトルトカレーは、より“チャンカレ”店舗に近い味を目指して作られた商品。北陸エリアでは参考販売価格300円(税抜)と、お求めやすい価格を実現しました。パッケージデザインは、発売中のチルドパック商品とイメージを統一し、より“チャンカレ”らしさを感じていただけるものとしております。

さくらんぼカレー(後藤屋・山形県)

インパクト抜群のピンク色のカレー

ピンク色のインパクトある見かけどおりに、山形県産のサクランボ果肉が入ったカレー。ほのかにサクランボを感じるフルーティーでマイルドな味わいは、子どもにも食べやすそうです。

いちごのカレー(永井園・栃木県)

栃木県産「とちおとめ」を使った甘酸っぱさが新しいカレー

ニンジンなど定番の具材に栃木県産イチゴのピューレを加えたカレー「いちごのカレー」(540円、200g)は、ほんのり甘く、年齢を問わず食べられる優しい味わい。

いわしカレー(やましち・静岡県)

肉の代わりにイワシの削り節を入れたカレー

戦後、肉の代わりにイワシの削り節を入れて作ったカレーとのことで、まさに魚の風味たっぷり。記憶に残る個性的なカレーです。辛口じゃない方が魚感が強いかな。

18禁カレー(磯山商事・茨城県)

「18歳未満は食べるの禁止!!」がキャッチフレーズの“痛辛”カレー

18禁というとエッチな何かを想像してしまうが、こちらはあまりにも激辛すぎるために18禁という表現を使っているそうだ。辛さレベルは3段階あるのだが、最も辛いものは辛いを取り越して痛いレベルなのだとか……。

一の湯カレー(一の湯・神奈川県)

老舗温泉旅館のカレーをレトルトパックに込めて

箱根で温泉旅館をチェーン展開している「株式会社一の湯」(本社:神奈川県足柄下郡箱根町、代表取締役:小川 晴也)は、箱根山麓豚を使用した新商品「一の湯カレー」の販売を開始します。
脂質の適正化が肉の旨みを最大限に引き出すことができると捉え試行錯誤を繰り返すこと8か月。
もも肉を採用することで、やわらかい食感とコクと旨味のあるカレーに仕上がりました。
温泉旅館渾身のカレーをレトルトパックに込めて世界中の食卓へ提供します。

マサラプレミアムカレー レトルト(金のスプーン・大阪府)

花粉症にも効果!? アカモクブレンドの注目カレー

健康志向のインド・ネパール料理を提供する大阪市住吉区上住吉の「金のスプーン」で、花粉症を予防する効果があるとされる「アカモク」をブレンドした注目のカレー「マサラプレミアム」のレトルトパックが誕生した。
当店でカレーを食べて花粉症の改善が見られたお客様達ての願いで、遠く離れて暮らすお子様、お孫様に是非とも花粉症から救ってあげたい一心でお願いされ開発に至りました。
毎年花粉症で苦しんでいる方に、薬で症状を抑えるのではなく、美味しく食べながら健康になって欲しいという思いから、ご家庭で継続して食べられる「マサラプレミアム」レトルトパックの開発に至った。

るるぶ×Hachi コラボカレーシリーズ(ハチ食品)

“食卓で旅行気分を味わえる”ご当地カレーシリーズ

JTBパブリッシング(東京)とハチ食品(大阪市)がコラボし、各地のご当地カレーが楽しめる「るるぶ×Hachi コラボカレーシリーズ」の第1弾を2月22日(木)に発売する。シリーズのコンセプトは“各地の地域特性を集めたカレーで、食卓で旅行気分を味わえる”。
第一弾ラインナップは北海道・京都・福岡・沖縄の4商品で、今後は他エリアの商品化も予定しています。

「東北6県レトルトカレー」シリーズ(JR東日本グループ)

東北6県の地産肉を使ったカレー

JR東日本グループでは、東北6県の地産肉を使った「東北6県レトルトカレー」シリーズを2月6日(火)に全6種類発売し、地域の生産者と連携した地方創生に貢献してまいります。
これまで紀ノ国屋オリジナル高級レトルトカレー「黒毛和牛カレー」、「ロイヤルポークカレー」を監修した(株)紀ノ國屋副社長の高橋一実が、それぞれの肉の特長を活かし、旨味とスパイスのバランスにこだわって監修したちょっと贅沢な味わいです。