特集2016年9月4日更新
専門家も政治家も、みんな語りたい!「シン・ゴジラ」
興行収入53億円・観客動員数360万人を突破し、仮想と現実の間で人々を魅了し続ける「シン・ゴジラ」。政界から専門家に至るまであらゆる人々が様々な観点から語らずにはいられない、この映画の魅力を、ストーリーやキャラクターといった点とは違った観点から紹介したい
※※注意!※※
この記事は、映画「シン・ゴジラ」のネタバレを含んでいる可能性があります。一度映画を鑑賞されてからご覧になり、その上でもう一度閲覧されることをオススメします(ステマではありません)。
テーマ1「シン・ゴジラ」がもし、実在していたら?」
論点:ゴジラ襲来による日本の被害額は?
語る人:外資系戦略コンサルティングファームマネジャー
「被害額をまとめると、第2次上陸時(直接被害、間接被害)、各作戦費用、首都移転費用、被災者への支援金、合わせて81.4兆円です。」
論点:ゴジラに自宅を壊されたら住宅ローンは?
語る人:ファイナンシャル・プランナー
当然ゴジラのような巨大生物の破壊行為に対応する保険は現実には存在しないが、もし保険が適用 されるとすれば、物体の衝突や壊された建物の一部などが飛来して受ける被害に対してだろう。そ の場合、どの程度保険がおりる可能性があるのだろうか。
論点:映画「シン・ゴジラ」における自衛隊の作戦行動を分析
語る人:軍事ジャーナリスト
「ゴジラと自衛隊との対決もリアルに描かれており、これが今回の映画の華といえる。そこで「シン・ゴジラ」における自衛隊の作戦行動を分析してみたい。」
論点:ゴジラに対する自衛隊の「防衛出動」は妥当か
語る人:元防衛大臣
「なぜゴジラの襲来に対して自衛隊に防衛出動が下令されるのか、どうにも理解ができませんでした」
論点:ゴジラに対する自衛隊の「防衛出動」は妥当か
語る人:元内閣官房長官
「あの映画を見て、1点だけ「違うな」と思ったのは、“鳥獣駆除”ですから、自衛権行使ではない、防衛出動ではないので、現行憲法の集団的自衛権を認めない従来解釈でも直ちに自衛隊に対応してもらえるものであります。」
テーマ2「シン・ゴジラ」という虚構の中にあるリアル
大きさは?比べてみた
茨城県牛久市にある牛久大仏が、シン・ゴジラとほぼ同サイズだったことに気付いたTwitterユーザーが投稿した画像が話題を呼び、4万回以上もリツイートされる。
シン・ゴジラ118.5メートル
— 藤井亮 (@ryofujii2000) 2016年8月2日
牛久大仏120メートルと知って、思わず簡易合成。
すごくいい勝負しそうではある。 pic.twitter.com/mRYUfBYt1z
シン・ゴジラのモデルになった深海魚がいる!
さっそく乗っかっちゃいました❗ pic.twitter.com/jNg7Dys0vm
— 沼津港深海水族館 (@NumazuDeepsea) 2016年8月28日
元防衛相が語る、現実世界の日本の安全保障問題は?
防衛相の「いえ、まずこの国の政府と自衛隊が動くべきです。安保条約があっても米国はあくまで支援の立場です」。この発言を、石破氏は高く評価する。「あの防衛大臣のセリフは正しい。よくわかっていると思いました。」
元内閣官房長官が語る、危機管理に対する政府対応 あの時は…
地震や原発事故というのは有り得ることとしてあらかじめ対応していたものに対して、(ゴジラ襲来のように)あらかじめ想像もできていないことですので、そこに対してはやはりエンターテインメントとして観るしかないかなと思います。
ゴジラの動きの秘密は?
全然違う新たなゴジラの動きを模索し、苦悩し続けた庵野総監督や樋口真嗣監督は「もう古典芸能に頼るしかない」という結論に至ったという。
ロケ地も熱い!エキストラも熱い!
主要ロケ地の東京都大田区では、区役所内でパネル展など「大田区対ゴジラ。」というキャッチコピーで町おこし。
大田区ゴジラで町おこし中。 pic.twitter.com/5jTwTdx5z9
— marr@喪中 (@moi_iommoi_iom) 2016年8月3日
劇中で「ゴジラ対策」が話し合われたシーンの撮影場所として使用されたロケ地が栃木県庁舎だったことなど、作品の裏側を紹介している。
エキストラに配られた説明紙の文面が熱い
#シンゴジラ エキストラへのお願い文書が秀逸なダイレクション。A4一枚で、エキストラのモチベーションを引き出す文言。 https://t.co/EfTyxPnYc3 #knn pic.twitter.com/el9xmMKu30
— 神田敏晶 Toshi kanda (@knnkanda) 2016年8月8日
災害現地対策本部のオペレーションルームには連日多くの見学者が訪れている。
借りたいけど厳しかった
— ねとらぼ (@itm_nlab) 2016年8月2日
1日で約3万円!? シン・ゴジラに登場するオペレーションルームのレンタル料金、爆安な理由と条件を聞いた - ねとらぼ https://t.co/Bm149TzAPF @itm_nlabから pic.twitter.com/mqZYT7DEwd
シン・ゴジラは「役人あるある」映画だった?
官邸内の官僚ドラマでは、たしかによく調べられていて、小道具のPCやコピー機のセレクトまでこだわっていたのは感心したが、他方でちょっと不自然なくらい役所用語をこれ見よがしに使うなど、誇張、カリカチュア的表現もいくつかあったと思う。とくに経産省系の用語が多く、旧内務省系の表現が少ないように感じた。「まぁ、安倍政権だから…」というのは冗談で、取材源が偏ってたのかもしれない。
シン・ゴジラと言えば電車!(ですよね?)
「シン・ゴジラ」の制作には多くの鉄道会社が撮影に協力している。多摩都市モノレール、江ノ島電鉄、東急電鉄、京浜急行電鉄、北総鉄道が撮影協力会社として名を連ねる。
着ぐるみではなく、驚きのフルCG!
東宝MOVIEチャンネルのCGメイキング映像
現場ではiPad Proが大活躍
『シン・ゴジラ』の制作現場で活躍したのは、独CinePostproduction社のツール「COPRA4」をベースに開発された「PE RUSH!(ピー・ラッシュ)」だ。撮影済みの素材、VFX、編集など、映画制作における全てのラッシュムービーをiPad Proでチェックできるというビューワーアプリである。アプリはもちろんApp Storeからダウンロードできる。