8月韓国輸出、11カ月連続の減少 底入れ感も

　９月１日、韓国８月貿易統計によると、輸出が前年比８．４％減少して５１８億７０００万ドルだった。写真は韓国ピョンテクの港で２０２０年７月撮影（２０２３年　ロイター／Kim Hong-Ji）

Jihoon Lee

[ソウル １日 ロイター] - １日発表の韓国８月貿易統計によると、輸出が前年比８．４％減少して５１８億７０００万ドルだった。１１カ月連続の減少を記録したが、前月（１６．４％）ほどは落ち込まなかった。市場予想は１１．６％減だった。

中国向け輸出は２０％減少。前月は２５％減だった。米国向けは２％増と５カ月ぶりに増加した。欧州連合（ＥＵ）向けも３％増加した。

半導体輸出は２１％減。前月は３４％減だった。石油化学製品は１２％減少。一方、自動車は２９％、船舶は３５％、それぞれ増加した。

メリッツ証券のチーフエコノミスト、スティーブン・リー氏は８月貿易統計は輸出が７月に底入れしたことを示していると指摘した。

国外の状況は徐々に改善しているが、中国では不動産市場の問題が内需に影響する恐れがあり、景気の先行きは依然不透明だと指摘した。

８月の輸入は２２．８％減少し５１０億ドルだった。前月は２５．４％減、エコノミスト予想は２３．２％減だった。

貿易収支は８億７０００万ドルの黒字。７月は１６億５０００万ドル、６月は１１億５０００万ドルの黒字だった。